魔女を倒すと結界はなくなり周りには人が倒れていた。
「仁美ちゃん!」
まどかは仁美に近づいて揺する。
「あれ…ここは?」
「良かった…」
まどかは安堵する。
「志筑さん大丈夫?」
「エミル君?」
正体を明かさないようにする為ラタトスクの騎士から制服に戻す。
「志筑さんここで倒れていたから」
「そうだったのですか」
とりあえず魔女の仕業ではないと誤魔化すと他の人達も目を覚ました。
マミホーム
「さやかちゃん何で魔法少女に…」
「何て言えばいいかな…心の心境かな?私もやっぱり叶えたい願いがあったの」
「恭介のことでしょ?」
エミルにはお見通しだった。
「うん…お医者さんから今の技術じゃ治せないって言われて…だから私はキュゥべぇに願いを言ったの。『恭介の腕を治して』って」
「美樹さんその人は彼氏なの?」
マミは恭介が彼氏なのか聞いた。
「その…ただの幼馴染みです」
「彼氏じゃないのね?」
「…」
さやかは黙ってしまう。
「彼氏ならともかく他人に…」
「マミさん。美樹さんにとって恭介は大事な幼馴染みなんです」
エミルがさやかのフォローにはいる。
「僕も恭介に色々助けて貰いました。だから美樹さんが願いを否定しないでください」
「そうね…ごめんなさい美樹さん」
「い、いいんですよマミさん。私が勝手に決めた事ですし。それに恭介が喜ぶなら私も嬉しいですから」
「明日から美樹さんも魔女退治に参加だね」
「明日からよろしくね美樹さん」
「はい!」
さやかは笑顔を見せる。
夕方 病院
「さやか、なんで屋上なんかに…」
「いいから、いいから」
さやかは車椅子に乗った恭介を押していた。
屋上に着くと
「父さん…なんで…」
恭介の両親。担当の医師。
そしてエミルが屋上にいた。
「恭介」
恭介の父はある物を恭介に渡す。
「これ…どうして…」
いつも愛用していたバイオリンがケースにはいっていた。
「怖がらなくていい…さあ、引いてごらん」
おそるおそる受けとり。恭介はバイオリンをひく。
恭介は一曲ひき終わると全員拍手をした。
「恭介すごいじゃないか!」
「ありがとうエミル」
エミルは恭介に近付いて話し出す。
「(後悔なんてない。私、最高に幸せだよ)」
さやかは二人が話している姿を見て満足していた。
展望台
「あいつが新しい魔法少女?」
私服を着ている赤毛のポニーテールの少女は双眼鏡で病院の屋上を見ていた。
「本当に行くのかい?」
「新米だろ?楽勝だって」
「けどこの街にはイレギュラーが二人いる。しかも一人は使い魔を召喚する。」
「使い魔をだす?」
「病院の屋上にいる金髪の少年だよ」
「ふーん。」
双眼鏡を拡大してエミルの姿を見る。
「見た目からして外人か?」
「うん。だけど油断しないほうがいい。魔女を倒す実力を持っているから」
「面白そうじゃん」
双眼鏡から離れた。
「マミの奴も生きているらしいし、ちょっかい出してみるか」
「よーし!今日からさやかちゃんも街の平和の為にパトロールに参加します!」
さやかは敬礼をしているとマミとまどかは苦笑いをする。
「もう…さやかちゃんったら」
「美樹さん、遊びじゃないんだから」
「わかってますよ」
「まあ、あまり緊張がない感じで魔女を探すほうが心に余裕があるので良いかと」
「ほら、エミルもこう言っていますし」
「けど、油断はしないでね」
「はーい」
路地裏
使い魔を探しているとソウルジェムが激しく点滅する。
「ここにいるようね」
路地裏を進むと周りが魔女の結界になる。
「いた!」
使い魔を見つけるとさやかが魔法少女に変身してマントに隠れて立ち上がると周りに剣を召喚していた。
剣を掴んで使い魔に向けて投げた。
「あーもう!当たらない!」
使い魔は剣を避けて逃走しようとしている。
「逃がすか!」
もう一度剣を投げると槍で防がれた。
「何で使い魔なんかを倒そうとしてんだよ?」
結界が解けると槍を持った赤い色をした神父服の様な服を着た魔法少女が目の前に現れる。
「使い魔が逃げちゃう!」
さやかが追いかけようとしたら槍を首につかれる。
「だから何で卵を生む前の鶏を絞め殺そうとしてんの?」
「何でって…逃がしたら他の人が巻き込まれて-」
「だから何だよ?」
「えっ?」
「10人ぐらい喰らわせてれば魔女になるからそんときに倒せばいいだろ?」
「見殺しにしろって言うの!?」
「そうさ、食物連鎖は知って-」
「私はそんな風に育てた覚えはないわ『佐倉さん』」
マミの声を聞くと赤い魔法少女は驚く。
「まさか本当に生きてたんだな…マミ」
「マミさんもしかして…」
「えぇ、私と以前組んでたパートナー。佐倉杏子さんよ」
赤い魔法少女…佐倉杏子はマミを見る。
「私がいなくなってから新しいパートナーを見つけたんだな」
杏子は新しいオモチャを見つけたようにエミルを見る。
「あんたが使い魔を召喚する外人か?」
「外人?」
「マミに言われたが一応言っとく。あたしは佐倉杏子。魔法少女だ」
「僕はエミル・キャスタニエ。マミさんと美樹さんと一緒に魔女退治をしてる」
「魔法少女じゃないのに魔女を倒したらしいな」
「その事を誰から-」
聞いたのかと言おうとしたが槍がさやかからエミルに向けられる。
「魔法少女じゃないのに何で魔女退治なんかするんだ?」
「僕は-」
「もしかして人助けやら正義やらとか言わないんじゃないよな?」
「それの何が悪いのよ!」
さやかが剣を構えて杏子に接近すると槍で防いでつばぜり合いになる。
「もしかしてあんたはそんな事でキュウべぇに契約したのか?」
「だから何だって言うのよ!」
「むかつくんだよそういう奴。魔女退治を遊び半分でやる奴が」
「黙れ!」
押しだそうとしたが杏子が槍を振りさやかが吹き飛ばされる。
「美樹さん大丈夫?」
エミルがさやかを受け止める。
「あ、ありがとうエミル」
「マミさん二人を連れて使い魔を追いかけてください」
「けどエミル君」
「マミさんは銃だから接近戦に向いてません。美樹さんはまだ魔法少女になったばかりです」
エミルはラタトスクの騎士に変身する。
「ここは僕がやります」
「わかったわ」
「エミル君」
まどかは心配そうにするがエミルは笑顔をみせる。
「僕は大丈夫だから」
笑顔から真剣な表情になると剣を抜いて構える。
「はやく行って」
「まどかはやく!」
「う、うん」
まどかはさやかとマミに着いて行く。
「あたしとやるってのか?」
「僕はもう戦いから逃げない。それに僕にはソウルジェムはないから使い魔を倒してもデメリットはないし」
「うぜぇ…超うぜぇ!」
杏子が槍を構えて突進するとエミルは剣で防いだ。