「ちょっ…ちょっと!どこいくんだよ!」
「決まってるじゃない!あなたの力の秘密を解明しにいくのよ!」
「だからどこにぃ?」
「そうねぇ…手始めに神社でもまわりますか!」
「蓮子、ちょっといい?」
「ん?なに?メリー」
「彼の周りに見えるものと同じようなのがさっきから近くの神社のほうから感じるんだけど…」
「でかしたわ!メリー!」
勝手に話が進んでいく中俺は限界に達していた。
「ちょっとまて!俺はあんたらの名前も知らないし自己紹介ぐらいしろよ!」
「そうね!自己紹介してなかったわね!忘れてたわ!」
「蓮子、そうゆうのは忘れちゃだめよ?」
「メリーだって忘れてた癖にー…」
「うぅー…」
「んじゃまず私から行きましょうか?私は宇佐見 蓮子。秘封倶楽部の創設者よ!蓮子ってよんでね!」
「私はマエリベリー・ハーン。蓮子からはメリーって呼ばれてるわ。風霧さんもメリーってよんでいいよ。」
「蓮子とメリーな…覚えたよ。まったく…いきなりすぎるよ!とりあえず俺も自己紹介しとくぜ。俺は風霧 遊。遊でも何でも呼んでくれ。」
「それじゃあ。遊!早速いくわよ!メリー!案内してもらえるかしら?」
「任せて。ここからだと一度大学の前を通った方が楽ね…」
「それじゃ、行くか」
そして俺たちはその、エネルギーのようなものとやらの方へ向かった。
そして着いたそこには、古ぼけた神社があった。
「風霧さん…蓮子…あの神社の賽銭箱の上から出てる…」
「メリー、それはこの辺か?」
「そう…なにかスキマから出てるような感じ…」
手探りで手を動かしてみると、なにかをつかんだ…
「メリー!エネルギーが出てるのはここか?なにかを掴んだ!」
「そこよ!」
「すごいわ…彼は、さわることができるのね…」
俺は掴んだその空間を思いっきり引っ張った。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
徐々にその空間が開いていくのがわかる…それはもう俺たちの目にもみえるものになっていた…
「これは…すごいわ…異世界への扉?何かの空間をこじ開けた?」
「すごいわ…私たちだけじゃここまではいけなかった。さすがよ!遊!」
「とりあえず入ってみるか。いつ閉じるかわからないから早めに出てこよう。」
「そうね!それがいいわ。」
俺たちは恐る恐る裂けた空間に入っていった。
「暗いな…蓮子!メリー!懐中電灯かなにかないか?」
「はい!あるわよ。」
「サンキュー。…っぐ!!!」
蓮子から懐中電灯を受け取った途端に頭に激痛が走った。
(かざ…りゆう…さぁ…こ…へ…)
「…!?これ…は?」
「大丈夫?遊?」
「あぁ…大丈夫だ…少し目眩がな…それよりこっちだ。」
「どうしてわかるの?」
「誰かに呼ばれてる気がするんだ。この奥に…いる…」
「これは面白くなってきたんじゃない?」
「さぁ…いくぞ」
俺はなにかに呼ばれた気がするん方向へ歩いた…
そしてあるところでひとりの人影が見えたのでそこに向かった。
そこでひとりの人と出会った。
「よくぞきた…風霧の末裔よ…」
「あんたは?」
「お前の力を良く知る神様のような存在と言っておこうか。」
「神様ってどうゆうこと?ここはどこなの?」
「ここはある世界とお前たちの世界の狭間…あらゆる可能性が生まれるところ…」
「つまりは…俺の力もここで生まれたのか?」
「そうだ」
「それで…なんで俺たちをここに呼んだ?」
「お前の力について教えようと思ってな…その力は膨大故に世界を滅ぼしかねん。使い方を間違えれば破壊者となってしまう。それだけはならんからな…」
「それはこちらとしても好都合…早速教えてもらおうか。」
「お前の力は人の希望や絶望といった感情を糧として、力を作り出す。いわば希望と絶望を操る能力…人の感情は無限だ…それ故に力も強い…お前はこの力をどう使う?」
「俺は…こんな力いらねえよ…普通にすごしてぇんだよ。」
「しかし、お前は力を持ってしまったもう手放すことはできん。」
「どうせ使うなら人のために…人を守るために使ってやるよ、人を傷つけるなんてまっぴらごめんだ。」
「ならよろしい。お前のようなものが力を持つのが一番よいと思っておる。必ず…その力を使うときがくる。用心しておけ。それでは私はいくぞ…」
「ちょっとまて!俺はまだ使い方がわかってないんだ!教えて行けよ。」
「イメージしろ…それだけだ…」
「ありがとな…」
「早くここを出ないと閉じこめられてしまうぞ…もうすぐお前たちが開いた入り口が閉まる。」
「まじかよ!蓮子!メリー!いくぞ!」
「「ええ!」」
俺たちはそのまま元きた道を走った…全速力で。
「キャッ!」
「メリー!」
メリーが転んでしまったようだ…早く助けないとメリーが閉じこめられてしまう…
「蓮子!先に行け!俺がメリーを助ける!」
「わかった!」
「メリー…たてるか?」
「だめ…足をくじいたみたいで…」
「チッくそっ!」
俺はそのままメリーをお姫様抱っこの形で走った。
入り口はもうすぐしまってしまう…蓮子はもう脱出したようだ。
しかしこれでは間に合わない…なら…!
「蓮子ぉぉぉ!!メリーを投げる!受け止めろぉー!!!!!!」
「「ええー!!」」
俺はそのままメリーを入り口に投げた…ギリギリメリーが通り過ぎてから入り口は閉じてしまった…
「メリーは脱出できたようだな…はっ…バカだなぁ俺は…自分だけ取り残されてんじゃねぇか…」
この暗闇の中で…俺は死ぬのか?あの神様はもうこの空間にはいない…それにメリーがいないから再び空間をこじ開ける事もできない…絶望的だ…
「あら?こんなところに人間?珍しいわね。」
つづく
はい、ほとんどメリーがしゃべらない。
なかなか3人の会話とか難しいですね。にゃにゃしきです。
ひとり空間の中に閉じ込められた遊ですが、最後にしゃべったのは誰でしょうね?ばればれですよね!
まだまだつづく幻想回帰。これからもよろしくね!