魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士   作:如月ユウ

32 / 59
今更なんですが契約者という言葉は保険用語でありまして
契約の保険料を支払う人のことを指しまして
まどマギで言いますと魔法少女のことなんですよ

エミルの二つ名を考えてまして
契約者エミルにしたらエミルが契約した立場になってしまうんです

契約させる者だとなんか格好がつかない感じがしまして
アンケートをつくりますのでエミルの二つ名にふさわしいのがあればよろしくお願いします


32話 訳があっても良いということはない

マミホーム

「美味しいのです!」

 

「良かった。なぎさちゃんのために一生懸命作ったかいがあったわ」

 

なぎさがチーズケーキを頬張る。

全員がなぎさが食べる姿を見て微笑んだ。

 

「なぎさちゃんちょっとお願いがあるけどいいかな?」

 

「なんですかお兄ちゃん?」

 

「魔法少女になってみてくれないかな?」

 

「わかったのです」

 

そう言ってなぎさは立ち上がり魔法少女に変身した。

 

「なぎさちゃん。ソウルジェムが付いている場所は覚えてる?」

 

「えっと…確かお腹の…」

 

ベルトのバックルを見せる。

 

「ソウルジェムがなくなっているのです!」

 

「やはりなくなっていますか」

 

テネブラエがなぎさのバックルを見ると頷いた。

 

「なぎささん。今のあなたは魔法少女と別の存在です」

 

「魔法少女と別?」

 

「昨日も言いましたがもう一度説明します。魔女になったなぎささんはエミル様と契約しました。そのときにソウルジェムは体内に埋め込まれたのです」

 

「えっと…」

 

なぎさはいまいち理解出来ていない。

 

「魔法が使える人間だと言えばわかりますか?」

 

「それならわかるのです」

 

「それと魔法少女ではないのですのでグリーフシードは必要ありません」

 

「なぎさちゃんは魔女退治をしないで普通の生活に戻れるってことだよ」

 

魔法少女になる前の生活に戻れると説明した。

これ以上魔女退治をしないで普通の生活をしてほしい。

エミルはそう話した。

 

「お兄ちゃんは…それでいいんですか?」

 

「それでいい…?」

 

「お兄ちゃん達は魔女退治してなぎさだけは普通の生活に戻ってもいいんですか?」

 

「そうだよ」

 

「けど、なぎさは自分だけ普通の生活をしてお兄ちゃん達が戦うのは嫌なのです。お兄ちゃん達も普通の生活に戻りたいはずです」

 

「そうだね…でも僕達も普通の生活に戻ったらこの街は誰が守るの?」

 

なぎさには難しい質問。

彼女はエミル達も普通の生活に戻ってほしいと思う。

だがエミル達も元の生活に戻ったら街を守る人はいなくなる。

仮に別の魔法少女が現れても使い魔を倒す確証はない。

 

「だから僕達が魔女と戦うしかない」

 

「なぎさだけが逃げて元の生活に戻るのは嫌なのです。お兄ちゃん達も魔女退治をするならなぎさも一緒にするのです」

 

チーズケーキを食べていた笑顔は消え去り真剣な表情をしていた。

 

「なぎさちゃん、僕は-」

 

「なんでお姉ちゃん達は良くてなぎさだけは駄目なのですか?小さいからですか?魔法少女じゃないからですか?」

 

なぎさの質問にエミルは答えた。

 

「僕は子供が戦う姿が見たくないんだ…まるで小さい頃から戦う運命を背負っている感じがして」

 

ジーニアスとプレセア

 

かつて一緒に旅をした仲間だが自分より年下の子供が武器を持って戦っていることに驚いた。

 

「僕はそんな子供と一緒に旅をした。あの子達も本当は普通の生活をしたかったかもしれない」

 

「戦争などの人が死ぬ戦いをさせたくないのです。エミル様のお気持ちをわかってください」

 

一緒に旅をしたテネブラエだからこそ今のエミルの気持ちがわかる。

 

「なぎさは…」

 

「無理に戦いを取り上げる必要はないと思うわ。戦う意思があるなら私はそれを尊重する」

 

ほむらは自分達より小さい子供に戦いをさせることに賛成していた。

その言葉が彼の怒りを抑える鎖を壊した。

 

「ほむらさんそれは本気で言ってるの?」

 

「えぇ、もちろん。魔女と戦うか戦わないかは百江なぎさが決めること」

 

「こんな小さい子供に死と隣り合わせの世界に行けと?」

 

「エミル君、ほむらちゃんはそんな風に思って-」

 

エミルはテーブルを力強く叩いた。

 

「ほむらさん!あなたは魔法少女の契約から解放された女の子に死んでこいって言ってるのか!」

 

ほむらは自分が言った言葉とエミルが怒りをあらわにする理由を理解した。

自分はなぎさを戦場に行けと発言していたと

 

「ち、違うわ。私は…」

 

「第一、僕達みたいな子供がこんな戦いをするのがおかしいんだ。僕達は武器を手にしないで生活をしてる…」

 

そう

 

今のまどか達はまだ義務教育期間の間にいる子供達

そんな子供が死と隣り合わせの戦いをしているのがおかしい。

 

「こういうことは大人がやることなんだ。僕達は戦いから隔離された世界で暮らすことが普通なんだ」

 

誰もその言葉を賛同や反論する人はいなかった。

 

いや、出来ない。

 

エミルが言ったことは正し過ぎて世間では当たり前なことだから

 

誰一人その問いに答えられないと感じたエミルは立ち上がる。

 

「帰ります」

 

彼の背中を追いかける人は誰もいなかった。

 

「私はあいつが言ったことはなんとなくわかる」

 

沈黙を破ったのは杏子だった。

 

「エミルはあたし達より戦いを知ってる…だからなぎさに戦いをさせたくないんだと思う」

 

杏子には妹がいた。

もし妹が生きていたら魔法少女には絶対にさせない。

仮に魔法少女になって魔女になったらエミルに契約させてもう2度と魔法少女の戦いをさせない。

 

「少し外の空気吸ってくる」

 

杏子はマミの家を出た。

 

「あたし、ちょっとエミルを追いかけてきます」

 

「さやかちゃん私も」

 

さやかとまどかも出た。

 

「暁美さん…」

 

「頭を冷やしてくるわ…」

 

ほむらも立ち上がって家を出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(エミルは正しかった…)」

 

ほむらは自分を責める。

なぎさはもう魔法少女の契約から解放された女の子で元の生活に戻るべきなのだと

 

「(けど一人でも多くの戦力が必要なの。ワルプルギスの夜に対抗するための戦力を)」

 

ほむらはこの時間軸で最後にする覚悟だった。

マミが生存してさやかは魔女になるもエミルとの契約で魔法少女に戻り杏子との関係は良好。

そして新たな魔法少女なぎさが現れた。

 

「(今まで繰り返してきてこれ以上にない戦力。テネブラエの魔物も一緒に戦うからさらに戦力が増える)」

 

魔法少女が五人でグリーフシードが必要ない魔法少女はさやかとなぎさ。

グリーフシードは魔法少女にとって魔女にならないための延命装置。

 

それらを必要としない二人はメインアタッカー

 

「(エミルのいうことは正しい。けど…それでも私はワルプルギスの夜を倒さないといけない)」

 

この時間軸でワルプルギスの夜を倒さなければまたあの永遠の迷路にさまよう。

 

「(もうあの永遠の迷路に戻るのいや…)」

 

今のほむらにとってそれは恐怖である。




弱気なほむら
それは仕方ない
頼りになる少年が側にいてくれるから
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。