とりあえず木曾に転生してみた   作:フリーザ様

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改二2

 

 

 

 

とりあえず軽く準備する。甲標的とバットと……あとはグローブとボール3級くらいでいいか。で、外に出ると、黒い駆逐艦が一人待っていた。えーっと、名前なんだっけ。

 

「タマ津風。お待たせ」

 

「天津風よ!」

 

おっと、間違えてしまったか。

 

「そんなに待ってないわ」

 

「てかお前スカート履けよ。寒くないの?」

 

「余計なお世話よ!こういう服なんだから仕方ないでしょ⁉︎」

 

「まぁなんでもいいけどよ……とにかく行こうぜ。早く改二試したい」

 

「私の慣らしのために行くはずなんだけどね……」

 

そんなわけで、俺と天津風は出発した。すると、駆逐一隻現れた。せっかくだからこの甲標的ってのと金属バット使ってみるか。

 

「いいか天津風。こんな感じで行け」

 

言いながら俺はボール型甲標的を握って軽く放る。その後にバットを握って思いっきりブン回して、ボールを真芯で捉えた。

 

「ッッ‼︎」

 

本気スウィング。そのボールは鋭い音を上げて、ものっそい勢いで飛んで行った。ただし、ホームランコース。駆逐イ級の頭を超えて見事なホームランとなった。

 

「……こんな感じだ」

 

「いや何がぁぁぁッッ‼︎⁉︎どこに飛ばしてんのよあんたはァッ‼︎」

 

「いやつい力はいっちゃって……」

 

「どんだけ馬鹿力出してんのよ!ていうかそもそもそのふざけた艤装はなんなのよ!」

 

「俺専用の奴だけど?」

 

「平気な顔で答えるな!なんか腹立つ!」

 

「っと、そんなことよりあいつ倒せよ。ほら来るぞ」

 

「そ、そうね。了解」

 

で、天津風の持ってるあのほら、島風の連装砲みたいな奴が砲撃を開始した。それが見事に直撃する。

 

「! やったわ!」

 

「馬鹿、まだだ」

 

が、すぐに反撃が来た。あのデッカいクジラみたいな口から砲弾が飛んでくる。

 

「しまっ……!」

 

天津風に直撃する直前、俺はグローブで砲弾をキャッチした。

 

「! あなた……」

 

「お前は俺が守ってやるから。はよ倒せ」

 

「………………」

 

「おい、何ボーってしてんだおい。はよ倒せって」

 

「あっ、そ、そうね」

 

で、引き続き砲撃を開始する天津風を俺は後ろからぼんやり見てた。

 

 

 

 

その映像を見ながら北上が呟いた。

 

「なんか、私たちよりお姉さん、いやむしろお兄さんやってない……?」

 

「「「……………」」」

 

全員がそっと顔を伏せた。

 

 

○△

 

 

俺と天津風は駆逐イ級を倒し、進撃する。今度は駆逐二隻と軽巡一隻が現れた。

 

「来たな」

 

早速、俺は甲標的を放って、金属バットでぶん殴った。が、またホームランコース。

 

「ホームランンンンンッッ‼︎‼︎」

 

「いや、だから飛ばしすぎよ!」

 

「あれだよ。開戦の狼煙だよ」

 

「無理があるわよ!」

 

なんてやってると、敵の砲弾が飛んできた。それを俺はキャッチし、天津風に言った。

 

「おら、はよ倒せ」

 

「わ、私一人で⁉︎」

 

「俺が突撃したらすぐ終わっちまうだろうが」

 

言いながら俺は金属バットで素振りを始めた。

 

「ああもうっ!なんでこんなのが私の世話係なのよ!」

 

そうボヤくと天津風はズザザザッと海の上を滑る。

 

「いい風ね……撃ち方始めて!」

 

そう言うと砲撃開始。その様子を後ろから俺は眺めていた。なんだ、一人でも結構頑張れてるじゃねぇか。そんな事を考えながら後ろから戦闘を眺めてる時だ。

 

