闇影の軌跡   作: 黒兎

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オリキャラ VS オリキャラ
オリ設定の彼方にある戦闘の行方は………(期待だけは上がるけど、正直戦闘描写がむずかったですww)




《天帝》 VS 《黒の銃弾》

 リィン達を見送った後、地に立つゼダスと遺跡群の上に立つ守護騎士の間には、緊迫した雰囲気が流れていた。沈黙を保つ双方。その空間を破ったのは、守護騎士側だった。遺跡群を飛び移り、石切り場に点在する一つの入り口に入っていく。

 こんな開けた空間では、戦い難いのだろうか?いや、そんな事はない。だって、狙撃手である従騎士も開けている場所の方が戦い易いし、戦闘能力が未知数の守護騎士も、狭い場所で戦い易い訳が無い。つまり–––

 

 

–––ゼダス()に少しでもアドバンテージを与えたいのか?

 

 

 全く意味の分からない話だ。

 コッチ側に有利になる条件を企てる必要は無いだろう。相手の言動から察するに『天帝事件』の生き残り。すなわち、ゼダスに対しては何物にも代え難い憎しみ、復讐心があるのに、こちらに情けを掛ける必要性は皆無。寧ろ、絶対的なアドバンテージの元に蜂の巣にした方が確実な上、復讐心の足しにはなるはず。

 だからと言って、追いかけない訳では無い。あれだけリィン達に啖呵を切ったのだ。今更、後には引けない。

 

「………追うか」

 

 短く言った後、魔剣《レーヴァティン》を握りしめ、守護騎士の入って行った入り口へと歩みを進める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自然が織りなす柔な灯りだけを頼りにゼダスは一人が辛うじて通る事の出来る細い道に歩みを進める。内部は勿論の事、舗装されておらず歩き難いこの上無いが、歩みを止める訳には行かない。

 ここまで細ければ、弾丸も前方からしか飛んで来ないとはいえ、マトモに武器を振るえないから防ぐ手立てが無い。こういう時に限って、武器のリーチを悔やんでしまう。

 だが、こうやって導いているという事は、途中で発砲なんて野暮な事はしないのだろうか?謎にゼダスは相手側に興味を寄せられる中、空気の流れが変わった事に気付く。場所が細く狭い道から、一気にドーム状の開けた空間になった故、空気の流れが変わったと推測出来る。

 

「なぁ、そろそろ聞かせてくれないか?」

「何、だ?《天帝》」

 

 相も変わらずボロマントに身を潜める守護騎士は、しっかりとゼダスの対面に立っている。薄暗い所為で、一度見逃せば目で追いかけるのは至難の技だ。

 

「何を、って………挙げればキリは無いけど、まずは何で俺を列車の時に殺さなかった?」

 

 第一の疑問。何故、殺せる時に殺らなかったのか?

 どう考えても生かす理由は無いはずだ。奴らが受けた命は–––シーナの情報通りなら、古代遺物(アーティファクト)たる《輝く環(オーリオール)》と降魔の笛を回収する事で、ゼダスを生かしておく必要性は無いし、復讐心があるなら尚更だ。

 疑問に思って仕方無いその問いに守護騎士は、

 

「お前、には、死ぬ、よりも、辛い、惨劇に、会って、貰う、からだ」

 

 と掠れ掠れの声で応じる。

 確かにそれなら復讐心を満たすには申し分無い。だが–––

 

「でもさ。そのショックで《輝く環》が停止したら、そっち側も痛手じゃねぇの?《七の至宝(セプト=テリオン)》の一角なんだし、使用可能状態で保持しておきたいはずだよな?」

「その、程度で、機能を、停止する、様な、ガラクタには、手に、入れる、必要は、無い。それ、に–––上の、意向、などは、興味すら、無いのだ」

 

 守護騎士の復讐心の凄まじさを改めて感じる。

 《七耀教会》の意向を無視してでもゼダスに報復したいなど、過去に執着し過ぎでは無いだろうか?そして、第二の疑問に移る。

 

