打たれ強いだけの人間が幻想入り   作:霧夜

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そろそろこの前書きも書く事が無くなりつつ…(((;°▽°))
横顔ですが主人公の挿絵を1話に貼りました。
特徴が無いと言いましたが、顔がイケメンになってしまいました…
物語の主人公ですので大目に見てください(;´Д`)


第十話 寺子屋デビュー

慧音の寺子屋で働いてから、もう1ヶ月が経った。

生徒とはすぐ打ち解けることができて良かった。

あと、慧音の作る料理は美味かった。

フランも教えてもらっていた。

最初の方は形が不格好で、味が薄かったり濃かったりしたが、最近ではそれなりに作れるようになっている。

 

さて、給料もそれなりに貰えたので、フランを寺子屋に通わせたいと思う。

コミュニケーションを取るには、最適な場所だからだ。

慧音に聞いたところ、家事も手伝ってくれているし学費はいらない、と言われたがちゃんと稼いでいるし払う事にした。

慧音を折らせるのは中々大変だった。

 

寺子屋に通える事をフランに伝えたら抱きつかれた。

流石にびっくりしたが、ここまで喜んでもらえたのも予想外で、俺も少し嬉しくなった。

決して抱きつかれたら嬉しくなったわけではない。

ここまで心を開いてもらった、という点では嬉しいが。

 

次の日からフランの寺子屋デビューだ。

明日に備えて寝るとしよう…

 

 

 

「勇人…起きて…」

 

「…ん?どうした、フラン……」

 

「明日の事で緊張して眠れないの…」

 

「そんなに緊張するか…?」

 

「うん…ちゃんと馴染めるかなって」

 

見た目相応の悩みだな。可愛らしいものだ。

 

「ああ…あいつらなら大丈夫

受け入れてくれるさ…」

 

「本当に?友だちもできるかな?」

 

「できるできる、俺の時もすぐに仲良くなれたから大丈夫だ」

 

「良かった……あ、あのさ勇人」

 

「ん?」

 

「手、握っていてくれる…?」

 

ロリコンなら落ちていただろう。

ただし俺はロリコンではないので大丈夫だがな。

 

「良いぞ」

 

「ありがとう」

 

手を握るとフランはすぐに寝た。

俺も二度寝をするか…

 

 

 

翌日、寺子屋でフランは俺の後ろにほとんどいた。

男子に色々からかわれていたが、フランは全然嫌そうな顔をしていなかった。何故だ?

授業の時くらいしか離れてくれず、トイレまでついてこようとした時は流石に止めた。

普段のフランを見ていると信じられなくて、別人なのかと少し疑った。

後、あまりにもベッタリしすぎていて、生徒の親御さん達にロリコン疑惑がつかないかとても心配である。

 

 

 

授業も終わり、他の生徒が帰ったあと、教室を掃除しているとフランが来た。

 

「今日は迷惑かけてごめんなさい」

 

「謝らなくていい

珍しいフランの姿も見れたし俺は楽しかったぞ」

 

「そ、それは、その…なんか怖くなっちゃって…」

 

「はは、徐々に直していこうか

時間はたくさんあるからな」

 

「う、うん…早く直すようにがんばるね」

 

「自然になれていくさ、意識しすぎない方がいい」

 

「わかった」

 

 

 

夕食、慧音にあることを聞かれた。

 

「そういえば勇人は外に帰らないのか?」

 

「「外?」」

 

フランと声が重なる。

 

「む?ここと外の事を言っていなかったか?」

 

「あー…、就職する前に外から来たとかなんとか言ってた気がするな…」

 

「ああ、この際今説明しよう

ここは幻想郷と言って、妖怪と人間が共存する世界」

「外の世界というのは君がいた場所だが、外の世界の一部に結界を張り、外界からの見えなくしている」

「少し昔に妖怪の賢者が人間との共存のため作り上げたんだ」

 

「そうだったのか」

「そうだったんだ」

 

たぶん、前の俺が聞いたら信じていなかっただろう。

しかし、ここに来てから色んなことを体験したため、信じるしかなかった。

というかフラン、幻想郷に来たことすら伝えられてなかったのか。

 

「…ん?帰らないのか聞いたってことは帰ることができるのか」

 

「ああ、人里から東に向かい、森を通ると神社がある

博麗神社というのだが、そこで帰してもらうことができる」

 

森を通るのか…多分、俺一人じゃ着けそうにないな。

それに…

 

「勇人は外に帰るの…?」

 

やっぱりな。

 

「そのうち帰るだろうが、今はまだ帰らないさ

フランが心配だからな」

 

「そっか、良かった」

 

「俺がもう必要じゃないと思ったら帰ると思う

ちゃんと最後まで見るさ」

 

「うん…」

 

フランは少し悲しげな表情をしたが、俺にはその顔が何を意味しているのかまではわからなかった。

 

「ふむ、帰る意思はあるが、まだ帰らないと

中々変わってるな」

 

「そうか?」

 

「ああ、大抵ここに永住するか、今すぐ帰るかだからな

もっとも、ここがどこかわからないうちに、妖怪に喰われてしまう方が多いが」

 

中々怖い事を言うな…

 

「まあ、俺が帰るのはフランにかかってるな」

 

「責任を感じさせるような言い方をされるとプレッシャーが…」

 

「ああ、悪い悪い」

 

ここからは談笑に戻り、夕食を終える。

そして風呂に入り寝床に着くと、フランも部屋に帰ってくる。

 

「ご飯の時にさ、外に帰るって話になったじゃん」

 

「それがどうした?」

 

「…わがままなんだけどさ、その、帰ってほしくないなって……」

 

さっき悲しそうな顔したのはこれか。

 

「別に帰らなくても良いんだ

ただな、フランに自立してもらいたいから帰ろうと思う

俺がいなくても、一人でも生きていけるためにな

まあ俺はそこまで大したことはしてないが…」

 

「私は…独りになりたくない…」

 

「お前はもう独りじゃない

寺子屋の皆とはまだちょっと距離があるが、慧音がいるだろ

だから独りじゃない」

 

「う、ん…」

 

納得してないみたいだが、そのうちわかってくれる時がくるだろう。

 

「まあ、今夜はもう遅いし寝よう」

 

「私吸血鬼なんだけど」

 

 

To be continued…




どうしてもフラグが立ってしまう…
一体どうすれば…
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