「目玉焼きは半熟ですか?堅焼きですか?はい、エミル君答えて!」
「え、えっと僕はどっちでも…」
エミルは質問されて戸惑う。
エミル・キャスタニエ
彼は外国人であり親の仕事で日本の見滝原市に移住し見滝原中学校に入学した。
日本語は四苦八苦したがなんとか覚えて話せるようになった。
「そう!半熟でも堅焼きでもどちらでもいいんです!みなさんも半熟じゃない、堅焼きじゃないからと言って喧嘩しないようにね」
「それと、今日は転校生を紹介します」
「そっちが後回しかよ!」
クラスメイトであるさやかがつっこむ。
「暁美さんいらっしゃい」
扉が開くと髪の長い黒髪少女がはいってくる。
「それじゃあ暁美さん自己紹介して」
「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
転校生暁美ほむらはそれ以外言わなかった。
長い沈黙の後ほむらは礼をしてバラバラに拍手がなる。
ほむらはまどかとエミルに一睨みをして席につく。
「(今までのループにはいない…彼は何者?)」
ほむらの席にはクラスメイトに囲まれて質問攻めをされている。
「ごめんなさい…少し気分が悪くなって…保健室に行っていいかしら?」
「保健室行く?」
「そうね…係の人呼んでもらえるかしら?」
「エミル君!暁美さんを保健室に連れて行ってくれる?」
「えっ?う、うん…」
エミルは立ち上がりほむらの席に行く。
「暁美さん一緒に保健室に行こう」
「え、えぇ…」
ほむらは戸惑いながらエミルと一緒に教室を出る。
教室を出てしばらくするとほむらは歩くのをやめる。
「暁美さん保健室はまだ先だよ?」
「いえ、大丈夫よ。気分が良くなったから」
「そ、そう…」
「貴方の名前は?」
「え、エミル・キャスタニエ…」
「エミル・キャスタニエね」
その後ほむらは無言になり保健室には行かず教室に戻る。
「(一応警戒したほうがいいわね…)」
「暁美さん…元気だったんだ…」
エミル一人取り残された。
授業が終わるとクラスメイトのまどかとさやか、仁美はエミルの席に行く。
「エミル君、この後何か用事はある?」
「ううん、ないよ」
「それなら、私達と一緒にショッピングモールに行きませんか?」
「ちょっと欲しいCDがあってね。エミルも一緒にどうかなーって」
「いいけど」
「じゃあ、一緒に行こ!」
エミルはまどか達と一緒にショッピングモールに行くことになった。
エミル達はショッピングモールに行きフードコーナーで休憩している。
まどかは自分が見た夢のことを話すとさやかと仁美は大笑いする。
「ひどいよ…こっちは真剣なのに…」
「それ多分、因果関係なんだわ。時空を越えて巡り合った運命の仲間なんだわ。 」
「私、真面目に考えているのに…エミル君は笑わないの?」
まどかはエミルになぜ笑わなかったか聞いた。
「実際に夢で見た人と出会うとかテレビで見たから」
「あれってフィクションでしょ?」
「僕は信じるよ。鹿目さんの夢のことも」
「ありがとうエミル君」
「エミル、転校生のことだけど大丈夫だったの?なんか教室戻って来たけど?」
「うん、気分良くなったって言って一人で教室に戻ったんだ。」
フードコーナーで談笑したあとCDショップに行きCDを選んでいた。
「志筑さん、日本語を覚えるのにオススメのCDはある?」
「これとかどうですか?演歌ですけど日本の用語が多く勉強には最適ですよ?」
エミルは仁美と一緒に日本語の勉強に使えるCDを探していた。
「そうだね。これとこのCDと…」
CDをカゴに入れるとまどかが一人でCDショップを出るのを見た。
「鹿目さん?」
「まどかさんがどうしましたか?」
「一人で外に出たんだ」
「何か用事を思い出したのでしょうか?」
「ちょっと行ってくるよ」
エミルはCDショップを出ようとしたらさやかも一緒に出てきた。
