魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士   作:如月ユウ

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マミさんは家族を失って孤独と戦っているので
せめてこの小説では幸せになって欲しいと思って執筆しています


10話 暖かい食事と楽しい談笑

マミのおねだりでエミルは自分の家に招待することになった。

 

「(お父さんとお母さんが見たら…)」

 

エミルは隣にいるマミを見る。

彼女は笑顔のまま腕を離さず組んでいる。

 

「(絶対付き合っているって思われるよね)」

 

自宅について扉を開けようとしたが

 

「あのマミさん」

 

「なに?」

 

「腕…できれば離してほしいんですが…」

 

「離さないとダメ?」

 

上目遣いでエミルを見る。

 

「えっと…できれば…」

 

「わかった…」

 

マミは少し寂しそうな顔をして腕を離した。

エミルは扉を開ける。

どうか帰ってきてませんように

 

「ただいま」

 

「おかえりエミル」

 

「おかえりなさいエミル」

 

エミルの両親

レイソル・キャスタニエとラナ・キャスタニエはエミルを迎えてくれた。

 

「あらエミル、ついに彼女さんが出来たのね」

 

ラナはくすくす笑う。

 

「お母さんこれは…!」

 

「いいの、いいの。お母さんわかってるから」

 

「いや、絶対わかってないでしょ!」

 

「アナタ、エミルが彼女さん連れてきたわよ」

 

「おぉ!エミルも彼女を作る年になったか」

 

レイソルもエミルの彼女を確認するため玄関に来た。

 

「だから彼女じゃないから!」

 

「こんな綺麗な美人さんなら彼女以外ないだろ」

 

「だから!」

 

エミルは誤解を解くのに時間がかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マミちゃん…だっけ?エミルの勉強を教えてくれてたのね」

 

「はい。エミル君の同級生から通して友達になりまして、今はエミル君に日本語を教えています」

 

ソファに座って事情(嘘)を話した。

 

「(ありがとうマミさん)」

 

「(魔女退治しているって言っても信用できないからね。こっちのほうが誤魔化しやすいし)」

 

テレパシーを通してお互い裏口を合わせていた。

 

「(それよりエミル君)」

 

「(なんですか?)」

 

「(彼女じゃないって言われたとき凄く傷ついたんだからね)」

 

「(えっ?僕達付き合っていないじゃないですか)」

 

「(あっ…)」

 

マミはハッとする。

エミルは一緒に戦うと言っただけで付き合うとは言っていない。

 

「(そ、そうだったわね。ごめんなさい)」

 

「学校終わった後に勉強しているの?」

 

「は、はい。放課後エミル君と一緒に下校して図書館やでカフェで日本語を教えています」

 

「うちのエミルは日本語覚えるのに四苦八苦しているから教えるの大変でしょ?」

 

「いえ、エミル君はちゃんと理解できる部分もありますし、わからないところは復習して覚えています」

 

「あら、そうなの」

 

「エミルもこんな美人な家庭教師に教えてもらえるなんて幸せ者だな。」

 

「う、うん」

 

「マミちゃんご飯はまだ?」

 

「えっ?まだですけど」

 

「なら家で食べる?」

 

「いいんですか?」

 

「いいのよ。エミルの勉強を教えてもらったお礼よ」

 

「それじゃあ家に連絡します」

 

マミは自分の家に連絡するふりをするため玄関に行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テーブルにはラナが作った料理が並べられていた。

 

「美味しそうですね」

 

「僕もお母さんから料理教わっているからね」

 

「エミル君も料理出来るの?」

 

「はい。お母さんがいないときは一人で家事をやってます」

 

「家の家事はほとんどエミルに任せっぱなしだから」

 

ラナは恥ずかしそうに笑う。

 

「もしかしたら将来は料理人になるかもしれないわね」

 

「お母さん、僕はそこまで上手くないよ」

 

「たまに自分が作った料理をメールで送るじゃない。」

「あれは難しい料理を使ったときだけだから!」

 

「ふふっ」

 

マミは思わず笑った。

久々に大人数で食べる食事。

 

とても暖かかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マミちゃんもう遅い時間だけど大丈夫なの?」

 

食事を終えた後、ソファにて談笑をしてた。

エミルの家にはいって時間もかなり過ぎた。

 

「お母さんあの…」

 

「そうですね。ここまで遅いと心配しますし」

 

マミは立ち上がる。

 

「食事までありがとうございます」

 

「エミル、彼女を送ってあげなさい」

 

「う、うん」

 

「また遊びに来てね。」

 

「はい。お邪魔しました」

エミルとマミは家を出た。

 

「あのマミさん」

 

「なに?エミル君?」

 

「いいんですか?家族がいないことを話さなくて」

 

「エミル君のお母様とお父様に迷惑はかけたくないから」

 

「マミさん…」

 

「その代わり」

 

マミはエミルの腕を組む。

 

「私の家までこの状態ね」

 

「えっと…」

 

