打たれ強いだけの人間が幻想入り   作:霧夜

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活動報告にてアンケートをするので
ご協力お願いします


第十九話 『真実』と『結果』【挿絵有り】

2班分けの警備が始まってから、数日が経つ。

週に1,2人の殺人は、前回の時で既に破られている。

6人、あの夜で6人も死んだ。

一般人の被害は出なかったため、自警団として活躍することは出来たが、それでも失ったものが大きい。

 

胸にぽっかり穴が空いたような、そんな喪失感を感じている。

こんな状態で警備をしていたら、ダメだ。

そう思っていても、気を持ち直すことができない。

 

「大丈夫勇人?顔色が悪いけど…」

 

どうやら表にも出ていたようだ。

余計な心配をかけてしまうとは…

 

「ああ、少しな…

外の世界じゃ身近な人間が多数殺されるのなんて、中々ない

だから少し精神が弱ってたみたいだ

メンタルも強い自信があったんだけどな」

 

ははは、と乾いた笑いをする。

 

「そっか…

ね、手かして」

 

「ん?なんだ?」

 

フランに手を渡す。

そうすると、フランはその手を握ってきた。

突然の行動に意表を突かれる。

 

「うお、どうした」

 

「おちつくかなって」

 

以前、手を握って寝た時の事だろうか。

意外と人の肌を感じると落ち着けるものだ。

温かみというのだろうか。

 

「ああ、少し落ち着いた

ありがとうフラン」

 

「私もこの前手握ってもらった時おちつけたからね

勇人もおちついて良かった」

 

天使か。

いや、どちらかというと悪魔だが。

 

「かっこ悪いところ見してごめんな」

 

「大丈夫、どんな勇人も──だから」

 

フランが途中声を小さくしたため、うまく聞き取る事が出来なかった。

 

「ん?今何て言ったんだ?」

 

「…別に」

 

なんか拗ねてないか。

いや、後で聞くとしよう。

今は警備だ。

 

 

 

 

今日も何事もなく、警備が終わった。

犯人があれで満足して、終わらせてくれれば良いが…

 

しかし、そう上手くいかなかった。

警備が終わった後の夜、殺されはしなかったが、慧音が犯人と思われる人物に襲われた。

 

 

「…大丈夫か慧音?」

 

「何とかな…歴史を書いていたところを後ろから襲われた

ただ、不意打ちじゃなくても、妖怪の私でも、勝てる自信がない…」

「明らかに人の力ではないのがわかった

恐らく能力なのだろうが…

とりあえず、起こった事だけを伝えよう」

 

「まず最初に私は歴史を書いていたんだ

その時、後ろから明確な殺意を感じとって

咄嗟に飛び退き、金棒の攻撃を間一髪避ける事ができた」

「しかし、蹴りの追撃を避けきれず、私は吹き飛ばされる

肋骨を何本か折り、怯んでいたら顔を踏み躙られた」

「何とか相手を見てわかったことが少しだけある

髪型はやや逆立ち気味てウェーブが少しかかっている

そして襟足が長い

体格は少しだけ筋肉質だったな

顔は影で見る事ができなかった……すまない」

 

【挿絵表示】

 

慧音でもこんな目に合うのか…

人間が敵う相手ではないな。

容姿が特定する事ができてきて良かった。

ただ、慧音への罪悪感が酷い。

 

「いや、俺の方こそ謝るべきだ

フランは気づいたみたいだけど、俺はそんな状況になっているのにも関わらず、寝ていたんだからな…」

 

「それは仕方のないことだ

気に病まないでくれ

精神が磨り減って疲れていたみたいだからな

それに私は生きている

それだけでも十分だ」

 

「だけど」

 

「それ以上言うなら頭突きをするからな」

 

「はい」

 

慧音の頭突きはどうしても耐性が付かず、とても痛い。

それに、慧音も俺が謝るのを望んでいないみたいだ。

なので俺は言うのをやめた。

 

「体、大事にな」

 

そう言って俺は部屋を後に、霊夢に会いに行った。

 

 

「霊夢」

 

「なに?」

 

「今夜の警備なんだけど」

 

「ああ、大丈夫よ

心配しなくても何とかするわ」

 

俺が言い終える前に聞きたい事を答える。

これが勘の良さというものなのだろうか。

 

「そうか、ごめんな」

 

「なんで謝るのよ」

 

確かに、なんで俺は今謝ったんだろうか。

俺が答えられず困っていると、

 

「あんた、相当参ってるわね

少しリフレッシュしたら?」

 

「リフレッシュ、か

そうだな、そのうちしてみる」

 

「そのうちじゃなくて今

責任感じ過ぎよ、あんたが例え死傷者を出しても、誰もあんたを責めたりなんてしないわよ」

 

霊夢が無責任なだけな気がするが言わないでおこう。

殴られそうだ。

 

「そういもんなのか…?」

 

「そういうもんよ、だからもっと肩の荷を降ろしなさい」

「あんたは結果だけを求めているわけじゃないんでしょ」

 

「そうだな…俺は功績や栄誉が欲しいわけじゃない」

 

───俺が欲しいのは『真実』だ。

それに大切なのは『真実に向かおうとする意思』だ。

向かおうとする意思があれば、例えまた事件が起こり、犯人が逃げても、いつかはたどり着く。

向かっているからな。

 

たぶん、団長もこの『真実』を求め、今回の事件に挑んだんだと思う。

だけど、団長はその『真実』より『結果』を求めた。

『結果』を求め行動をしたために、『真実』を見失い、失敗してしまったのだろう。

 

俺は、団長とは違う。

これ以上、犠牲者を出さないためにも、俺がしっかりしないとな。

 

「ありがとう霊夢、リフレッシュしなくても立ち直れた」

 

「あらそう、それならそれでいいわ」

 

次、現れた時決着をつける。

待っていろ、殺人鬼。

 

 

To be continued…




今回は勇人の精神的成長の話です。
つまらないかもしれません(´・_・`)

前書きでも書きましたが、活動報告にてアンケートをします。
このSSにとって重要な事なので協力してくれると嬉しいです。
アンケート結果によって話がかなり変わります。
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