ソードアート・オンライン ~銀~ 作:六尺様
前回のあとがき通りすぐに投稿してみました。
それではどうぞ。
―――同日、7:30。
「ごめーん、お待たせー」
「おーそーいーー!」
現在彼女、舞桜は彼女の友人の元に合流した模様である。
「もー、みんなもう並んじゃってるよ!いくらここがコアなゲーム専門店だからって押さえてる人はいるんだから!」
「ごめんごめん、でも見た感じ先着100人以内は余裕そうでしょ?大丈夫だよー」
「まったく……ほんと楽観してるんだからー」
頬を膨れさせる友人に今日2回目の苦笑いをする。彼女の友人、
「でも、楽しみだなー。まさに夢にまで見たゲームハードだよね」
「ま、それは言えてるわね……今日という日がどれ程待ち遠しかったか―――」
察してはいるだろうが、加奈子もかなりのゲーマーである。というより、加奈子が舞桜をゲームの世界に引き込んだと言っても過言ではない。一度彼女の家を訪れたときに誘われて始めたのがきっかけだった。それ以来、どんなゲームでもお互いに同じものを買い、それらについて考察しながら談義するのが主な会話のテーマとなりつつある。だが、今回購入するゲームは彼女たちにとって今までよりも期待させるものがあった。
「―――私たちにとって初の『ナーヴギア』専用ゲームだからねー」
ナーヴギア……天才ゲームデザイナー茅場晶彦が手掛けた第2世代型フルダイブマシン。フルダイブというのは
ナーヴギアによる電気信号を直接脳神経に伝達させ、ナーヴギアより作り出された仮想空間にて感覚器官を介することなく五感を得ることができる……つまり、体をまったく動かすことなく別の世界でものを見たり、聞いたり、触ったりという感覚を得られるのだ。
そして、今回そのナーヴギアに同梱されたナーヴギア専用ゲームソフト「ソードアート・オンライン」……通称SAOの発売日なのである。
「待ち遠しいー!開店まだー!?」
「ナーヴギアとSAOは逃げないから大丈夫だよ。手に入るのは確定なんだから焦らなくても……」
「そうはいうけど……舞桜もさっきから手を前で組んだり後ろで組んだり忙しないんだけど?」
「ふぇ!?そ、そうだった?」
「アンタも大概分かりやすいのねー」
なんて会話をしているうちに時間は刻々と過ぎていった。そして―――
「―――あ!開いた!」
「うん、いよいよ拝めるね」
互いに顔を見合わせて笑い会う。ここまで来て感情を押し殺す方が難しいというものだろう。
………SAOをやり込むために、高校過程のすべてを終わらせて……受験の準備まで済ませて……すべてはこの日のために―――
今までの努力のひとつひとつを噛み締めて前を向く。
その表情は希望に満ち溢れていた。これから踏み込む未知の世界に胸を膨らませて。
その希望が絶望に変わることを知らずに―――。
お疲れ様でした。
自分で見てて、なんか中二臭い気がしてくすぐったいですね。
3話目は上げません。
流石にすべてのストックを使い切りたくはないので……(苦笑)
それでは失礼します