「それじゃあ、何で身を隠すんだ?お前にとって上の意向が関係無いんなら、姿を見せても問題無いだろ」

 

 何時までも姿の片鱗さえも見せない件について。

 先の言葉を信じるなら、仮に上から「素性を明かす素振りを見せるな」と言われていても、言う事を聞かなくても良いはず。だが、外さない。多分、外さないんじゃ無く、外せないのだろう。と思っていたら、

 

「そう、だな」

 

 とアッサリ肯定し、ボロマントを外す。その中にいたのは–––言われるには非常に迷惑だろうが、黒髪不幸顔の青年だった。

 そして、何よりも目を惹くのは右腕と右脚。何処からどう見ても人間離れした素材–––多分、貴金属の類を用いて作られた漆黒の義肢を装着しているその姿は、悲壮感を漂わせると同時に鮮烈なまでの威圧感を与える。

 

「それは………」

 

 漆黒の義肢にゼダスは疑問符を隠す事が出来ずに訊ねる。それに守護騎士は、

 

「戦闘用の義肢だ。昔、アンタに取られた腕と脚の、な」

 

 と皮肉げに言う。

 ボロマントを外し、掠れた声が無くなった上、口調まで変わったからか、先ほどまで眼前に立っていた人物と同一だとは思えなかった。

 守護騎士は身に纏っている黒い制服のネクタイを若干緩め、義手をグッと突き出す。

 

「俺はアンタに対する復讐心だけで力を得て来た。だから、ここで本気で殺す」

 

 その明確な殺意と共に発せられる戦闘警告にゼダスは真正面から聞き届ける。そして、魔剣を中段に構え、返事をする。

 

「こうやって、昔の縁が繋がって、再び相見えるってシチュエーションは嫌いじゃないけど………ここで殺される訳には行かないんだわ。任し、任されたこの身に賭けて、膝を屈する訳には、な。だから、勝つ。勝ってⅦ組(あいつら)の下に帰らせて貰う」

 

「《七耀教会》《星杯騎士団(グラールリッター)》所属、第四位《黒の銃弾》アスル・ブラッドロスト」

「結社《身喰らう蛇(ウロボロス)》、執行者がNo.Ⅱ《天帝》のゼダス・アインフェイト」

 

 

「「いざ、参るっ‼︎」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 近接戦闘技能は正直、同格だった。

 ゼダスが繰り出す剣技を全てアスルは受け止め、反撃を叩き込むが、ゼダスも同じく防ぐ。このままでは、一進一退の戦況が続くのだが–––

 

 

「(こいつ、強いっ‼︎それに加え………)」

 

 

 不規則な時間差に飛んで来る狙撃銃の弾丸の所為で、確実にゼダスは攻勢に出ずにいた。攻勢に出ようものなら、反撃する暇も無く、畳み掛ける必要がある。出来るか?無理だ。即答出来る。

 アスルの格闘術は凄まじい程の練度を誇っており、ゼダスの《聖扉戦術》にも引けを取らない。そんな奴相手に一度の反撃を許さずに押し切れる訳が無い。そして、時間が掛かれば掛かる程、後衛で何処かに身を潜める従騎士(スナイパー)に殺られる危険性が増す。時間が経てば経つほど、戦況は僅かだが、確実に劣勢に追い詰められる。

 

「どうした《天帝》………いや、名乗ったんだからゼダスで良いか。焦りが垣間見えるぞ」

「………こっちはこっちでキツいんだよ。えーと、アスル?」

 

 アスルの格闘術の練度の高さの所為で忘れがちだが、義肢のクオリティーも中々の物だ。何てったって、《外の理》を用いて作られし魔剣と拮抗出来るのだから。並の武具なら問答無用で溶かせるというのに。

 ギリギリと耳が痛む音を立て、魔剣と義手が交錯する。しかし、この膠着状態が続くわけも無く、ゼダスが魔剣で義手を跳ね上げる。アスルが蹌踉めく瞬間を突いて、飛び込もうと地を踏み込んだその瞬間、ゼダスとアスルの間に飛来する弾丸。その所為で、またもや攻勢に出るタイミングを失う。それに加え、

