魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士   作:如月ユウ

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この物語の人魚姫のお話

人魚姫=さやか

王子=恭介

魔女=キュゥべぇ

騎士=エミル

ただなんとなくかいてみました


25話 王子の選択

「なあエミル。その悪魔みたいなやつは使い…エミルの魔物なのか?」

 

「この子はインプ。僕が最初に契約した魔物」

 

エミルはインプの頭を撫でる。

 

「じゃあ、あのデッカイドラゴンもエミルの魔物なんだな」

「僕のというかテネブラエの配下だね」

 

「それでどうやって契約させるんだ?」

 

「さっき言ったように契約する前に力を証明しないといけない」

 

「契約したらあとはどうなるの?」

「属性別にセンチュリオンの配下になるんだ。今の美樹さんは多分、闇属性だからテネブラエの配下になるかもしれない」

 

「契約のメリットとデメリットは?」

 

「デメリットは…う~ん」

 

ほむらが契約のメリットとデメリットを聞くとエミルは唸る。

 

「ないの?」

 

「僕が考えるなかでは…」

 

「ならメリットは?」

 

「メリットはどんな場所でも召喚…つまりどんなに離れてもすぐのその場所に行くことが出来る…かな?」

 

「なんで疑問系なんだよ」

 

「今回の契約はイレギュラーなんだ。いつものように召喚できるかわからない」

 

「エミル君、私達はどうすればいいの?」

 

「心苦しいかもしれないけど…美樹さんの魔女と戦うしかない」

 

その後作戦会議をして各々自宅へ帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「テネブラエ」

 

「なんでしょうかエミル様」

 

「本当に契約は出来るのかかな…」

 

エミルはベットに腰掛けていた。

まどか達には契約すると言ったが本当に出来るのか分からなかった。

エミル…ラタトスクの契約はあくまで魔物とのネットワークを繋げて自分の力を甦らせるもので魔女が魔法少女に戻すものではない。

仮に契約出来てもさやかが元の魔法少女に戻るかエミル自身もわからない。

 

「契約出来るかはわかりません。しかしさやかさんを救うにはエミル様が契約するしか方法はありません」

 

「頭ではわかってるけど…本当は不安なんだ」

 

「まどかさん達も同じ気持ちです。少なくとも自分は何も出来ないと思っているでしょう」

 

「何も出来ない?」

 

「まどかさん達もどうにかしたいと思っています。しかしさやかさんと同じ魔法少女ですのでさやかさんを元に戻すことは出来ません」

 

彼女達は魔法少女でありキュゥべぇと契約した存在。

魔法少女が魔女を元の魔法少女に戻すのは不可能。

 

「契約を行えるのはエミル様とキュゥべぇのみ。キュゥべぇは魔法少女が魔女になる悪魔の契約。ならエミル様…あなた様の契約は魔法少女にとって希望の契約になってほしいのです」

 

「僕が希望?」

 

「キュゥべぇの契約で魔法少女が魔女になるならエミル様の契約で魔女から魔法少女に」

 

魔女が魔法少女に戻る。

それが実現すれば少なくとも絶望したまま人生を終えることはなくなる。

 

「そうなればいいね」

 

「いえ、実現させるのです。エミル様の力で」

 

「出来るかな?」

 

テネブラエは力強くうなずいた。

 

「もちろんです。エミル様がそう望むなら必ず出来ます」

 

「ありがとうテネブラエ」

 

テネブラエのおかげで気持ちが軽くなると家のインターホンが鳴る。

 

「誰だろう?」

 

部屋から出て玄関を開けると杏子がいた。

 

「よっ、エミル」

 

「佐倉さん…どうして」

 

「マミからお前の家を聞いたんだ。あがっていいか?」

「う、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビング

杏子を家にあげてソファに座らせた。

 

「悪いなこんな時間に」

 

「気にしないで。少し考えごとを終えたところだから」

 

「さやかのことだよな…」

 

「ごめん…僕が美樹さんを…」

 

「誰もお前を悪いなんて思ってない」

 

「だけど…」

 

「だぁぁぁ!エミル、誰もお前は悪いと思ってなんかいない!いたらあたしはぶっ潰してやる。だからそんなくよくよすんな!」

 

「えっと…」

 

「男ならハッキリしろ!」

 

杏子が大声を出してエミルは呆気とられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

男ならハッキリする!

