打たれ強いだけの人間が幻想入り   作:霧夜

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第十三話 解明

目が覚めると、和室で寝ていた。

 

「知らない天井だ…」

 

言ってみたかっただけである。

エ〇ァ好きなら一度は言ってみたいセリフの一つだと、俺は思っている。

くだらない事を考えていると、襖の戸が開く。

 

「あら、起きていたのね」

 

「今さっき起きたところだ」

 

「そうそう、貴方の体、傷がすぐ治ってとても実験し辛かったわ

それで気になってあなたの体を調べたのよ

姫様やあなたを連れてきた彼女にも手伝ってもらってね」

 

なんだと。俺の身体異常がわかったのだろうか。

というかあの二人を一緒にして、大丈夫だったのかだけが心配だ。

 

「どうやら物質、それも素粒子レベルでなんだけど

それを肉体に変えたりする事ができて、さらに一度崩壊した体より頑丈になるのよ

どういう理屈なのかはよくわからないけど、筋力が上がったり、皮膚が硬くなるわけではないみたいね

実験より貴方の体を研究したいわ」

 

「なんだそりゃ…」

 

ええと、少し待て。

とんでもないことを言わなかったか今?

全く別の物質を肉体に変換するって、わけがわからないな。

 

つまり、再生力が魔人ブ〇並にあって(下手したらそれ以上だが)、肉体が傷を負う度に防御力が高くなる。

俺はいつから人間を辞めたのか、不思議でしょうがない。

 

ただ、痛いものは痛いから戦いはあまりしたくない。

すればするほど頑丈になるみたいだが。

 

「名前をつけるとしたら…」

「そうね、『物質を肉体に変換する程度の能力』と『崩壊した肉体を頑丈にする程度の能力』かしら?」

 

「説明のまんまだな」

 

「名前は後付けだしそうなるのもしかたないわ」

「倒される度に強くなったりする能力だったら、幻想郷で最強クラスになれたかもしれないわね…」

 

「肉体再生がするだけで、頭とかやられたら死ぬんじゃないのか?」

 

「いえ、それだけでは死なないわ

全身を一瞬で消し飛ばせば死ぬかもしれないけれど…

それも試してみないとわからないわ」

 

「そんな目に会いたくないけどな…」

 

「後は、寿命ね

一応私の中の仮定を話すけど大丈夫かしら?」

 

「ああ」

 

「ただ色々難しい事を言っても、伝わらなさそうだから簡単に教えるわ」

「少なくともここにいる限り貴方は寿命で死ぬことはない

外に戻れば予想でしかないけど、普通に死ぬわ」

 

「なんでだ?」

 

「生まれつきこの能力があったとしたら、貴方の体は成長しないからよ」

「なのに成長しているっていうのを考えると、外では能力がここまで強く発動していないか、こっちに来た時に発現したかのどちらかね」

「後天性の場合外に行っても死なないのかもしれないけれど」

 

「なるほどな…」

 

感覚的でしか言えないが、たぶん俺は先天性だ。

だから外へ帰るつもりの俺からすれば、都合がいい。

ただ、浦島太郎現象にだけはなりたくない。

 

「あ、そうそう

日光を防ぐ薬、できたわよ」

「一度飲めば永久的に効果は続くわ

念のためその効果を無くす方も作ったのよ

感謝してね」

 

「本当に優秀だな…ありがとう、感謝する」

 

言葉では表しきれない程のありがたみを感じたのは、初めての経験だった。

 

 

To be continued…




今回は第五話のタイトルに張った受容という伏線回収です
そして永琳、よく喋る

補足ですが、『崩壊した肉体を頑丈にする程度の能力』というのは
崩壊(怪我)をした後、治ると発動されます

それと書いてて思いましたが、日光を防ぐ薬って名前だけ聞いたら意味がわかりませんね(;´∀`)

あととても申し訳ないのですが
今日、明日は旅行に行くので更新できないかもしれません
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