サラ・バレスタイン。
俺たちⅦ組の担任教官であり、元遊撃士協会帝国支部に所属していた最年少A級遊撃士だ。《紫電》の異名が付くほどの実力がある。情報通りなら。しかし、戦闘が情報通りで済む訳が無いから俺、ゼダスは無性にワクワクしていた。
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サラは髪色と同じ赤紫色の導力銃とブレードを構え、此方を見つめてくる。ゼダスはその視線に応えるかのように大剣を低い位置に構える。
お互いの視線が交差し、程良い緊張感が体に絡みつく。ゼダスは
「(コレだ。この緊張感、やっぱ、心地いい)」
と思いつつ、こう言った。
「雷神功は使わないのか?流石に俺みたいな執行者相手に手加減はあんまり関心しないなぁ。」
とゼダス威嚇混じりに自身の素性について包み隠さず話した。しかしサラは
「あくまでアンタは学生でしょうが。名目上、本気は出せないのよ。」
「不自由だな、教官つう職業は。まぁ、そろそろ始めようぜ。血が滾って我慢の限界が近いんだ。さっきの戦いも“敢えて”戦術リンクを合わせる為だけにギアを落としてたんだ。楽しませてくれよ、《
「かかって来なさい!」
そうやって勝負の火蓋は切って落とされた。
互いにの距離は体感20メートルとちょっと。普通の戦士同士ならゼダスが突進してくる間にサラが導力銃で撃ち抜けば終わりだ。
だが、あくまでそれは一般的で且つ安直な奴が行うことだ。
その為、ゼダスは戦闘が始まった瞬間に走り出した。今出せる全力で、サラに向かって。その行動にサラは
「(コイツいきなり!先手必勝で済ます気か!?)」
と驚きを禁じ得なかった。
だが、必死且つ冷静に狙って導力銃の引き金を引く。もう数瞬で近接攻撃の間合いに入る。すなわち、導力銃の発射光が見えてから回避しては間に合わない。
しかし、ゼダスはまるで発射された弾丸が何処に着弾するのかが分かっていたかのように平然と避け、大剣の間合いへと入った。そして流れる様な連撃をサラに叩き込む。しかし、元とはいえA級遊撃士。素直に喰らうはずもなく、赤紫色のブレードで応戦していた。
表情で戦況を判断すると、サラは額に汗を浮かべ、何とか凌いでいる感じなのに対し、ゼダスは全く辛そうな雰囲気を感じさせず、寧ろ楽しんでいる様にも見える。すなわち、圧倒的にゼダスの方が有利である。
「(はぁ……。流石にアリアンロードよりは手応えが無いな。というかアイツが強過ぎるのか。)」
と勝負と別の考えが脳裏をよぎったその瞬間、サラは
「隙ありよ!喰らいなさい、オメガエクレール!」
《
「
大剣を地に擦り付けながら、切り上げる。そして、発生した衝撃波は地を奔り、紫電の衝撃波を割ると言うよりは呑み込んだ。しかし、呑み込んだ後でもその勢いは一切止まることをせずサラに直撃した。
「ふう。流石は《紫電》だな。少しの隙でさえ狙って来る。厄介だが所詮は元遊撃士だ。其処まで強くなかったな。まだ本気出してねぇからだろうけど。」
とゼダスは地に伏しているサラに言葉をかける。しかし、
「あー、まさか意識失ってんのか。面倒くせぇな、確かⅦ組用の学生寮って駅近くだよな。其処までサラを持ってかなきゃならいのかよ。気を失わせた俺の責任だよなぁ。仕方ねぇけど運んでやるか。」
と気を失っているサラを担いで……まぁ、お姫様抱っこしてⅦ組用学生寮の第三学生寮へと帰っていくのだった。
えーと、お手数かけるんですけど、読者の皆様に質問させて下さい。ヒロインまだ決まって無いんですよ。リィン×アリサは確定するとしても、ゼダス×?の状況で……。感想に意見を頂けると幸いです。(Ⅶ組外でもおkです)