「美樹さん。剣の修行なんだけど」
「わかってる。マミさんがそんな状態じゃ無理だよね」
「しばらくはほむらさんと魔女退治お願い出来る?」
「わかった」
「鹿目さんもほむらさんと一緒にいて」
「うん」
放課後
授業が終わりエミルはマミと一緒に学校を出る。
「マミさん。今日はどこか行きませんか?」
マミは魔法少女の真実を聞いて心が不安定な状態。
家にいても窮屈なだけ
なら外に出て空気を吸ったほうが少しばかり気分は晴れるだろう。
エミルはそう考えていた。
「けど私…魔法少女だから」
「今日はほむらと美樹さんが代わりに魔女退治します。たまには休みましょう」
「でも…」
「毎日戦ってばかりでは疲れが溜まるだけですよ。たまには休んだっていいじゃないですか。魔法少女は一人じゃないんですから」
「一人じゃない…」
「ほむらさんや美樹さん。佐倉さんは魔女限定だけどちゃんと退治してくれる」
「…」
「今までずっと一人で戦ってきたご褒美だと思えばいいですよ」
そう言って手を触れる。
「あ…」
「っね?」
エミルは笑顔をみせる。
「うん…私…エミル君とデートしたい…」
マミはエミルの腕に抱き付く。
「えっと…デートですか」
「うん、エミル君とデート」
少しだけだがマミは笑った。
カフェ
エミルはケーキと紅茶。マミは紅茶だけ頼んだ。
「う~んやっぱりマミさんが作ったケーキが美味しいかな」
「そうなの?」
「このお店のケーキも悪くないけど何か違うんだよね。マミさんにしかない何か…」
腕を組んで考える。
「マミさんに何があるんだろう。マミさんのケーキが美味しいのはわかっているけど」
「エミル君も料理上手だよ?」
「僕は料理専門でお菓子はカップケーキやクッキーぐらいしか」
「食べてみたいな。エミル君が作ったお菓子」
「時間があれば考えてみます」
「うん。約束だよ」
CDショップ
「あ、このCD買い忘れていたんだ」
エミルはお目当てのCDを手に取る。
「エミル君、演歌聞くの?」
「どちらかといえば勉強に使うかな?」
「勉強?」
「僕は海外から日本に移住して入学したのは知っていますよね?」
「けどエミル君は…」
「僕がいた世界の記憶は覚えていてこの世界に生まれた。今はそういう事にして割り切ってます」
会計をしたあとCDショップを出た。
「次はどこに行きます?」
「エミル君が行きたい場所ならどこでもいいよ?」
「行きたい場所はもう行ったかな。マミさんはどこに行きたい場所はありませんか?」
「ならエミル君のお家に行きたい」
「わかった」
エミルはマミを連れてそのまま自宅に帰る。
エミルの家
自宅に帰ってもマミはエミルから離れずずっとくっついたままだった。
「エミル君…私ね。ずっと考えてたの」
「考えてた?」
「うん。私…何のために戦えばいいかずっと考えていたの」
ポツポツと話す。
「私は正義のためだと言って魔女を倒していたのに魔女の正体が私達と同じ魔法少女。これじゃあまるで人殺しよね」
「僕も人を殺したことはあります」
えっ?と思いエミルを見る。
「旅をしてときに戦うこともありまして仲間を助けるために人を殺めたりしました。だけど僕はその人の命の分まで生きていかなきゃって思っています」
「仲間のため…」
ストンと何かが落ちた感じがした。
「(そっか…私…やっと見つけた…戦う意味を…)」
エミルの言葉で何か納得したようだ。
「ねぇ、エミル君…」
マミは上目遣いをしてエミルをみる。
「もし…もしもだよ?エミル君が良いっていうなら…私…エミル君のために戦っていいかな?」
「僕の?」
エミルは首をかしげる。
「エミル君は仲間のために戦ってきたのよね?」
「は、はい」
「なら私はエミル君のために戦いたい。エミル君を守るために戦いたい」
マミはすがるように聞いた。
「(今のマミさんは戦う意味を見失っている。僕が戦う意味になるのなら…)」
「マミさんがそう望むなら」
「うれしい…!」
「うわっ!」
エミルに抱き付いた。
「(やっと…やっと見つけた…私の戦う意味。私の生きる意味。私の心の在処)」
マミの心は満たされていた。
「(私はエミル君のためならどんな使い魔や魔女でも…いえ、たとえ魔法少女でも…)」
もう二度と離さないようにエミルの服を掴む。
「(殺す)」
ヤンデレですかね?