魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士   作:如月ユウ

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今回はかなり悩みました



59話 契約

ワルプルギスの夜が現れるまで一週間を切っていた。ほむらの家に全員集めるとエミルとまどか、テネブラエ以外はほむらの家の構造に驚いていたが家主であるほむらはそのまま気にせず作戦会議を開く。

 

「ワルプルギスの夜が出る地点はここよ」

 

テーブルに地図を広げて、ほむらはワルプルギスの夜が現れる場所に指を置いた。

 

「規模はどれくらいなの?」

 

「街全体に被害がおよぶわ。素質のない人から見てスーパーセル並のサイクロンよ」

 

「攻撃方法はなんだ?」

 

「遠距離からの触手や炎。ビルなどの建物を浮遊させて投げつける攻撃よ。それに触手は使い魔に変化するから気をつけて」

 

織莉子と杏子の質問に淡々と答える。

 

「魔女が移動するルートは決まっていますか?」

 

「えぇ、何度も繰り返しているから行くルートは覚えているわ」

 

「ならそのルートに魔術が使える魔物を配置しておきます。もちろん魔術をすぐ使えるように詠唱はしておきますよ」

 

「ありがとうテネブラエ」

 

「いえいえ、私に出来るのは配下を従わせることだけです。みなさんみたいに戦うことは出来ません」

 

「それでも魔物がいるだけでかなりの戦力が上がるわ」

 

この時間軸は今までのなかで戦力は一番多い。ベテランのマミと杏子。魔法少女とは別の存在になったさやか、なぎさ、キリカ。未来予知を持っている織莉子。

魔物を召喚することが出来るテネブラエ。そして戦いに慣れていて自分の因果に巻き込まれても恨んだりせず自分達のために戦ってくれたエミル。

これだけ多くの仲間がいる時間軸は今まであっただろうか?いや、なかっただろう。

 

「僕からも提案があるけどいいかな?」

 

「提案?」

 

「ワルプルギスの夜まで時間がないなら修行する内容を決めておいたほうがいいです」

 

ワルプルギスの夜との戦いまで時間がない。ここは戦いのベテランであるエミルに任せたほうが良いと判断した。

 

「わかったわ、エミルに任せる。みんなも良いわね?」

 

他の人も異存はなかった。

 

「ありがとうございます。まず、テネブラエはさやかさんとキリカさんとなぎさちゃんに魔女の操作を教えてほしい。テネブラエの配下じゃ、ワルプルギスの夜に踏み潰されたりしたら一瞬で倒されます」

 

魔女同士が戦うなんて前代未聞だ。全員がそう思っているが前代未聞だからこそやる価値がある。

 

「次に織莉子さんには魔術の習得をしてもらいます」

 

「魔術ってテネブラエさんが操っている魔物が使っている魔法のことよね?」

 

「幸い、テネブラエの配下には魔術に精通した魔物がいます。ジーニアスがいれば良かったんですが」

 

「ジーニアス?」

 

「旅をしていた僕の仲間です。魔術に精通していて強力な魔術も扱えてました」

 

水晶玉を召喚して物理的に攻撃するしかない織莉子には魔術の習得が必要だ。ジーニアスがいれば魔術を効率良く教えられていたが無いものねだりをしても仕方ない。

 

「それで残った人は」

 

「あの!」

 

エミルが残った人達は何をするか伝えようとしたらまどかの言葉が被さる。

 

「エミル君、私ね…どうすれば魔法少女にならないでみんなのためになるかわかったの」

 

いきなりのことで何を言っているのか分からなかった。

 

「エミル君は私達のために戦ってくれた。だけど私はもう誰かに守られてばかりじゃ駄目だって思ったの」

 

自分には何も取り柄がなくそのまま流されるだけの人生が嫌だった。

魔法少女になれば自分が誇れるものになると思っていたが魔法少女にはなってほしくないほむらの願い、友達を殺す行為してほしくないさやかの想い

魔法少女になったら二人の気持ちを踏みにじる。それだけは絶対にしたくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

だけど

 

 

 

 

 

 

 

たったひとつだけ魔法少女にならないでみんなを守れる力があった。

 

 

 

 

 

 

「私もみんなを守りたい。守るための力になりたい。だからエミル君

 

 

 

 

 

 

 

私をラタトスクの騎士にして」

 

魔女との契約ならまだしも彼女はラタトスクの騎士と話した。

なぜ、ラタトスクの騎士なのかその疑問を

 

「ほむらさん」

 

「話したわ…まどかに」

 

ほむらを見ると言い訳をせずに彼女は正直に話した。

 

「ラタトスクの騎士?それってエミルが自分の正体を隠すためって」

 

「いえ、ラタトスクの騎士は本当にいたわ。マルタという人がエミルを守る騎士で偽物のラタトスク・コアを身体に植え付けた」

 

偽物

 

つまり自分を守るためにマルタに偽物のラタトスク・コアを造って騙していた。

 

「偽物って…じゃあエミルはマルタって人を!」

 

「言わなくてもわかっているわ。それにエミルは罪悪感を感じているの。そのうえ、自分の好きな人とならなおさら」

 

「す、好き!?エミル君、君は好きな人がいたのか!」

 

今まで黙っていたキリカが好きな人がいたという言葉に反応した。

 

「はい、それにマルタと結婚もしましたし、指輪もはめてましたが…」

 

そう言って懐かしむように左薬指を眺める。愛する人と一生を誓ったその指輪は今のエミルにはなく、指輪の跡もないただの指だった。

 

「エミル君に好きな人がいたとは…しかも結婚なんて…」

 

ガックリと肩を落として力が抜けていく。

 

「とは言ってもマルタはもういませんよ。マルタの人生が終わるまでずっと側にいて、マルタの最後の看取ったあとラタトスクの間に戻りました」

 

