打たれ強いだけの人間が幻想入り   作:霧夜

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皆さん、はじめまして
SSを初めて書くので至らないことが多々あるかもしれませんがよろしくお願いします

この話では主人公の語りがメインになります

追記 8/21
主人公の顔(横顔)の挿絵を追加しました。


第一章 打たれ強いだけの人間が幻想入り
第一話 幻想入り【挿絵有り】


俺には特徴らしき特徴がない。

強いていうなら、人より打たれ強いくらいだろう。

 

【挿絵表示】

 

ただ打たれ強いと言っても痛いものは痛いし、怖いものは怖い。

母親がそれに値する。

 

そんなことは置いといて、今俺はとてもピンチなのである。

そもそもどうしてこんな所で目が覚めたのかわからない。

ただ思い当たる節はある。

非現実的過ぎて認めたくないが…

自分を落ち着かせるついでに一連の事を思い返してみよう。

 

 

 

 

あれはいつものように高校に通い、授業が終わり帰宅路を歩いていたことだ。

 

幼児が公園から道路にボールを飛ばし、そのボールを拾いに行っていた。

よく漫画とかでこの後轢かれるシーンだが、現実では起きない。

そんなことを考えていた。

 

しかし、幼児の背後からは大型トラックが迫ってきている。

 

法定速度だが、こんなものに轢かれてしまったら大人でもただですまないだろう。

 

車高の関係や、スマートフォンを見ているので、運転手は気づいていない。

誰だ、こいつに運転を任せた奴は。

 

親らしき人物や、幼児の友達の親であろう人物が叫びながら駆け寄るが、スピード的に間に合いそうではない。

 

幸か不幸か俺は幼児の近くにいた。

 

俺なら助けられる。

だが、助けたら俺はどうなる…?

 

心の中で葛藤する。

 

導き出した答えは

やらないで後悔するならやって後悔しよう。

 

俺は幼児を突き飛ばし、トラックに潰される。

次に目を覚ますとしたら病院か、あるとしたらあの世か…

 

しかし俺の予想は外れた。

森の中で目が覚めたのだ。

 

訳がわからなかった。

なぜ道路で潰されたはずなのに森にいるのか。

もしかしたらあの世は大自然なのかもしれない。

馬鹿なことを考えながら起き上がる。

 

ベタだが頬をつねってみた。

が、もちろん痛いだけ。

 

ここがどこなのかを考えてみたが正直な話、トラックに轢かれた筈なのにこんな所にいる。

わかるわけもない。

 

ただ一つの感想としては、空気が美味い。

都会の空気なんて常に吸っているから、不味いと思った事はないが、明らかに違うのがわかる。

現代の首都ではありえないくらいに空気が澄んでいる。

 

空気に感動している場合じゃなかった。

座っているだけなのもあれなので、勘に任せ移動することにした。

 

歩く事2,3時間。

現代っ子の俺には少し体力を使ったが、持ち前の打たれ強さで歩き続ける。

しかし、日が暮れてきてしまった。

土地勘もない場所で、夜道を歩くのは危険と感じた俺は、近くの木にもたれかかって朝を待つことにする。

 

この判断が自分の首を絞める事になるとは知らずに…

 

 

 

 

深夜に俺は何か身の危険を感じ起きる。

ここで起きれたのは不幸中の幸いだろう。

目の前を見ると、血に飢えた熊がいる。

熊と呼んでいるが明らかに普通の熊ではない。

爪が自身の腕の長さまであり鎌のようになっている。

 

熊は腕を俺に向け振りかざす。

間一髪避ける事ができた。

奇跡と言ってもいい。

 

木を切るつもりで攻撃していなかったからなのか、爪が木に引っかかり何とか逃げることができた。

 

しかし熊も爪を木から取ると俺を追いかけてくる。

 

ここで最初に戻る。

 

何度も攻撃されるが必死に避ける。

運動部に入っておけば良かったとここまで後悔したのは初めてだった。

体力が切れ食われる寸前、今度こそ死ぬ、そう思った刹那

熊が光った。

そう思った瞬間爆発音がし、熊の血肉が俺にかかる。

臭い。

 

何が起こったかわからず理解しようと周りを見ていると、金髪の幼女が目に入る。

 

「あなたは食べてもいい人間?」

 

何を言い出すんだこの娘は。

 

「食べる…?言っている意味がわからないんだけど…」

 

「私は人喰い妖怪なの」

 

早い厨二病なのだろうか。

妖怪とか言い始めたぞ。

 

「妖怪…?良く分からないけどとりあえずここは危ないから出た方が良いぞ

と言っても俺はここがどこだか知らないんだけどな」

 

「大丈夫、危ないのは」

「あなただから」

 

「は?」

 

目の前の少女がそう言いマヌケな声が出る。

その瞬間横の木が少女の出した光球により吹き飛ぶ。

 

「ね?」

 

一難去ってまた一難とはこのことだろう。

俺は一目散で逃げた。

いや、少女がわざと逃がす猶予を与えたのだろう。

 

「なんだよあれ…!俺が何したって言うんだ…!」

 

「人間は動物を食べて生きるでしょ

それと同じこと、弱い者は食われ強いものは食う

自然の摂理でしょ?だから悪く思わないで」

 

「飛ぶとかそんなのありかよ…!」

 

羽もないのに飛んでいることに対してのツッコミをする余裕はない。

もしかしたら俺も飛べるんじゃないかと思って逃げながらジャンプをしたりしたが、無理だった。

 

「そろそろ鬼ごっこは終わらせてもいいよね」

 

少女がそう言うと光球を次々俺に向かって放ってくる。

避ける事ができるのは、憶測に過ぎないが相手がわざと避けれるか避けれないくらいで狙っているからなのか?

疲労させてから捕食するつもりかもしれない。

 

「なんだこれ…なんだこれ!」

 

何故か俺は笑ってしまう。

発狂なのだろうか。

ただ極限状態なのは間違いない。

 

「もうちょっと増やすね〜」

 

少女は光球を倍近くの数で放ってきた。

完全に遊ばれている。

ここで光球自体には当たらなかったが、爆発の威力で飛んできた石が足に当たってしまい、転倒する。

 

「ぐっ…!」

 

「もう少しいけるかと思ったけど残念ね」

「それじゃあいただきま──

 

俺は近づいてきた少女の目に、手元にあった鋭利な石で刺す。

感触が気持ち悪い。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

 

「今だ…!」

 

ここぞとばかりに走り出す。

 

「殺す…!殺してやる!」

 

どうやら怒らせてしまったみたいだ。

目ではなくもう少し別の場所にやるべきだったと後悔していると、少女はレーザーを放ってくる。

 

「嘘だろ…!?」

 

避け切れずに直撃する。

 

 

To be continued…




基本的に主人公の語りは主人公本人がかっこつけてる感じで言っているので謎()の金髪少女に対して言った厨二病は完全なブーメランです
物語が進むにつれたぶん語りの数は少なくなると思われます

追伸 書いていて気づいたのですが自分はシリアスな雰囲気を書いていると萎えてくるので早くこのシーンを終わらせてコミカルなシーンを書きたいです
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