魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士   作:如月ユウ

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まどマギですと真実を知ると自滅しますから本当辛いです



17話 恐怖から怯え

マミはエミルの腕に抱き付いてずっと離さない。

 

「マミさん…」

 

「何も言わないで…」

 

腕に抱き付く力がこもる。

 

「お願い…今はなにも…」

 

エミルはそれ以上何も言わず無言になる。

 

「ねぇ…エミル君…」

 

ようやくマミの口が開いた。

 

「私がやってきたのは人殺しなのよね?私が正義だと思ってたのは全部…」

 

「僕はマミさんに救われました」

 

エミルがマミの言葉を遮断する。

 

「マミさんのおかげで僕は本来の記憶が戻りました。マミさんのおかげで戦いから逃げない勇気をもらいました」

 

そう言うとマミは泣き出しエミルは頭を撫でたり背中をさすったりする。

 

それからしばらく落ち着いたがマミはエミルを離さないでいた。

仕方なく泊めることにして両親にメールで返信すると了承したが『火遊びは駄目よ?』と書いてあった。

火遊びは何なのか聞いてみた。

返信したメールを確認すると

 

「そ、そんなことしないから!」

 

「エミル君…?」

 

「な、なんでもない」

 

マミはそれ以上聞かずエミルに抱き付いたままで移動するときも一緒。

 

「マミさん。お風呂なんだけど一人で…」

「ヤ…」

 

「けど…」

 

「エミル君とはいる…」

 

仕方なく一緒にはいり理性を総動員してなんとか上がった。

エミルはパジャマを着替えるがマミはエミルが着ていたシャツとジャージのズボンを履いている。

 

「マミさん布団敷いたからそっちに…」

 

「エミル君と一緒に寝る…」

 

そのまま一緒にベットにはいるとマミは腕を離してエミルの首に手をまわした。

 

「ま、マミさ…」

 

首に顔を近付け深呼吸した。

 

「エミル君の匂いがする…あったかい…」

 

エミルの心臓ははやく動いている。

 

「(マミさん…すごくいい匂い…それにむ、胸が…)」

自己主張が激しいその二つはフニュフニュと形を変えている。

 

「(た、耐えろ僕!マルタのときだって耐えたんだ…!だから耐えろ!僕の理性!)」

 

エミルの理性はゴリゴリと削られる。

 

「エミル君…なんでエミル君はそんなに強いの?」

 

マミが突然話しかけた。

 

「僕は強くなんてありません」

 

「とても強いと思うわ。あなたは人間じゃないって言われても立ち直るもの…それなのに私は…」

 

「マミさん…」

 

「私は何のために戦えばいいかわからない…街の人を守るために魔女を倒していたのに同じ魔法少女を殺していた」

 

マミの涙がエミルの服に染み込む。

 

「私がやってきたことは何だったの…!お父さんとお母さんの分まで生きて頑張ろうって思ってたのに…!それなのに…!」

 

エミルはマミを強く抱き締める。

 

「エミル…くん?」

 

「マミさんがやってきたことは全て無駄じゃありません。僕はマミさんに救われました」

 

「エミル君…」

 

マミはリボンを召喚する。

 

「ごめんねエミル君…今だけでいいからこのままにして…」

エミルとマミはリボンで拘束されさらに抱き締めるような体勢になる。

 

「あとで私のこと好きにしていいから…私の全部…エミル君にあげるから…」

 

エミルの胸元に顔を押し付ける。

 

「このまま一緒に寝て…」

 

「(理性…持つかな…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

目が覚めるとリボンに拘束されてままだった。

離れることが出来ず動けなかった。

 

「おはようエミル君…」

 

リボンの拘束を解いてもらいパジャマのままエプロンを付けてお弁当と朝ご飯を作るが

 

「…」

 

マミが背中に抱き付いていた。

 

「マミさん。抱き付いたままだと動きずらいんですが…」

 

ふるふると首を横にふる。

そのままお弁当と朝ご飯を作る。

朝ご飯を食べ終わり部屋にはいると

 

「あ…」

マミが制服に着替える途中だった。

 

「ご、ごめんマミさん!」

 

エミルはすぐ扉をしめた。

 

「見ても良かったのに…」

 

部屋の前で待っていると制服を着たマミが部屋から出てきた。

部屋にはいろうとしたが

 

「私もはいる…」

 

「あのマミさん…」

 

パジャマの裾を掴んで離さなかった。

 

「着替えるので後ろ向いてくださいね」

 

マミはうなずくと後ろを向いてエミルは制服に着替えカバンを持って家を出る。

学校に行く途中も離れず休み時間がくるたび教室にきた。

言うまでもないが男子生徒全員が殺意の目をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

「はい、お弁当」

 

「ありがとうエミル」

 

エミルはほむらにお弁当をわたす。

 

「マミさんも」

 

マミは無言でお弁当を受けとる。

 

「さてさてエミルがどんなお弁当を作ったのか」

 

さやかはほむらはお弁当をみる。

 

卵焼きと8本足にしたタコさんウィンナー。

きんぴらごぼうにアスパラのベーコン巻き。

綺麗な色合いに仕上がっていた。

 

「いつもエミルが食べているお弁当と変わりないわね」

 

「お弁当はいつも自分で作っているけど?」

 

「マジでか」

 

「エミル君もしかしたら料理人になるかもね」

 

「鹿目さんもお母さんと同じこと言うんだ」

 

お弁当を食べ終わるとマミはエミルの腕に抱き付いた。

 

「荷が重すぎたようね」

 

「うん…」

 

「マミさんどうしたの。なんかエミルにベッタリなんだけど」

 

「魔法少女の真実を聞いたからよ」

 

「真実?」

 

ほむらは魔女の正体を話した。

 

「じゃあ…私も…」

 

「魔女になることがあるかもしれない」

 

「そんな…ひどいよ…」

 

「ひどいなんて心外だな」

 

キュゥべえが現れる。

 

「僕は願いの代わりに魔法少女になってほしいと頼んだ。それなのに-」

 

「黙りなさい」

 

テネブラエは立ち上がりエミル達を守るように前に出る。

 

「キュゥべえ、あなたがしていることは人の…いえ、生命に対する冒涜。まだ成長期にいたる子供達の人生を食い物にしている」

 

「食い物といわないでほしいな。僕は魔法少女になってくれってきちんとお願いしたはずだよ」

 

「人の生命が関わっているのですよ!あなたのせいでマミさんの心は壊れた!何とも思わないのですか!」

 

「やれやれ人間の考えは理解出来ないよ。そもそも僕には感情というものはないから人間の価値観がわからない」

 

そう言ってキュゥべえは立ち去る。




怯えるマミさんがかわいいと思った私は病気でしょうか?
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