真・恋姫†演義~舞い降りる賢君~   作:残月

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太公望、雛里、凪、共に悩む

 

 

 

 

 

馬に揺られながら次に向かう街を目指す太公望と雛里。そして新たに旅の供に加わった凪だ。

 

凪は既に太公望と雛里に真名を預け、太公望は自分は授ける真名が無いと説明し、雛里はまだ凪に真名を預けていなかった。

とんとん拍子に話が進み、凪か旅に加わったが雛里には何も触れずに凪の参加が決まった。

それが雛里の機嫌を少々悪い物にしていた。

更に太公望との二人きりだった旅が突如終わってしまったのだ。

これが雛里の機嫌を悪くする大元である。

 

 

 

 

 

対する凪も居心地の悪さを感じており、どうにかしたいと思っていた。

凪にしてみれば念願の弟子入りが許可され、太公望の旅の供が出来ると浮かれていたが元々太公望の供をしていた雛里の気持ちを考えていなかったのだ。

そしていざ改めて旅に出れば浮き彫りになった問題

また凪は他の同年代の娘と比べると口下手なのだ。

此処に居ない友人二人は口が達者なので、この悩みにも対処してくれるだろうが今は別行動中だ。

これから如何するべきなのだろうか。

凪は旅の出だしから悩む羽目に成ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして太公望。

彼もまた悩んでいた。

 

太公望からしてみれば旅に心強い仲間を得たと同時に女禍の問題にも立ち向かえる人材を見つけたのだが雛里の機嫌が急降下した為に、場が悪くなっていた。

以前の世界では仲間を増やせるのは喜ばしい事だったが今回は幼いとは言えど女性ばかり。

恋愛事に興味が無かった太公望からしてみると、これは自分の分野外の悩みだ。

思えば太公望は女性に縁が遠かったとも言える。

 

 

妲己は倒す目標であり

王貴人は倒した相手でその後は恨まれていた

胡喜媚は自分を封神した相手だ

蝉玉は土行孫一筋だったし

赤雲と碧雲は竜吉公主の付き人で知り合いではあったが接点は薄い

雲霄三姉妹は趙公明の妹で太公望を婚約者としていたがコレは太公望の卑劣な戦い振りに振り回されたビーナスが兄である趙公明の言い付けで勝手に言っていた為にノーカウントである(そもそも全て趙公明に押し付けられた結果である)

邑姜は自分の妹の孫、つまりは血縁にあるために此方も恋愛対象外である(因みに邑姜と武王の仲は太公望公認の物)

 

 

竜吉公主とは、この世界に来る前に一度ある事情で会いに行ったが恋愛経験に乏しい太公望はその時の竜吉公主の表情には気づけなかった。

 

そして太公望にはもう一つ悩みが有った。

 

それはこの世界の住人が元居た世界の知り合いに似ている事だ。

 

 

雛里は武成王の様に国を思い

凪は武吉の様に誠実で真っ直ぐだ

劉備は甘さは有るものの考え方は武王に近く

曹操は思考は違えど紂王や文王に似ていた

思えば夏侯淵は聞仲 夏侯惇は南宮适に似ていたかも知れない

 

 

 

 

 

「もしや……呉でも同じ様な事が起きるかも知れぬのう」

 

 

聞こえないくらいの小ささで呟いた太公望。

しかし太公望はこの時点では気付かなかった。

自分の呟きが本当になる等と。

 

 

 

 

 

太公望一行が次に向かうは地は呉の建業である。

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