魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士   作:如月ユウ

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タイトルからみてネタバレですが
あとアンケートをとりましたのでそちらも確認してください


24話 人魚姫を救う方法

杏子は手すりを掴んでなんとか吹き飛ばされずにすんだ。

 

しかし

 

「うわぁぁぁぁあ!」

 

エミルは手すりを掴むことが出来ずそのまま突風に流された。

 

「さやか!しっかりしろさやか!」

 

突風が止んですぐさま倒れたさやかの元へ行くと周りが魔女の結界になる。

そして目の前には

 

「これがさやかなのか?」

 

上半身は騎士の様な格好でマントを羽織っており下半身は魚の尻尾

例えるなら騎士の格好をした人魚。

さやかが絶望して生まれた魔女だ。

 

「何で…何でだよさやか!」

 

杏子は魔法少女に変身して槍を構える。

魔女は車輪を召喚して杏子に向かって襲いかかる。

さやかを守ろうと前に出て身構えるが車輪は『なぜか』杏子の間を抜けた。

 

「世話がやけるわね」

 

ほむらが目の前にいた。

 

「ほむら!」

 

「私の手を掴んで」

 

杏子はほむらの手を掴むとカチッという音がして二人以外の動きが止まった。

 

「私の手を離したらあなたも時間も止まってしまう。気を付けて」

 

「逃げるのか?」

 

「ならその余計な荷物を捨てて魔女退治する?」

 

「ふざけるな!」

 

今はさやかを守って戦えない。

仕方ないが撤退することにした。

杏子はさやかの遺体を担いでほむらは彼女の手をひいて走る。

 

「エミルのやつを見なかったか?あいつ風で飛ばされたんだ」

 

「ここに来るまで一度も見てないから多分結界の外だと思うわ」

二人はエミルが結界内にいないことを祈るしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

線路

「エミル様!しっかりしてくださいエミル様!」

 

「あ…う…」

 

テネブラエの声でようやく意識が戻る。

 

「テネブラエ…?」

 

「エミル君大丈夫!?」

 

「エミル君しっかりして!」

 

テネブラエ以外にもまどかとマミがいた。

 

「ここは…?」

 

「エミル君は線路で倒れていたの」

 

「線路…?」

 

起き上がろうとしたが身体全身に激痛が走る。

 

「ぐぅ…うぅ…」

 

「動かないでエミル君。今手当てするから」

 

マミが触れると淡い光がエミルを包み全身の激痛が引いてくる。

 

「これで大丈夫だと思うけど…」

 

「ありがとうございますマミさん」

 

ゆっくり立ち上がる。

 

「エミル君ほむらちゃんと会わなかった?」

 

「いや、まだ会ってないけどどうして?」

 

「さやかちゃん探しに行くって言ったからもしかしたらって」

 

さやかのことを聞かれるとエミルは口を閉ざしてしまう。

 

「エミル君?」

 

「美樹さんは…」

 

エミルは言えなかった。

断片的だがさやかが倒れてしまうのを見たから

 

だが現実は優しくなかった。

 

ほむらとさやかを抱いている杏子が駅に向かう線路から現れたから

 

「ほむらちゃん…さやかちゃんは?」

 

「美樹さやかは魔女になった」

 

「嘘だよね?だってさやかちゃんはここにいるんだよ?」

 

杏子はさやかの遺体を置いた。

 

「そんな…あんまりだよ…」

 

まどかはさやかに覆い被さり泣いた。

 

「美樹さやかは祈りに見合うだけの呪いを背負い込んだまでのこと」

 

「お前…何様のつもりだ!なんでそんな風に喋るんだ!こいつはさやかの親友なんだぞ!」

 

「私は事実を言っただけ」

 

「てめぇ…」

 

「いい加減にして!」

 

エミルは大声を出した。

 

「ここで争っても何も変わらないのはわかってるでしょ!」

 

二人は黙ってしまう。

「今は美樹さんの遺体を見られない場所に運ぼう」

 

エミルはさやかの遺体を背負う。

 

「マミさんの家に行こう。そこなら大丈夫だと思う。そのあと話し合う。いいね?」

 

強い口調で言うとエミルは歩きだす。

 