 

 

 

 

 

 

 

 

「(そういえばマルタとはじめて会ったときもこんな風にウジウジしてたな)」

 

マルタとの旅の頃を思い出して思わず笑った。

 

「なんで笑ってんだ」

 

「ごめん。昔のことを思い出して」

 

「そうか。それでさやかは元に戻るかずっと悩んでいたんだろ?」

 

「うん…美樹さんが元に戻るかはわからないけどやるしかないって決めた」

 

「なんだよ。家に帰ってもずっと悩んでいるかと思ったらもう覚悟決めたのかよ」

 

「さっき佐倉さんが言ったでしょ?男ならハッキリしろって」

 

「違いねぇ」

 

お互いに笑った。

 

「エミル、あたしさ。小さい頃からヒーローみたいなのものに憧れてたんだ。ほら最後は愛と勇気が勝つストーリーとか。そういうものに憧れて魔法少女になったんだよな」

 

「なんていうかカッコいいね」

「さやかがそのことを思い出させてくれたんだ…」

 

さやかのおかげで自分が魔法少女になった理由を思い出した。

父親の話を聞いてほしいのも本当だったが正義の味方にもなりたかった。

これも本心だった。

 

「お前が私達の最後の頼みなんだ。頼むさやかを助けてくれ」

 

「もちろんだよ。必ず美樹さんを助ける」

 

エミルはさやかを助けると誓うと杏子は家を出ようと玄関に行こうとしたら杏子は振り返った。

 

「エミル、もしかしたらお前が私達の…いや魔法少女の希望になるかもな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

学校

今日の放課後、さやかと契約する。

魔女になったさやかを元の姿に戻るかはわからない。

だが、契約しなければさやかを救うことはできない。

 

「エミルちょっといいかな?」

 

午前中の授業が終わると恭介がエミルの席にきた。

 

「どうしたの恭介?」

 

「今日のお昼に話があるんだ。いいかな?」

 

「わかった。鹿目さんに言ってから行くよ」

 

まどかに話したあとエミルは恭介と一緒に教室を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中庭

「話ってなに恭介?」

 

「実は…」

 

エミルはわかっていた。

次に恭介が言う言葉を

 

「昨日さやかと志筑さんに告白されたんだ」

 

「そうなんだ」

 

エミルは何気ない言葉で返す。

 

「僕…どうすればいいかわからないんだ」

 

「わからない?」

 

「志筑さんみたいな綺麗な人に告白されて嬉しいんだ。けど、さやかは僕の腕が治るまでずっと支えてくれた。僕はどっちの告白を受ければいいと思う?」

 

大半の人ならさやかを選べば良いというだろう。

さやかは恭介のことをずっと慕い支えてきた。

さらに魔法少女という人でなくなる契約までをして恭介の腕を治した。

対価として必要以上に支払った。

恭介と付き合っても文句は言えない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがエミルは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは自分が決めることだよ」

 

さやかを選べとは言わなかった。

 

「僕が決める?」

 

「誰かに言われて何かをする。それは自分の意思で決めたことじゃない。他人が決めた選択肢など意味がない」

 

「自分の意思…」

 

エミルはお弁当を食べ終わると立ち上がる。

 

「美樹さんと志筑さんは自分は選んでくれないって覚悟してる。だから…」

 

恭介が決めたなら二人は何も言わないと言って教室に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

校門を出てマミの家に向かうエミル達。

マミの家の扉を開けると杏子が迎えてくれた。

 

「美樹さんは大丈夫?」

「あぁ、マミとほむらがくれたグリーフシードのおかげてさやかは問題ない」

 

ベットに向かうとさやかはまるで眠っているような姿だった。

 

「僕が美樹さんを背負って行く」

 

さやかの遺体を背負いさやかの魔女を探しにマミの家を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工事現場

「この反応は美樹さやかの反応に間違いないわ」

 

ソウルジェムが反応している。

エミル達は変身して魔女の結界にはいった。

結界内は映画館などで見られる入り口みたいな雰囲気だった。

 

「警戒は怠らないでいつ魔女が襲いかかってもわからない状況よ」

 

「そうだな」

 

「えぇ」

 

ほむら達は三角の陣形でさやかを背負っているエミルと戦えないまどかを守る。

 

「ねぇエミル君…」

 

「なに?」

 

まどかはエミルに話しかける。

 

「私…何も出来ないのにいいのかな?」

 

「何が?」

 

「戦いを誰かに任せて何もしない私って卑怯なのかな?」

 

「みんなはそう言った?」

 

「えっ?」

 

「誰も鹿目さんは卑怯者だと思ってないよ」

 

「うん…」

 

「大丈夫、鹿目さんは昨日言った通りに動いてくれれば十分役に立つから」

 

「ありがとうエミル君」

 

扉を開けて全員入り終わった瞬間、突然閉じられた。

 

「くるぞ!」

 

杏子は槍を構えた。

前の扉が次々と開かれてエミル達は最深部まで連れていかれた。

 

魔女がいる最深部はコンサート会場だった。使い魔達は楽器を持って曲を引いており魔女はその音楽を聴いていた。

 

「手筈通りにいくよ、いいね?」

 

全員うなずく。

 

「いくよ!」

 

さやかを地面に置いたエミルは剣を抜いて魔女に向かって走った。




次回さやかの救出作戦

エミルが考えた作戦とは
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