「あん?」

 

敵艦隊の少し後ろの辺りに、駆逐2と軽巡2の援軍のようなものが見えた。

 

「おいおい……嘘だろ」

 

その援軍は砲口を天津風に向けている。

 

「ヤバイ……!」

 

俺は急いで天津風の前に立ちふさがり、その砲弾をキャッチした。

 

「キャッ!な、何………?」

 

「天津風、緊急事態。お前は帰れ」

 

「どういうことよ!」

 

「奴らの後ろ見えるか。援軍が来てる。なんか知らんけど、鎮守府前海域ではこれまでなかった。けど来てるって事はヤバいってことだろ。それくらい察しろバカ」

 

「ば、バカ⁉︎」

 

「お前は早く帰れマジで」

 

「あなたはどうするのよ!」

 

「ここで食い止めるに決まってんだろ」

 

「ほ、本気⁉︎」

 

あーもうっ。めんどくせーな。俺は3球しかないうちの1球を振りかぶった。で、思いっきりブン投げ、敵を二体ほど貫いて撃沈した。

 

「早く行け天津風」

 

「………わ、分かったわよ」

 

よし、ビビらせたか。敵の数はこれで駆逐2と軽巡3。俺は手にペッと唾を掛けると、金属バットを握った。

 

「久々の近接格闘……いや、ただの喧嘩か」

 

ニィッと笑うと俺は金属バットを握って突撃した。迫り来る弾丸の雨。それを躱したり金属バットで弾きながら接近した。そして、軽巡一隻に狙いを定めた。

 

「ッラァッ‼︎」

 

ジャンプして砲弾を躱すと、軽巡の脳天をカチ割るように金属バットを振り下ろした。バットが頭に減り込み、そのままバットなのに一刀両断した。

 

「はい次ィ」

 

と、笑った時、横から駆逐が噛み付いてきた。歯が俺の肩に食い込む。

 

「テンメェッ!」

 

その駆逐の口をバットでブッ叩いてぶっ飛ばす。

 

「あぐッ………!」

 

ヤベェな……肩から血が出てきやがった……。だが、懐に飛び込んだ以上はヘタには退がれない。俺は気合を入れて金属バットを再び握った。

 

「あと3人……やれるか……⁉︎」

 

シャアみたいなことを呟きながら、敵の砲撃を回避しながら接近。砲弾をまた回避しながら接近し、駆逐の頭をカチ割った時だ。軽巡二隻に囲まれていた。

 

「………ヤベェ」

 

そう呟いた時だ。その軽巡二隻に俺のとはまったく別の甲標的が直撃した。

 

「っ!」

 

「ちぇー。やっぱ改造したては一時的に性能下がっちゃうかー」

 

「あそこのヤンキーとは違って、私達は普通の艦娘ですからね」

 

後ろを見ると、北上と大井が立っていた。

 

「! お前ら……!」

 

「人の妹にっ、」

 

「手を出すなクマァッ‼︎」

 

今度は多摩と球磨が俺を囲んでた軽巡二隻に砲弾を浴びせる。

 

「多摩と球磨まで……」

 

で、あっという間に敵を蹴散らしてしまった。

 

「大丈夫ー?木曾っちー」

 

「問題ない、肩を噛まれただけだ」

 

「血、出てるじゃない。どんだけ怪我すればいいのよ木曾ちゃんは。早く帰るわよ」

 

北上と大井が肩を貸してくれた。

 

「………ていうかお前ら。なんでここに?」

 

「あっ、いやえっと、提督がピンチだから行け〜って」

 

「そ、そうクマ。なんか木曾の戦闘シーンを見たいとかでラジコンの監視カメラで見てたみたいクマ!」

 

「タマ達はまったく関係ないにゃ!」

 

「あの野郎後で殺す」

 

((((ごめん提督……))))

 

何故か申し訳なさそうな顔をする四人だった。

 

 

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