とりあえず木曾に転生してみた   作:フリーザ様

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タイマン3

 

 

 

それから一週間、俺はいつも通りの投球練習をした。で、演習当日。木曾は軽くキャッチボールをした後、演習場に立った。というか浮いてる。水の上に。で、木曾は演習前に球磨に言われた事を思い出していた。

 

『相手は大和型の二番艦だクマ。一発でももらったらアウトだと思うクマ』

 

「一撃死亡とかどんな無理ゲーだよ……」

 

呟きながら海の向こうを見る。肉眼では捉えきれないほどの遠くには武蔵がいるはずだ。すると、耳元のマイクから提督の声がした。

 

『いい?私がやめって言ったらやめるのよ。これ破ったら二人とも解体だからね』

 

「うーい」

 

「了解」

 

木曾と武蔵が返事をする。

 

『では、演習開始』

 

提督の声で、二人は動き始めた。武蔵は偵察機を飛ばし、木曾は真っ直ぐと前に向かった。

 

「むっ、敵艦隊発見。……なんだ、こちらに近付いて来てるのか」

 

武蔵が声を漏らした。

 

「それならありがたい限りだ。こちらとしても狙いやすい」

 

そう呟くと、砲口を前に向ける。そして、木曾を肉眼で捉えた。

 

「全砲門開け!撃てぇ!」

 

ドオォンッ!と音を立てて砲撃。それが正確に木曾に向かっていく。が、木曾は躱した。

 

「チッ……。撃ち方始め!」

 

続いて攻撃。だが、木曾は水上とは思えない動きで躱す。

 

「すばしっこい奴め……!次弾装填!」

 

と、武蔵は次の砲撃の準備をする。そのタイミングを見て木曾は止まり、ボール型の砲弾を握った。で、武蔵を目掛けて腕を振り下ろす。

 

(奴の球種は聞いた限りだとストレートとフォーク、チェンジアップにシュートだったな。球の動きをよく見れば躱せない事はない。しかし、威力を見るためにあえてくらうのもいいだろう)

 

そう判断しら武蔵は直撃してみた。。だが、小破した程度だった。

 

「ふんっ……軽巡にしては中々やるが、この程度、蚊に刺されたようなもんだ」

 

(それに、一番力の入ると思われるストレートでこの程度の威力か。やはり戦艦並みといってもこの程度か)

 

そう判断すると、武蔵は砲門を再び向ける。

 

「全砲門開け!撃て!」

 

さらに砲撃。木曾は躱して投げ返した。それをヒョイっと平気で躱した。

 

「遅い。その程度では捉えきれんぞ」

 

反撃をしようとしたが、また木曾が振りかぶっていたのが見えたので、砲撃をやめた。

 

「チィッ……!」

 

木曾が投げた。さっきと全く同じ球速。またストレートだと判断して、下にしゃがんで躱した時だ。ボールが落ちた。

 

「んなっ………⁉︎」

 

見事にまた直撃し、武蔵は更に中破する。

 

「クッ……‼︎」

 

煙の中、木曾を見ると、右手をロージンバックに触れながらぷらぷらさせていた。

 

「ふぅ……やっと落ちた……」

 

(! ま、まさか…あの威力の球がすべてストレートの投げ損ないだとでも言うのか⁉︎)

 

木曾はロージンバックを艤装の上に置くと、砲弾をさらに持った。

 

「さて、もう一球」

 

そう呟くと、再び腕を振り下ろす。その球はものすごい勢いで武蔵に向かって飛んできた。

 

「ッッ‼︎⁉︎」

 

反射的に躱したが、ほとんどマグレで躱せたようなものだ。

 

(これが、奴のストレートか……‼︎)

 

そう認識すると、ニィッと口を歪ませた。

 

「面白い……わたしも油断なく行かせてもらおう」

 

 

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