「木曾の初出撃、初MVPを祝して!」
「「「「かんぱーいっ‼︎」」」」
球磨型の部屋。五人で打ち上げしている。
「……なんか悪いな。こんなん開いてもらっちまって」
「気にすることないにゃ」
「そうクマ。頑張ったんだからお祝いするのは当たり前クマ」
言いながら二人は頭を撫でてくる。
「ちょっ、やめろって」
「照れなくてもいいクマ〜」
この歳になって撫でられるのははずかしい。まぁ悪い気がするわけではないが。
「でも本当にすごいよね〜。大井っちや榛名っちもいたのにMVPなんてさぁ〜」
「ええ。私も思わず見惚れちゃいましたから。もちろん、北上さんほどではありませんけど♪」
そこでなぜ北上が出てくるのは不明だが……いやある意味理由は明らかだが、まぁ大井が北上以外を褒めるのは珍しいらしいし、ここは素直に喜んでおこう。
すると、多摩が口を開いた。
「でもこれで提督も木曾をたくさん使うことになりそうにゃ。なんてったって、戦艦並みの火力を持った軽巡だからにゃ」
「あーそれあるクマ。でもお姉ちゃんの立場としてちょっと複雑クマ」
「確かにね。出撃の機会が増えるってことは、その分轟沈の確率も高くなるもんね〜」
「そういえば、グローブも戦艦の砲撃と重巡の砲撃一撃ずつでぶっ壊れたからな。もっと強度を上げてもらわねぇと」
「そういえば木曾ちゃん、その重巡の一撃の時、よく防げたわね。完全に死角だったじゃない」
大井に感心したように言われた。
「ああ、まぁ癖でな。避けるより先にグローブが出ちまうんだ」
「………最初の演習の時は避けてたじゃん」
北上がジト目で言ってきた。
「や、あの時はグローブなかったからね?」
「ふーん……まぁなんでもいいけど」
だったらジト目やめろジト目。
「さて、じゃあそろそろアレの出番クマ」
「あれ?」
聞くと、クマは自分の鞄の中をゴソゴソを探る。そして、取り出した。
「じゃーん!」
日本酒のビンだった。
「いや待て待て待て!俺未成年だっつの!つか、どっから持ってきたそんなもん!」
「鳳翔さんのところからパクったクマ」
「多摩も手伝ったにゃ」
「何やってんだアホ姉貴共!」
「いいからいいから、さっさと飲むクマ」
「そうだにゃ。せっかく苦労して盗ってきたんだにゃ」
言いながら二人はお猪口に日本酒を注ぐ。
「ま、待て!俺は飲めな……大井姉ちゃんに北上姉ちゃん!止めてくれよ!」
が、二人は二人でジュースを飲みながらすでに別のことを話し合っている。
「そんなっ……!」
「捕まえたにゃ!」
ガッと後ろから多摩に捕まった。
「ゲッ……このクソ猫……!」
「猫じゃないにゃ。ていうかもう許さないにゃ」
「ちょっ……ごめんなさ……」
「観念するクマ」
「ああああっ……ゴクッ」
この後、メチャクチャ酔っ払った。