「エスコートお願いね♪」

 

「はい…」

 

エミルはマミの家までずっと腕を組まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マミside

 

エミル君の家に遊びに行って食事までご馳走してもらった。

何年振りかしら…家族と笑いながら食事をするなんて。

 

「エミル君…」

 

家族がいない部屋で一人でベットに寝ている。

昨日はエミル君が泊まってくれたから寂しくなかった。

 

「エミル君が使ってた枕…」

 

私はエミル君が使っていた枕を抱き締める。

 

「エミル君のぬくもりはないわね…」

 

一日経ったから体温はもうなくなっている。

 

「匂いはするかな?」

 

顔を枕でうずくまり深呼吸する。

 

「匂いもしないわね…」

 

匂いはするかと思ったけどやっぱりしななかった。

 

「一人暮らしは慣れたのに…」

 

はじめての出会いはショッピングモールの立ち入り禁止区。

使い魔の反応ですぐ向かったときキュウべぇを抱いていた鹿目さんと美樹さん。

 

そしてエミル君がいた。

 

三人を家に招待して魔法少女になるのか決めるため見学ツアーを提案した。

エミル君は男の子だから無理に参加はさせなかった。

魔法少女見学ツアーのとき少しヘマをしたけど後輩達にカッコ悪いところを見せたくない。

だからいつも以上に頑張った。

病院にグリーフシードがあると鹿目さんから連絡を聞いて鹿目さんと一緒に結界にはいった。

鹿目さんが魔法少女になると言ったとき、とても嬉しかった。

もう一人で戦うことはない。

鹿目さんが一緒に戦ってくれる。

身体がとても軽かった。

 

もう何も怖くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

魔女を倒すときは十八番の必殺技ティロ・フィナーレを放った。

鹿目さんが一緒に戦ってくれると嬉しくて心に隙間が出来ていた。

 

それが油断だった。

 

魔女の口から本体が出てきて目の前に現れた。

魔女は口を大きく開けた。

私は動けずにいた。

私の人生はここで終わるかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

死にたくない。

 

鹿目さんが魔法少女になってくれると言った。

こんなところで死ぬ訳には

いかない。

 

だれか助けて

 

私はそう願い助けを求めた。

 

 

 

 

 

 

 

そのときエミル君が魔女を吹き飛ばし私の代わりに魔女を倒した。

最初は嘘をついて魔法少女だということを隠していたかと思ったけどエミル君はラタトスクの騎士というラタトスクを守る騎士らしい。

その後暁美さんが見学ツアーを中止にしなさいと言った。

私は反論しようとしたが全て論破され何も言えなくなった。

 

「あのとき鹿目さん達が私から離れるかと思ったわ…」

 

本当に離れてしまったら自殺しようと考えたわ。

 

チャイムが鳴ったとき誰かと思って出たらエミル君が私の家に来た。

私のことが心配らしく戻ってきたらしい。

私はエミル君に魔法少女になった理由を話した。

エミル君は驚いていたわ。

そうよね、家族が亡くなって一人孤独と戦いながら魔女と戦っていた。

 

エミルがあのとき言った言葉は忘れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なら僕も一緒に戦います!

 

私は驚いてエミル君を見たわ。

とても真剣な顔で私を見ていた。

私はふらふらとエミル君のところに行って彼に抱き付いた。

エミルが私の耳元で囁く。

一緒に戦う。側にいる。寂しい思いをさせない。

私の心はどんどんエミル君の色に染まっていく感じがした。

私は思いきり泣いた。

ようやく孤独から解放されると

もう一人ぼっちじゃないと

全てを吐き出しすように泣いた。

エミル君は私を抱き締めて優しく撫でてくれた。

エミル君が帰ろうとしたが私は泊まってほしいと頼んだ。

戸惑っていたが無理矢理脅してでも泊まらせた。

エミル君と同じベットに寝ているときこっそりエミル君に抱き付いた。

 

「エミル君の身体とても暖かかった…」

 

今日の放課後、エミルと一緒に魔女退治をした。

私が暗い顔をしたときエミル君が優しく声をかけてくれて嬉し泣きをした。

エミル君は焦っていたけど私は大丈夫と言った。

笑ってたほうが可愛いと言ったときは顔を真っ赤にしたわ。

 

「エミル君もやっぱり男の子なのね」

 

今の私はエミル君のことでいっぱいになっている。

 

「私…エミル君のこと…」

 

好きなの?

 

いえ、この感情は少し違う。

これはエミル君に依存してる感情。

エミル君がいないともう生きていけない身体になっている。

 

「エミル君…」

 

エミル君が使っていた枕を抱き締めて涙を流す。

 

はやくエミル君に会いたい

 

エミル君の姿が見たい

 

エミル君の声が聞きたい

 

エミル君の身体に触れたい

 

エミル君の体温を感じたい

 

エミル君に抱き締めてもらいたい

 

「エミル君…会いたいよ…」




マミさんは依存系お姉さん
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