「「これでもう逃げられないね」」
「…なあ、降参するからさ
その前に少し話をしないか?」
「「話?」」
「ああ、なんで君がそこまで狂っちゃったのか」
少女は分身を消した。
どうやら話をしてくれるみたいだ。
「狂ってるかどうかなんてわからないわ、最初からこうだったもの」
「最初から?家族は直すようにしろとか言わなかったのか?」
「言われなかったし生まれた時からここにいたわ。見たことあるのもお姉様か、食用に加工された人間、後はあなたみたいな変な格好をしている人間とか」
食用に加工された人間って何だよ…
後俺からすると、君の方がよっぽど変な格好だ。
「なるほど、まともに生きてないから人格破綻をしているのか」
「そうかもね」
「外に出て人間関係でも増やしたらどうだ?」
こんな所じゃ人間関係より、化け物との交流が増えそうだが。
「それはたぶん、お姉様が許さないし、私も出るつもりはない」
「許さない?なんでだ」
「能力の関係、私はありとあらゆる物を破壊する程度の能力を持っているの」
それ程度で済むのか。
「ああ、なんとなく読めてきた。つまりあれか、能力抑えられれば良いけど、情緒不安定でコントロールできないと」
「たぶんそうかな…?」
「こんな所でも殺してはいけない、みたいなルールあるんだな」
あれ、でも俺何回も殺されかけてないか?
「元々こことは別の世界にいたんだけど、そこでは人間を襲うと報復に来るとかで、あなた目立つからとかなんとか言われて地下に行かされて」
「こっちに来てからも、バランスがどうこうとか言ってて、地下に閉じ込められてたわ」
不憫な娘だ。
「なら俺がここで性格直せば、出れるようになるかもな」
同情もあるが、もちろん俺は殺されないために提案をする。
少なくともこれを受け入れてくれれば、今すぐ殺されることはないだろう。
「昔は違ったけど、別に今はそこまで出たいとも思わないわ」
くっ、ここで引き下がるわけにはいかない。
「そんなこと言うなよ。ここで閉じ込められて自由を奪われてるのと、閉じ込められてるわけじゃなくここにいるのではだいぶ違うと思うぞ」
「んー…」
ど、どうだ…?
「確かに、お姉様に縛られてるのはあまりいい気はしないわ」
よし!
「でも、ここまで閉じ込めてきたアイツが今更出すとも思わないし」
今アイツって言ったな。
「人格矯正だけでダメなら、能力を耐えられる奴がいればいいんだよな」
「まあそうなるのかな?」
「なら人格矯正をした後、それでもダメなら俺がその役目になる」
絶対になりたくないが、こうでもしないと俺は死ぬだろう。
どうせ死ぬなら後回しにしたい。
「…馬鹿なの?」
「馬鹿かもしれない」
「そもそも耐えられるわけないでしょ」
「そうかもしれない…、ただ君も見たと思うけど、何故か今の俺は腕が斬られても生えてきたりする
だからそれに賭けようと思うんだ」
「…わかった、でも人格矯正って何するの?」
痛いところを突くな。
「…今の所俺は君をほとんど知らないわけだ。だからある程度見てから決めるとするよ」
「ああ、ただ破壊衝動が出たら我慢してみてほしい。我慢が完全にできるようになったら、かなりの進歩だ」
「はーい」
本当にわかってるのだろうか。
「そういえばあなたの名前は?」
「俺の名前?俺の名前は不知火 勇人」
そういえば、ここに来て名乗ったのは初めてだな。
「私はフランドール・スカーレット。フランでいいわ」
自己紹介が済み一先ず普段通り暮らしてもらうことにした。
To be continued…
今回はいつも以上に駄文ですね…
それと主人公の説得が結構無理矢理かもしれませんが、そうでもしないと今は簡単に殺されてしまうので大目に見てください