 

「喰らえっ‼︎」

 

 蹌踉めいたアスルは後ろに倒れる勢いを殺さずサマーソルトキックを咬まして来るので、魔剣でガード。だが、

 

「っ‼︎」

 

 思いっきり後方に飛ばされる。何も変わらない一撃のはずが急に火力が上がった。普通の蹴りから戦車が突進してきたような。支えていた腕が若干、ビリビリする。一気にきた衝撃故だろう。

 

「………痛ってぇ………今のは一体………………」

「言ったろ。戦闘用(・・・)の義肢だってさ」

 

 アスルの言動から察するに普通の義肢では無く、何かしらが仕込んであるんだろう。色々な可能性が推測される中、状況が一気に傾く。ゼダスの持つ魔剣にヒビが。

 

「マジかよ………」

 

 絶対的に有り得ない。《外の理》を用いて作られた常軌を逸した武器が割れかけるなんぞは。しかし、ゼダス(こっち)側の状況を顧みる訳も無く、アスルは一気にラッシュを掛ける。それを魔剣で対応しようものなら、多分砕け散る。だから、掠る寸前ぐらいで回避を試みるが、それがずっと続く訳も無く–––

 

「………ッ‼︎」

 

 アスルの正拳突きがゼダスの腹部に直撃した。しかも、それに膨大な力が加えられ、内臓の数個が潰れる様な嫌な音が耳に届く。天元突破の痛みを味わったゼダスは、堪らず膝を折る。その時に魔剣を地に刺し、体勢を保とうとするが、ゼダスの重量に遂に耐え切れず、刀身の中心部を境目にボッキリと折れた。

 

 

–––アレだけ啖呵を切っといて負けるとか本当、情けないな

 

 

 痛みの所為で声が出ない。心の中では立とうとしていても、身体の方が許容値を超えている。

 完全な敗北だ。足掻けば足掻く程、情けなく見える程に負けた。

 そんな思考の負の連鎖がゼダスの意識を霞ませ、遂には手を離した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

–––君は、そんな所で負けるのかい?

 

 

 

 暗闇が包む意識の空間の中、悪戯っぽい雰囲気のした少年が声を掛けてくる。《輝く環》の人格体だ。ゼダスは悔しそうに、

 

 

 

「仕方無い。奴らは俺より強かった。ただ、それだけの話だろ」

 

 

–––だからって、君らしく無いだろう。こんな所で素直に倒れるなんてさ

 

 

「………知るか。お前に俺を語られたくないね。俺の中に宿っているとはいえ、別の者だろうが。何が分かる?」

 

 

–––んー、君の“記憶”とかかな?

 

 

 

 その言葉にゼダスは目を見開く。

 《輝く環(こいつ)》、今なんて言った?ゼダス()の過去、だと………?

 

 

 

「お前………一体、何を………」

 

 

–––知りたければ、這い上がって来い。そうすれば………少しは分かるんじゃないかな?

 

 

 

 《輝く環》が発した言葉にゼダスの身体に暖かさが戻ってくる。再び《輝く環》と繋がった感覚。身体の中から溢れ出る力にゼダスは心にある事を刻む。

 

 

 

「《輝く環(あいつ)》は俺に『戦え』って言うんだな………良いぜ、やってやろうじゃねぇか。そして–––俺は俺自身と向き合うんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何っ………⁉︎」

 

 地に倒れるゼダスの左肩にかけて光る金色の輝きにアスルは驚きを隠せない。

 この光は、何処からどう見ても《輝く環》の物で、アレ自体は刻印弾丸で封じたはず。なのに–––

 

「まさか………あの封印を自力で解いたっていうのか⁉︎」

 

 その推測が、この現象の答えだとするのならば、非常に不味い。

 《七の至宝》が齎す力は、常世に存在する力の全てを凌駕する。そんな物が解放されれば、勝ち目は潰える。

 ゼダスは、傷だらけの身体をゆっくりと持ち上げる。幽鬼を連想させる立ち上がり方だが、そこから発せられる雰囲気は立つ者全てを圧迫する絶対的強者の物だった。それを黙って見過ごす事もなく、