「エミルもしかして」
「美樹さんも鹿目さんが一人で出たから気になって?」
「えぇ、一緒にまどかを追いかけよう」
「うん」
エミルとさやかはまどかを追いかけると立ち入り禁止の扉を開けた。
「あの扉…立ち入り禁止のエリアだよね?」
「業者の人に見つかったらヤバくない?」
「連れ戻そう」
二人は立ち入り禁止エリアの扉を開けた。
まどかを探しに奥に進んでいると怪我した白い生き物を抱いたまどかと拳銃を持ったほむらがいた。
「あの転校生、まどかを殺す気なの!?」
「ど、どうしよう」
さやかは何か使える物がないか探すと消火器を見つける。
「これなら!」
さやかは消火器を持ってほむらに吹きかける。
「まどかこっち!」
「さやかちゃん!エミル君!」
消火器を捨ててまどかと一緒に逃げる。
「まどか、その生き物なに?」
「わからないけど怪我してたから…」
走って逃げていると景色が急に変わった。
周りには下半身が蝶で上半身が毛玉に髭が生えた化け物が囲んでいた。
「な、なにこれ…」
「ハサミ持ってるよ…」
「エミル!あんた男なんだからなんとかしなさいよ!」
「む、無理だよ!」
じりじり詰め寄ってくる。
「あなた達伏せて!」
女性の声がして地面に伏せると銃弾の雨が降り化け物が消滅する。
化け物がいなくなると景色が元に戻る。
「大丈夫かしら?」
金髪の女性が現れた。
「は、はい」
「だ、大丈夫です」
「あ、あの…あなたは…」
「自己紹介をしたいけど」
手からマスケット銃を召喚させて何もない方向に向けた。
「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐ追いかけなさい。今回は譲ってあげる」
奥からほむらが出てきた。
「私が用があるのは…」
「飲み込み悪いわね?見逃してあげるって言ってるの。お互い余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」
ほむらは何も言わずその場から去った。
「その子いいかしら?」
「えっ…は、はい」
まどかは白い生き物を渡すと床に置いて手をあてる。
淡い光が現れて傷が治っていく。
「ありがとうマミ、助かったよ」
「お礼はこの子たちに言って。私はただ通りかかっただけだから」
マミと呼ばれた女性はそう言い、白い生き物はまどかとさやかを見る。
「ありがとう、鹿目まどか。美樹さやか」
「しゃべった!」
「な、なんで私達の名前を…」
「えっと…」
エミルは何がどうなっているかわからない。
白い生き物が突然しゃべり出しまどかとさやかの名前を知っていて、なぜエミルの名前は知らなかったのはわからないが
マミはエミルを見る。
「ねぇあなた」
「は、はい!」
「もしかしてキュゥべぇが見れるの?」
「えっ?う、うん」
なぜ見えるのかと言い出した。
普通じゃないのか?
いや、しゃべる生き物がいる時点で普通じゃないが
「僕が見えるのかい?」
キュウべぇと言われた生き物はエミルを見る。
「見えるけど…」
「珍しいね。まさか僕が見える人がいるとは」
「あなたの名前は?」
「エミルです…」
「エミル君ね。失礼なことを聞くけど男の子よね?」
「僕は男です!」
エミルは大声で言う。
一年生のとき文化祭でメイド服を着せられたが違和感がなかった。
エミルにとってはトラウマ的な出来事だ。
「ごめんなさい…キュゥべぇは女の子しか見えないからもしかしてエミル君は女の子なのかなと思って…」
「僕…そんな男らしくありませんか…?」
涙目でマミを見る。
「そ、そんなことないわ!(かわいい…)」
そんなことを尻目にキュゥべえはまどかとさやかを見る。
「まどか、さやか。二人にお願いがあるんだ」
「えっ?」
「お願いって?」
「僕と契約して魔法少女になってよ!」
キュゥべえは二人に魔法少女になってほしいと頼んだ。