「今はエミル様の言う通りに動いてください」

 

テネブラエはエミルについていくとマミも一緒について行った。

 

「どうする?」

 

「エミルの言う通りにしましょう」

 

「うん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マミホーム

さやかの遺体をベットに運びエミル達はリビングで休んでいた。

 

「ほむらさん。美樹さんは魔女になったのは本当なんだね」

 

「美樹さやかが魔女なるのをこの目で確認したわ」

 

「ごめん…僕が美樹さんを魔女に…」

 

「いえ、エミルは十分よくやったわ。あれは仕方なかったのよ」

 

「なあ…さやかが元に戻る方法はあるのか?」

 

「魔法少女が魔女になったらもう無理よ。諦めるしかないわ」

 

穢れを限界まで溜めたソウルジェムはグリーフシードへ変質し魔女になる。

絶望した魔法少女が魔女になったら元に戻ることはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『原作』の場合では

 

 

 

 

 

 

 

 

忘れてはいけない

この物語には別の『契約をさせる者』がいることを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、一つだけあります」

 

そう言ったのはテネブラエだった。

 

「本当にあるのか!」

 

「はい」

 

「どんな方法なのテネブラエ」

 

まさに藁にすがるようにテネブラエに聞く。

 

「さやかさんを救えるのはエミル様だけです」

 

「僕が?」

 

全員エミルを見た。

 

「テネブラエ、僕は何が出来るの?」

 

「思い出してください。貴方様の本来の役割を」

「僕の役割…」

 

エミルはハッと思い出す。

 

「テネブラエもしかして…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい…契約です」

 

エミルはキュゥべえと同じ様に契約させることが出来る存在だとテネブラエは言う。

 

「一体どういうことだよ」

 

「そうだった。あのことマミさんとほむらさんにしか話してなかったね」

 

「あのこと?」

 

「契約の話をする前に僕の正体を明かさないとね」

 

エミルは自分の正体と自分がいる世界を話した。

 

「じゃあエミル君は…」

 

「うん、僕は精霊で人間じゃないんだ」

 

「だけどなんでエミルなんだよ?」

 

「エミル様はセンチュリオンと通して魔物とのネットワークをつくっています。そのネットワークを増やすために契約を行うのです」

 

「契約の内容は?」

 

ほむらが冷たく聞いてくる。

キュゥべえと同じように契約させる側なら非道な契約内容だろうと思ってもおかしくない。

 

「契約する前にまず相手に力を示さなければなりません。相手より強いことを証明するために」

 

「つまりボコって仲間になれって言うのか?」

 

「簡単にいえばそうですね」

 

「それだけなの?」

 

ほむらはしつこく聞く。

他に隠していることがあるかもしれないからだ。

「それだけです。これはラタトスク様の前でも誓って言えます」

 

「契約は破棄できるの?」

 

「それはもちろん可能です。あんな悪徳詐欺師みたいなやつと一緒にしないでください」

 

「悪徳詐欺師なんてひどいじゃないか」

 

キュゥべえが出てきた。

 

「てめぇどのツラ下げてきやがった」

 

杏子は槍を召喚してキュゥべえにむける。

 

「やれやれ僕のことは完全に敵意剥き出しだね」

 

槍の脅しを無視してエミルに近付く。

 

「エミル・キャスタニエ…いや、ラタトスクと言うべきかな?それが君の正体なんだ」

 

「インキュベーター。僕はあなたと同じ契約させる側として言います。あなたの契約内容はあまりにも酷すぎる」

 

「説明を省いただけじゃないか。それを知って得したかい?」

 

「契約をするならまず内容とメリットデメリットを包み隠さず全て話す。それが契約させる側の必要最低限守ること。デメリットだけ隠したのは契約者が増えない。そうだね?」

 

「確かに全て話さなかったのは魔法少女が増えないからというのは事実だよ」

 

エミルはキュゥべえの発言に怒りを覚える。

 

「けど君のやり方はあまりにも原始的じゃないか?力で脅して契約させるなんてまるで-」

 

キュゥべえの胴体が真っ二つになる。

 

「ラタトスク様を侮辱するのは私が許しません。その罪あなた自身の命で償いなさい」

 

キュゥべえを殺したのはテネブラエが召喚したインプだった。

 