 

「シズクっ‼︎対古代遺物弾丸をゼダスに撃ち込めっ‼︎」

 

 とシズク–––従騎士に叫んで命令を下す。それに呼応する様に飛来する弾丸。だが、ゼダスを貫こうした瞬間、弾丸は焼け落ちた。

 アスルとシズクは見ている所が違うとはいえ、驚愕した。何故なら–––

 

 

「………久しぶりに繋がった感覚だ。この力に身体を慣らすのが大変そうだよ」

 

 

 平然と言うゼダスは爆炎に包まれているのだ。しかも、焼かれている感覚も無いらしい。

 

「何だ………それ」

 

 惚けながら問うアスル。それにゼダスは、

 

「さっきと言ってる事が入れ替わったなぁ。………《輝く環》と《外の理》の魔剣の共鳴現象らしい」

 

 折れていた刀身が元に戻った魔剣を振りながら答える。だが、ゼダス自身も何が起きているのかは、よく理解していない。でも、推測する事なら出来る。

 《輝く環》からの魔力がへし折れた魔剣の刀身を生成したのだろう。更に、へし折れた刀身の傍らから溢れ出る焔の魔力がゼダスの身体に纏わりつき、この爆炎に包まれた状態を形取った。そして、その焔の魔力はゼダスの意識で自由に操作出来る。

 焔の魔力はゼダスの身体を包み込み、新たな姿を顕現させる。可視出来るまで高濃度に高められた魔力の流れは、まるで皇女が着る様なドレスを形取り、さしずめ《紅蓮の王》の雰囲気を醸し出していた。

 ゼダスは魔剣の切っ先をアスルに向け、言の葉を紡ぐ。

 

 

「さぁ、始めようぜ。俺とお前の本気でのぶつかり合いを、な」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「はあァァァァッ‼︎」」

 

 互いに鬼気迫る勢いで攻撃を繰り出す。

 真紅の爆炎を纏う剣撃を漆黒の義手が対抗する。だが、どちらが優勢かは誰が見ても理解出来た。そりゃ、意味分かんない程の力を纏っているゼダスの方が優勢だ。

 一合打ち合うたびに、アスルの義手は悲鳴を上げる。どれだけ高性能で作られていようが素材は金属。融点がバラバラとはいえ、炎神の如き業炎を防ぎきれる訳が無い。遂には、義手が焼け落ちる。

 

「クッ………‼︎」

 

 右腕を失ったアスルは一気に跳躍し、距離をとる。だが、ゼダスはそれを追いかける事なく、魔剣の切っ先だけを向け、言う。

 

「もう戦闘出来ないだろ。だから、撤退しろよ。これ以上、無抵抗の奴を斬り刻みたくない」

 

 これが情けだというのは分かっている。戦闘に於いて、どれだけ屈辱的な事かも分かる。それでも、警告はする。何故なら–––

 

 

–––久しぶりに昂ぶれる相手だったんだ。それに加え、俺の命を獲らなかった。なら、一回くらいなら見逃してやっても罰は当たらないだろう

 

 

「………ふざけてるのか?」

 

 アスルの声が震えていた。

 

「確かにアンタ–––ゼダスは強い。復讐心のみで動いていた俺さえも戦闘中に『楽しい』って思えたんだから。だからこそ、それがどれだけの事か分かってるんだろ」

 

 戦いに覚悟は付き物。それを踏み躙られた感じがしているの違い無い。アスルがそう言うのなら、こちらとしても手加減をする必要は無い。

 腕を失ったアスルは両足をしっかりと踏み締め、立ち上がる。

 それを見届けるゼダスは、紅蓮のドレスを解除。そして、発生した焔の魔力を魔剣に収束させる。

 

「ゼダス。俺は一撃に賭ける」

「奇遇だな、アスル。俺も残りの全てを一刀に乗せるつもりだ」

 

