タイトルを心優しき魔物の王からラタトスクの騎士に変更しました
朝起きると両親はいなかった。
いつも朝ははやく夜は遅い。
家に帰ってくることはあまりない。
「おはようございます」
ベットから起き上がるとテネブラエが床に座っていた。
「おはようテネブラエ」
ラタトスクの記憶を思い出してからはテネブラエが僕の近くにいる。
「エミル様、今日も学校ですか」
「うん」
朝御飯とお弁当を作り、一緒にご飯を食べる。
「エミル様、玄関に人の気配がします」
「気配?」
制服を着ていたときテネブラエが気配を感じるといった。
「誰だろう?」
エミルはバッグを持って玄関の扉を開けると
「おはようエミル君」
マミが玄関で待っていた。
「お、おはようございます先輩」
「もーエミル君。私のことは先輩っていわない」
マミはエミルの手を繋ぐ。
「忘れ物はない?」
「大丈夫です」
「じゃあ、行こっか」
エミルの手を引っ張って学校に向かう。
「(マミさんと学校に行っているけど…)」
エミルはマミに引っ張られながら学校に向かっている。
「(周りの視線が…)」
学校に近づくにつれて二人の姿を見る学生が多い。
特に男子生徒の目が殺意を込めて睨んでいる。
「(うぅ…怖いよ…)」
教室にはいると案の定、男子からの質問攻めに巻き込まれる。
放課後
いつものようにマミと校門で待ち合わせ。
今日も魔女退治に向かうが
「今日は成果ナシね」
「毎日会えるわけじゃないんですね」
ソウルジェムで魔女を探すが今回は見つからなかった。
「昨日はたまたま見つかっただけだからね」
「いつもこんな感じで探しているんですか?」
「えぇ。魔女を放っておくと人に被害をあたえるの。だからこうして毎日パトロールするの」
外はもう暗くなり日は完全に落ちていた。
「ねぇ、エミル君。今日は…」
マミが何か言おうとしたらエミルのスマホから通話が来た。
「誰だろう?」
スマホを手に取ると『鹿目まどか』と画面に写っていた。
通話をするとまどかが焦った声をしていた。
「エミル君大変なの!仁美ちゃんの首に魔女の口づけがあってどこかに行こうとしているの!」
「どこか?」
「工場みたいな場所に向かっているけど放っておけなくて」
「わかった。すぐ行くから鹿目さんは…」
「じゃあ切るね」
まどかとの通話は切れてしまった。
「マミさん大変です。」
「どうしたの?」
「志筑さんが…鹿目さんの友達が魔女の口づけを」
「はやくしないと!」
「たしか工場に向かっているって言ってました」
「急ぎましょう」
「はい!」
工場
まどかは工場の一室に立て籠っていた。
扉の奥にはバンバンと扉を叩いている。
仁美以外にも他の人達がいて塩素系と酸性の洗剤を混ぜようとしていた。
あれは有毒ガスを発生させる危険な行為。
まどかは洗剤が混ざる前にバケツを窓に捨てたが魔女の口づけを受けた人達は近付き、まどかは誰もいない部屋に逃げ込んだ。
「ど、どうしよう…」
魔法少女ではない彼女はどうすることも出来ない。
周囲がメリーゴーランドのような風景に変わる。
「魔女の結界…」
まどかの目の前に旧型のPCに羽根が生えた魔女が現れる。
まどかside
「いや…」
逃げようにも腰が抜けて動けない。
私はこのまま魔女に殺されるの?
「エミル君…」
エミル君の顔が思い浮かぶ。
マミさんが魔女に殺されそうになったときエミル君が助けてくれた。
しかしあのときはエミル君が隣にいたからマミさんを助けられた。
今はエミル君はいない。
「助けて…」
けど助けてほしいと願った。
エミル君ならマミさんと同じように私も助けてくれる。
「助けてエミル君!」
「エミルじゃないけど助けるよ!」
魔女が突然、壁に激突した。
私の目の前には
「エミルだと思った?残念、さやかちゃんでした!」
魔法少女の姿をしたさやかちゃんが剣を持っていた。
「まどかを襲う魔女は私が倒す!」
「倒すのは『私』だけじゃないでしょう?」
「『僕達』でしょ?」
さやかちゃん以外にエミル君とマミさんがいた。
「ごめん鹿目さん。遅れて」
「ここからは私達に任せて」
三人はそれぞれの武器を持って魔女に立ち向かった。
「『虎乱蹴』!」
エミルは斬り上げと斬り下げの二段攻撃をして使い魔を倒す。
「でぃやぁ!」
さやかは使い魔を斬って倒す。
「喰らいなさい!」
マミはマスケット銃を撃ち魔女に攻撃している。
「魔女は空中にいるから私の武器じゃ…」
さやかは自分の武器では攻撃出来ないと感じていた。
「こうなったら…」
エミルは助走をつけて走りだして跳躍し使い魔を踏み台にして魔女に近付いた。
「この距離なら!」
攻撃が届く距離まで近付くと
「『虎咬裂斬刺』!」
二回斬り上げると魔女は高く浮き上がり、斬り下げると同時に衝撃波を放ち地面に叩きつけられる。
「美樹さん!」
「任せて!」
さやかは急接近して魔女を何度も斬りつける。
まどかside
「まさかさやかさんが魔法少女になるとは…」
私の隣にテネブラエさんがいて皆の戦いを見ていた。
「テネブラエさんは戦わないの?」
「我々センチュリオンは配下の魔物を召喚して戦わせています。」
「魔物は倒されると死んじゃうの?」
「いえ、倒された配下は私の体内に戻ります」
私のほうを見ないで魔女と戦うエミル君達を見ている。
「傷付いた配下はしばらく召喚出来ません。それに強力な魔物で深い傷を負うほど長い休息が必要です」
「そうなんだ」
魔物について聞いていると
「これで終わりだぁぁぁぁ!」
さやかちゃんがものすごい速さで斬りつけて魔女は消失した。
「終わったようですね」