ふむっ……モンスターボールもありだけど……もっと、こう……必殺技っぽい感じ……操気弾とか?なんか弱々しい、というか噛ませっぽい感じがすんな……。そんな事を考えてると、暁型の部屋に到着。
「おーい、響いるかー?」
「いるよ」
後ろから声が掛かった。
「うおっ⁉︎後ろかよ……」
「どうしたんだい?」
「えーっと……なんか、え……SN?IS?だっけ?まぁそんな感じの名前の作戦の連邦艦隊の第二艦隊のメンバーだからお前」
「分かった。旗艦は?」
「俺。そんだけだ。じゃあな」
よし、とりあえず響はOK。あとは……これなんて読むんだ?陽炎型二番艦の……ふ、ふしひ……?まぁいいや、陽炎型の部屋に行こう。
名前は本人に読み方教えてもらおう。そう決めると、俺は陽炎型の部屋へ。………ふぅ、知らない人の部屋に行くのは少し緊張すんな。とりあえずノック。
「あの……あれ、すいません……」
あれ?なんで謝ったの俺?ていうか何言ってんの俺?一人で勝手にテンパってると、ガチャッと扉が開いた。
「? 誰ですか?」
出てきたのは上半身にしか服を着ていない女の子。双眼鏡をぶら下げていて、ひまわりの種とかを喜んで食べそうな子供だった。
「や、えっと……その、この人いますか?」
俺は不知火、の漢字を見せた。
「ああ、ぬいぬい姉さんですね!少し待っててください!」
え?この名前のどこにぬい要素があるの?もしかして裁縫が上手だとか?あ、この漢字ぬいぬいって読むのかな。とか思考を巡らせてたら、人が部屋から出てきた。
「お待たせしました。あなたは?」
「あー、もしかしてぬいぬいさん?」
「その呼び方はやめてください。不知火です」
あー、それでぬいぬい。てことは、この不知火ってのはしらぬいって読むのか?勉強になりました。
「それで、何の用ですか?」
「あーいや、今度え……FS?作戦?があって、その第二艦隊にぬいぬいがいるから挨拶しとこうと思って」
「そうですか。よろしくお願いします」
「ああ、よろしくなぬいぬい」
「不知火です」
○
さて、駆逐はあと一人。えーっと、これは読める。朝潮だよな?何で決めたんだろうな、この編成は。とりあえずノック。
「すいませーん。朝潮さんいますか?」
ぬいぬいの時と違って、名前を間違えてることはないので堂々と聞いた。すると、ガチャッと扉が開いた。
「なんでしょうか?」
うわあ、クソ真面目そう。
「え、えと……次の……なんだっけ?FNS?歌謡祭?の第二艦隊に選ばれたから。その挨拶で俺はお前のところに来たの」
「火曜祭?火曜日のお祭りですか?」
「大体あってる。とにかくよろしくな」
「分かりました。よろしくお願いします」
多分盛大な勘違いしてるけどもうなんでもいいや。
○△
さて、駆逐は終わりっと……。次は重巡の人。なんだこれ、ウィングブラックとかカッケーなおい。羽黒な。えーっと、妙高型だったかな?ここか。
「すいませーん。羽黒さんいますかー?」
呼ぶ。しかし、返事はない。んだ?いないのか?と、思ったら微妙に扉が開いていた。そして、その隙間から目が見えた。
「あああーーーーーーーーーーーッッッ‼︎‼︎‼︎」
俺は悲鳴を上げた。
「キャアアアアアアアアアアアアッッッ‼︎‼︎‼︎」
向こうも悲鳴を上げた。なんだこれ。
○△□
10分後、お部屋に入れてもらって落ち着いてお話する。
「で、あなたが羽黒でいいのか?」
「は、はいぃ……」
どうして俺こんなに怖がられてるんだろう……。
「あ、あの……俺なんか悪いことした?あ、もしかして無意識のうちに悪いことしちゃったかな」
「い、いえ……その……ごめんなさい!」
「い、いえいえ!こちらこそごめんなさい!」
「何をやってるんだ?」
後ろから声がして、振り返ると羽黒さんと同じ服を着た人がいた。
「なんだ貴様は?」
うわあ、上から目線。
「あ?なんだってなに?何を聞きたいのかザックリ過ぎてわかんねんだけど」
「誰だと聞いているんだ」
「人の名前を聞く前にまず自分から名乗りなさい」
いつしか加賀さんに言われたことを言ってやった。
「ふむっ……それもそうか。私は那智だ。そこの羽黒の姉だ」
少し挑発するように言ったのに、別に気にした様子なく答える那智さん。ならこっちも喧嘩腰になる必要はないか。
「藤本ひろしだ」
「いや嘘でしょそれ。羽黒、誰だそいつは」
聞かれて羽黒さんは答えた。
「えっと、木曾さんです」
「ああ、あの砲弾投げるやつか。それで、何の用だ?」
「あんたに用はねぇよ。羽黒さんが今度のえ……エンドレス火葬祭?の第二艦隊として参加することになったから」
「………どんな拷問だそれは。そんなものに羽黒は参加させられん」
「大体あってる。詳しくは提督に聞いてくれ。じゃ、俺はあと1人の所に行くから」
「ああ、分かった。行くぞ羽黒」
さて、ラスト1人か。
○△□◇
航空巡洋艦がラスト。なんでも元重巡らしいな。まぁどうでもいいけど。えーっと、鈴谷は最上型か。
「ここだな。おーい、鈴谷ってのいるかー?」
返事はない。なに、それ流行ってんの?と、思ったら誰かが出てきた。
「えーっと、呼んだのは君かな?」
「あ、はい。えーっと、鈴谷ですか?」
「ううん。僕は最上さ。鈴谷なら熊野とアイス食べに行ったよ」
「アイスって、間宮さんのところ?」
「うん」
「すいません、ありがとうございます」
「ううん。全然」
そう言うと、ニコッと笑って最上さんは何部屋に戻っていった。さて、間宮さん所だな。
○△□◇◎
間宮アイスのところ。
「あら、木曾ちゃん。こんにちは」
「あ、間宮さん。鈴谷って人は何処ですか?」
「鈴谷さんならさっき出て行ったわよ。工廠に行くとか言って」
んだよまたすれ違いかよ。で、工廠。
「夕張ー。鈴谷いるか?」
「鈴谷ならさっき食堂に向かったわよ」
「はぁ?」
で、食堂。
「鳳翔さん!鈴谷は?」
「執務室行くと言ってましたけど」
執務室。
「鈴谷ァッ!」
中にいたのは提督。
「鈴谷なら……」
結局、最上型の部屋に戻ってきた。
「鈴谷ー。お客さん」
「え?鈴谷に?誰?」
この野郎……初対面なのに殺意すら芽生えたぞ……。
「……俺は木曾だ。次の……なんだっけ、HLV発射作戦?の旗艦になって、あんたもその中の隊員だから。挨拶に来たんだよ」
「そっかー。わざわざごめんね。よろしくね」
にっこりと微笑まれた。
○△□◇◎▽
執務室に戻る途中、俺は自分の艦隊のメンバーを考えていた。
響→不思議ちゃん
不知火→ぬいぬい
朝潮→糞真面目
羽黒→クソビビリ
鈴谷→落ち着きのない人
これ絶対わざとクセのある連中選んだろクソ提督め……。