魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士   作:如月ユウ

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今回は少し短いです



42話 臆病から積極的に

通学路

「(キリカさん大丈夫だったかな…)」

 

昨日の魔女退治に巻き込まれたキリカを心配していた。

彼女から見て魔女や使い魔は未知の化け物。

生命が脅かす存在でありエミルがキリカを見つけられなかったら結界のなかで死んでいた。

彼女はあの出来事で死というものを実感した。

 

「(昼休みにマミさんに聞いてみよう)」

 

そう思っていた矢先

 

「おっはよう!エミル君!」

 

後ろからのし掛かるような重みを感じ、思わず前に倒れそうになるがなんとか踏みとどまる。

ゆっくり首を後ろに動かす。

 

「えっと…キリカ…さん?」

 

抱き付いていたのはキリカだった。

 

「おはようエミル君!」

 

「おはようございます…」

 

昨日とは打って変わりハイテンションになっていた。

なにか良いことがあったのか?

 

「機嫌良いですねキリカさん」

 

「エミル君と一緒にいられるからね」

 

「そ、そうですか。あと出来れば降りてほしいです」

キリカはエミルにおんぶされている状態だった。

 

「私が重いって言いたいのか!」

 

「いやこの格好で学校に行くのは…」

 

「私は気にしないよ」

 

「僕が気にします」

 

ただでさえまどか達が見ているだけでも恥ずかしいのにこんな状態で学校に向かったら注目の的になる。

 

「お願いします。このままだと遅刻しちゃいます」

 

「む~わかった」

 

不満になりながら降りてくれた。

 

「その代わり手を繋いで行こ」

 

「えっ?」

 

まどか達も含めてキリカの発言に耳を疑った。

 

「ほら行こエミル君」

 

「え、キリカさんちょっと-」

 

エミルと手を繋いで学校の校門をくぐった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「置いて行かれちゃったね…」

 

まどかが全員思っていることを口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

午前の授業を終えるとほむらがエミルの席にきた。

 

「エミル、少し相談があるわ」

 

「相談?」

 

「二人きりで話がしたいの」

 

「わかった」

 

「まどか達には先に言っておいたわ」

 

「ありがとう」

 

ほむらの分のお弁当を持って教室を出ようとしたらキリカが教室の扉を開けてエミルに近付いた。

 

「エミル君!お昼一緒に食べよう!」

 

「すいませんキリカさん。今日は先客がありまして」

 

「先客?」

 

「呉キリカ。残念ながらエミルは私と食べるの。あなたは回れ右して自分の教室に戻りなさい」

 

ほむらはそのまま教室を出ようとしたらキリカが立ち塞がる。

 

「君はいつもエミル君と食べているじゃないか!」

 

「それはまどか達と一緒にね。私はエミルと二人きりで食べたいの」

 

「私だってエミル君と一緒に食べたいよ!」

 

「それは明日でもいいでしょう?」

 

「その言葉そっくり君に返すよ」

 

お互い睨み合う。

 

「(どうしよう…)」

 

エミルは戸惑っていた。

ほむらの相談も聞きたいがキリカはエミルと一緒にお昼をとりたいと言っている。

 

「えっと…ここは三人で-」

 

「「それはダメ」」

 

ハモった。

 

「ほむらさん…」

 

「なに?呉キリカと一緒に食べるの?」

 

ほむらはギロリと睨む。

 

「いや、その…」

 

「私と食べたくないのかいエミル君?」

 

キリカは潤んだ目で見つめる。

 

「えっと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中庭

「それで相談ってなに?」

 

「呉キリカについてよ」

 

中庭でエミルとほむらはお弁当を食べる。

お昼はほむらと一緒にとる代わりに放課後はキリカと出掛けるということで場は収まった。

 

「私がはじめて呉キリカとあったときあんな風だったわ」

 

「けどキリカさんは昔の僕みたいに自分の主張とか言えない人だよ?」

 

「昨日まではそうだったわね。けど今日の呉キリカはかなり陽気な感じだったわ」

 

「(エミルに抱き付いたのが気に入らなかったけど…)」

 

あのことを思い出すと怒りが甦る。

まどかの命を奪うだけでは満足せずエミルまで奪ってしまうのか。

 

「(そんなことは絶対にさせない。まどかもエミルも私の…)」

 

「ほむらさん?」

 

「なに?」

 

「難しい顔しているけど大丈夫?」

 

「何でもないわ。それでもしかしたら魔法少女になっている可能性があるかもしれない」

 

「それはないんじゃないかな?今日はなんか良いことがあったんじゃないの?」

 

「だったらエミルに抱き付く理由はあるの?」

 

「それは僕に言われても…」

 

「呉キリカに抱き付かれたとき鼻の下伸ばして」

 

「の、伸ばしてないよ」

 

「本当に?」

 

ずいっと近付く。

 

「驚いたりはしたけど」

 

「そう…とりあえず美国織莉子と繋がっている可能性をかねて今日は呉キリカと行動しなさい」

 

「わかった」

 

「その代わり」

 

ほむらがエミルの腕に抱き付く。

 

「近いうちに私と二人きりで出掛けるわよ」

 

「う、うん」

 

なんていえばいいのだろう。

ほむらさんも最近積極的になっている気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしも~し。うんちょっとね」

 

キリカは誰かと通話していた。

 

「お昼のときエミル君に言う予定だったけど泥棒猫がいてね。あいつエミル君にベタベタしてむかついたよ」

 

嫌みを含めた言い方をする。

 

「あ、でも大丈夫。放課後は一緒にいられるって。終わったらそっち行くから。うん、じゃあね」




次回ぐらいで織莉子が魔法少女になった理由がわかります
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