俺とバカと召喚獣   作:屋代屋

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第八話

島田とのリアル鬼ごっこを終えて翌朝、いつも通り明久を起こしに行く・・昨日は忘れ物を取りに行って一緒に帰らなかったからな・・・。

 

ピンポーーーーーーーーーーーーーーーン

 

「おーーーい、明久ぁ!!学校にいくぞ~~~~」  《ガチャ》

 

「ふぁ・・・・・うん・・わふぁた・・・・・・ZZZZ」

 

ドアを開けた明久はちゃんと制服は着ているが半分目覚めていない・・・夜更かしでもしたのか??

 

「お~~い・・・明久く~ん・・・・駄目だこりゃ・・・しょうがね・・・ほいっ!」

 

玄関で眠った明久を担いで俺は学校へと向かった・・・俺・・・・オカンかよ・・・・・・・たしか、今日は昨日の戦争で消耗した点数を補給する為にテスト漬けのはずだ。大丈夫か・・・・・明久・・・・。

 

「ちゃ~~~~ッス!!おっは~~~~~☆」

 

教室の戸をガラガラと開ける。相変わらずの畳とボロ卓袱台。Dクラスの設備がもったいなかったんじゃ・・なんて考えてしまう・・その通りだが。

 

「おう遼平。時間ギリg・・・・・何してんだ・・・お前??」

 

「俺が聞きたいっつーの・・・・・・・なにしてんだ?」

 

「見りゃわかんだろ?勉強だ、べ・ん・きょ・う」

 

既に到着していた雄二が隣の卓袱台で胡坐をかいている。持っているのは英語の教科書だ。なるほど・・最後の悪あがきってやつか。俺はとりあえず明久を隣に寝た。・・幸せそうだな・・・・・明久・・夢の中だけ。

 

「で?話によるとDクラスの設備・・・・・換えなかったんだってな?」

 

「あぁ。皆にもきちんと説明したからな暴動は起きなかった」

 

「へーーあいつ等が・・・・ねぇ・・」

 

Fクラスの連中が言うことを聞いたのは昨日の雄二の働きを評価してだろう。あんなに簡単にDクラスが落とせると分かった今、Dクラス程度の設備には興味がないってところだろう。

 

「それよりいいのか?」

 

「何がだよ?」

 

「明久だ。テストがそろそろ始まるぞ」

 

雄二に言われて時計を見るとテスト開始十分前、そろそろ起こさないとな・・・。

 

「明久~~~~起きろ~~~テストだぞ~~~~~」

 

「う~~~~~~~~~ん・・・・・・ZZZ」

 

優しく起こそうとするが、明久は目覚めない・・・・ならば・・・最終兵器。

 

「ボソボソボソボソボソ    ボソ」  《ガバッ!!》

 

「起きましたっ!!起きましたからっ!!!」

 

俺の言葉が終わると同時に飛び起きる明久。その様子を何とも言えない表情で見る雄二。

 

「なに言ったんだ・・・・・遼平」

 

「幼馴染の特権☆」

 

「え・・・ここって・・・・学校??なんで?」

 

「俺が連れてきたんだよ・・・一時間目は数学のテストだぞ」

 

「あ、うん・・・遼平ありがとう・・・ふぁ~」

 

大きな欠伸をする明久。

 

「ほんじゃ・・・がんばれよ!!」

 

と言い残し、俺は自分の席へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「おっしゃーーー!!終わりいいいいいいいいいいいい!!!!」

 

「つかれたーーー」

 

「まったくじゃな・・・・ふぅ」

 

とりあえず四教科が終わり昼休みだ。テストのせいで腹が鳴り止まない・・。

 

「よし、昼飯食いに行くぞ!今日はラーメンとカツ丼と炒飯とカレーにすっかな」

 

勢いよく立ち上がる雄二からは全然疲れが感じられない。どういう身体の構造しているんだ。昼飯の多さも含めて。

 

「あ・・あの。皆さん・・・」

 

雄二に続いて立ち上がり、学食に行こうとしたところで声をかけられた。

 

「うん?あ、姫路さんも学食??」

 

「あ、いえ。え、えっと・・・こ、この前の約束の・・・・」

 

姫路はもじもじしながら明久の方を見ている。この前の約束・・・・・あぁ・・。

 

「姫路。もしかして・・・弁当か?」

 

「あ、は、はい!作ってきました!あの・・迷惑じゃなかったらどうそっ!」

 

と、身体の後ろに隠していたバックを出してくる。うん、姫路は良いお嫁さんになれそうだな。

 

「迷惑じゃねーぞ?なぁ、明久」

 

「うん!姫路さん、ありがとね!!」

 

「え、あ、ここここちらこそありがとうございます!!」

 

顔を真っ赤にして頭を下げる姫路。初々しいな~最近の子供は・・・。

 

「む~。瑞希ってば、意外と大胆なのね・・・・」

 

そんな二人を端から睨んでいる島田。恋する乙女は無敵艦隊ってな。

 

「それでは、せっかくのご馳走じゃし、こんな教室ではなく屋上でも行くかの」

 

「それもそうだな」

 

こんな腐った畳と野郎の臭いしかしない場所で食うのもなんだしな・・・ーつか、嫌だ。

 

「そうか。それならお前ら先に行ってろ」

 

「ん?雄二はどこか行くの?」

 

「飲み物でも買ってくる。昨日の礼も兼ねてな」

 

「あ、それならウチも行く!1人じゃ持ち切れないでしょ?」

 

なるほど・・・・好感度アップ作戦か・・・流石だな。

 

「じゃぁ、先行ってるぞ」

 

「後でね~」

 

「すまぬな」

 

「・・・・・・やっと喋れた」

 

「すみません」

 

雄二と島田は財布を持って教室を出て行った。一階の購買の自販機に行ったんだろう。

 

「じゃぁ、俺たちも行くか」

 

「うん」

 

姫路の抱えていたバックを受け取り、屋上まで歩く。結構重いな。どんだけ入ってんだ??

 

「天気が良くてなによりじゃな」

 

「・・・・・・降水率0%」

 

屋上へと続く扉の向こうは雲一つない青空が広がっていた。

 

「あ、シートもあるんですよ」

 

姫路がバックからビニールシートを取り出す。だからあんなに重かったのか・・・用意周到だな。

 

「お~良い風だな~~~」

 

「・・・・・(コクリ)」

 

ビニールシートの上に足を投げ出す。日差しと風が気持ち良い。

 

「あの・・・あんまり自信が無いんですが・・・」

 

姫路が弁当の蓋を取る。

 

「「「「おお!!!」」」」

 

俺達は一斉に歓声をあげた。

 

凄く旨そうだ。から揚げやエビフライにおにぎりやアスパラ巻きなど、定番のメニューが弁当の中に詰まっている。

 

「うむ。遼平の弁当にも引けを取らないくらいじゃの・・・」

 

「それじゃ、雄二には悪いけど、先に――――」

 

「・・・・・・・(ヒョイ)」

 

「あっ!ムッツリーニの野郎!!」

 

動きの素早いムッツリーニがエビフライをつまみ取った。

 

そして、流れるように口に運び――――――――

 

「・・・・・・・(パク)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタン      ガタガタガタガタガタガタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豪快に顔から倒れ、小刻みに震えだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               え?

 

 

 

 

 

 

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