「そんな…殺すことなんてないのに」

 

「無駄よ。そいつを殺したところで…」

 

「やれやれ無駄に減らされるのは困るんだよ」

 

別のキュゥべえが現れた。

 

「代わりはいくらでもいるけど無闇に減らされたくないんだけどね」

 

別のキュゥべえがインプに斬られたキュゥべえを食べ始める。

 

「キュプイ…それで本当に契約は出来るのかい?」

 

「それは…わからない」

 

エミルは弱気に言うと杏子は心配そうに聞いた。

 

「なんでわからないんだよ?」

「本来は魔物との契約なんだ。僕から見て魔女は完全にイレギュラー。それに契約出来ても魔女の状態の可能性があるんだよ」

 

「さやかを元に戻す方法ならあるじゃないか」

 

「まどかが契約すれば言いって言うのでしょうインキュベーター」

 

ほむらはわかっていた。

キュゥべえはまどかに契約をさせることを

 

「まどか、確実にさやかを元に戻せるのは君しかいないんだ」

 

「私だけ?」

 

「そうさ。君が僕に願えばさやかは元に戻る」

 

「さやかちゃんが元に戻る…」

 

甘い誘惑。

キュゥべえと契約すればさやかは助かる。

 

「駄目よまどか。あいつの声に耳を傾けないで」

 

「さやかは大切な親友なんだろ?なら君が願えばさやかは助かる」

 

「まどか、私の目を見て」

 

「まどかなら出来る。さやかを救えるのはまどかしかいないんだ」

 

「キュゥべえ…私…」

 

「鹿目さん」

 

と契約するのを防いだのはマミだった。

 

「鹿目さん。本当に美樹さんを助けたいのね?」

「はい。そのためなら…」

 

「エミル君のことを裏切ってまで?」

 

「えっ?」

 

「鹿目さんがしようとしたことはエミル君のことを裏切ることなのよ」

 

「私…エミル君のことを裏切るなんて…」

 

「エミル君は美樹さんを助けようとしているの。あなたはその思いを踏みにじるの?」

 

まどかは言葉を失う。

 

「私はね。エミル君のために戦うって決めたの。そのためなら…」

 

マスケット銃を召喚してキュゥべえに向かって引き金を引いた。

 

「どんな相手でも引き金をひくのに躊躇しないわ」

 

キュゥべえは倒れるとまた別のキュゥべえが現れた。

 

「マミ、もう僕のこと信用しないんだね」

 

そう言ってマミが殺したキュゥべえを食べる。

 

「そうだな。ここでまどかを契約させたら私達もエミルを裏切ることになるんだよな」

 

杏子は何度もうなずいた。

 

「契約出来るかわからないんだよ?」

 

「絶対出来ないわけじゃないんだろ?だったらやるしかねぇよ!」

 

杏子はエミルの手を握る。

 

「お前しか頼れないんだよ。さやかを救えるのはエミルだけなんだよ」

 

「佐倉さん…」

 

「私はエミル君のために戦う。エミル君は私にとっての希望なの」

 

マミはエミルの隣に座る。

 

「マミさん…」

 

「エミルは私を信じてくれた。だから今度は私はエミルを信じる番よ」

 

ほむらはエミルみる。

 

「ほむらさん…」

 

「エミル様…私はあなたのセンチュリオンです。どこまでもあなた様を信じます」

 

テネブラエは頭を深くさげる。

 

「テネブラエ…」

 

「エミル君…」

 

まどかは不安そうに話しかけるエミルは手を差し出す。

 

「助けられるかどうかわからない。けど…それでも僕を信じてくれる?」

 

「うん…もちろんだよ!私…エミル君を信じる!」

 

まどかはエミルの手を握る。

 

「まどかを契約させるのは無理みたいだね」

 

契約しないのを理解するとキュゥべえは去った。




マミさんについて補足をいれます
今のマミさんはエミルの考えが絶対で彼女の生きる希望です
たとえ世界が破滅になる場合でもマミさんはエミルに従います
まあエミルは世界を破滅させるようなことはしませんが
エミルに危害を加える者はたとえ魔法少女やまどか達でも躊躇なく引き金をひきます
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