 互いに笑い、氣が膨張する。

 アスルは一気に地を蹴り出し、大きく片足を上げる。

 それにゼダスは、魔剣を振り上げる姿勢を示し、同じく地を蹴る。

 交錯する真紅と漆黒。

 

「隠禅・上下花迷子‼︎」

炎神の荒ぶる終火(ラスタイティオ・レーヴァティン)‼︎」

 

 アスルから放たれるは、人の出せる力を軽く超える踵落とし。

 対応するゼダスは、紅蓮の焔を纏った魔剣での斬り上げ。

 拮抗した力のぶつかり合い。空間を振動させ、石切り場全体を揺らす中、決着の時は訪れた。

 ピキッとヒビの入った義足は砕け散り、アスルは体勢を立て直す暇も無く、地に倒れる。

 

 

「………勝った」

 

 

 ゼダスは満身創痍の身体で拳を上に向かって突き出す。勝利の余韻に浸っておきたかったが、そう言う訳にもいかない。

 アスルの敗北を確認した従騎士–––シズクは駆け寄り、間に立つ。

 

「アスル兄さんから離れて下さいっ‼︎殺すんなら………殺すんなら、どうか私も一緒に‼︎」

 

 プラチナブロンドの髪の少女が涙ぐみながら、ゼダスに懇願する。

 

 

–––相手は敵だ。殺しておいて、損は無い。

 

 

 頭の冷静な部分は、そう告げるが、やっぱりゼダスは馬鹿なようで–––

 

「心配すんな。お前の兄ちゃんは殺さないからよ」

 

笑いながら、シズクの頭を撫でる。それに嫌がる素振りを見せずにシズクは不思議そうに訊ねる。

 

「何故………ですか?私達は貴方を………」

「だって、俺は多分《天帝事件》の時にお前らを襲ったんだろ?普通なら死んでる奴らをまた殺すとか、祟られそうじゃん。それに、お前らとの戦闘はキツかったけど楽しかったし。しかも–––お前らは俺の命を獲らなかった。なら、こちらもそうするのが筋だろ?」

「貴方って人は………」

 

 シズクは色々な意味で頭を抱えたくなる。が、同時に思う。

 

「(命を狩る側が救われた………しかも、因縁の相手に。これは………次、会う時は真正面から戦ってみましょうか?)」

 

 と、次回の計画について思案を開始していたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――*―――*―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ゼダスは、来た道を引き返し、石切り場を後にする。正直なところ、マトモに立って歩けている事が不思議だ。

 そして、出口から差し込む陽光に目を細める。

 手にするは折れた魔剣。紅蓮のドレスはすっかりと消え去り、いつも通りの真紅の制服を纏っていた。

 空は青く澄んでいて、ゼダスの勝利を祝しているとも言える。だが–––

 

 

「グハッ………クソったれ………傷が深過ぎる………」

 

 

 アスルに殺られた内臓が悲鳴を上げている。勝負に勝っても、実害が大き過ぎる。《輝く環》で回復を試みるが、それにも時間がかかるし、長時間は動けるはずも無い。

 ゼダスは遺跡群に背中を預け、意識を手放す。

 

 

 

 

 

 

 




勝者、ゼダスきゅん‼︎
はい、見事ゼダスきゅんの勝利です。が、愛刀だった魔剣を失いました。次次回位から新武器を支給しますけどねwwアンケートも取るかもです。
今話で登場した紅蓮のドレスに「炎神の荒ぶる終火」は今話限定の技なので、設定に追加する気はありません。《輝く環》に魔剣の残りの全てを掛けた大技ですからww
もう一話でこの三章も終わりです。三章終わりには、色々と総評をまとめようと思います。ゼダス君にとっては、転機になるので。魔剣を失うという事は。それに守護騎士も–––色々とありますし。
あと、ゼダス君の過去を知っていそうな《輝く環》とは一体………?

追記:ゼダス君の新武器募集アンケートを活動報告欄に開いたので、御気軽にご意見頂けるとありがたいデス

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