人として共に生きて、子を産み、歳を重ね、人として生涯を終えた。マルタにはかけがえのない一生の思い出をもらった。

 

「話が逸れましたね。まどかさん、マルタはラタトスク・コアを埋め込めたから魔術が使えた。だからまどかさんも」

 

「うん、私にもラタトスク・コアを埋め込めてほしい」

 

「だけど僕は…」

 

「好きな人が狙われたから嫌なんだよね?」

 

自分が思っていたことを言われて押し黙ってしまう。

 

「マルタさんは偽物のラタトスク・コアを埋め込められて自分が危ない目に遭ってもエミル君のことを怒ったり恨んだりしなかったんだよね?マルタさんって人もエミル君のことが好きだったんだよね?」

 

「うん、好きだった…」

 

「そのマルタさんもエミル君のために何かしたい。好きな人のためなら何でも受け入れたいって思っていたんだと思う。もし同じ立場だったらここにいるみんなも同じことを考えていると思う」

 

「エミル様、まどかさんを信じてみましょう。人やハーフエルフを信じたときのように…」

 

「勇気は夢を叶える魔法、エミル君から貰ったこの言葉で私は何が出来るかようやくわかった。だから私はエミル君を…ここにいるみんなを守る騎士になりたい」

 

自分を守ってくれた人達を守りたい。自分はもう守られる立場から卒業したい。

その強い願いがエミルに伝わった。

 

「わかった…だけどワルプルギスの夜を倒したあと、ラタトスク・コアを取り除く」

 

「エミル君が決めたなら私はそれでもいいよ」

 

まどかの決意に覚悟を決めたエミルは詠唱を開始する。エミルが発する言語はまどか達には理解出来ないがまどかに何かが起こることはわかっていた。

まどかがようやく見つけた願い。それはほむらが魔法少女になるために願った願いと同じにように見えた。

エミルの手から光が輝きはじめ、その光が全体を包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

『ここは?』

 

まどかは辺りを見渡す。

周りは薄暗く赤と黒の二色しかなく床も同じ色で出来ていた。とても不気味でほむらの家とは別の場所だとすぐに理解出来た。

 

「あなたが精霊ラタトスクですね?」

 

「そう呼ぶやつもいるな」

 

目の前には背中越しだが二人の男性がいた。

一人は白衣を身に纏い、エミルに良く似た青年。もう一人は肩まで伸びて眼鏡を掛けた赤髪の男性だった。

 

『エミル君と誰なの?』

 

『あれはリヒターさんとアステルさん』

 

横を見ると制服姿ではなくラタトスクの騎士の格好をしたエミルがいた。

 

『これは僕の記憶にあった出来事。まどかさんと契約したとき、僕の記憶に干渉したんだと思う』

 

『そうなんだ…』

 

それからアステルがラタトスクに会話をしていると

 

「目を覚ませセンチュリオンども!魔物との縁を結びマナを整えろ。そして俺の宿り木を滅ぼした人間を根絶やしにしろ!」

 

「待ってください!人間を滅ぼす必要がどこにあるんです!」

 

ラタトスクが魔物を使って人を殺せと命令するとアステルが驚き、隣にいるリヒターも同じ表情だった。

 

「大樹カーラーンを滅ぼしたのはお前ら人間とハーフエルフじゃないか。なら、同じように滅ぼられても文句は言えないよな?」

 

「でも、世界にはまた新しい世界樹が生まれました!」

 

「そしてまたお前達は滅ぼすんだろ?いいか、人は世界を食い尽くす害虫なんだよ」

 

「そんなことありません!人間もハーフエルフもこの世界に必要な-」

 

「うるせぇんだよ!」

 

突然、アステルの身体が吹き飛ばされる。

 

「アステル!」

 

リヒターは動かなくなったアステルの身体を揺する。

 

「アステル、アステル!」

 

「ほら、害虫一匹死んだ所で世界は何も変わらないじゃないか」

 

「貴様…よくも…よくも我が友アステルを!うぉぉぉぉぉ!」

 

アステルが死んでしまったことを理解したリヒターは身体全身が燃え上がるような怒りで剣と斧を抜いてラタトスクに襲いかかる。

 

『エミル君、これ止めないと!』

 

『無理だよ。これは僕の記憶を映像化したものだから何もすることは出来ない』

 

『でもあの人達は死ぬまで戦うつもりなんだよ!』

 

『そう、僕はアステルさんを殺した。だからリヒターさんは僕を殺そうとした』

 

ラタトスクとリヒターの死闘を何も出来ずただ眺めることしか出来なかった。

死闘の末、ラタトスクは膝をついて肩で息をしていた。

 

「目を覚ましたばかりで力が失っているとはいえ…まさかここまでやられるとはな…」

 

「これで終わりだ…死ねぇ!」

 

剣と斧を大きく振り上げてラタトスクを斬り捨てた。

 

「ぐあぁぁ!」

 

力なく倒れるとラタトスクの身体が消えて大きな水晶玉のような物が現れた。

 

「これは…」

 

「それはラタトスク様がコア化したものよ。そいつを壊さなければラタトスク様が復活するわ」

 

「アクア!裏切るつもりですか!」

 

人の身体をしているが全身が青く、足先が魚のヒレのような女性…センチュリオン・アクアがラタトスク・コアだと説明するとテネブラエは急いでラタトスク・コアを拾い上げて宙に浮いた。

 

「そいつをよこせ!」

 

「ラタトスク様を死なせるわけにはいきません!」

 

ラタトスク・コアと共にテネブラエは消えた。

 

『これが世界の異常気象になるはじまりだった』

 

森が焼かれ、砂漠に雪が降り、氷河が溶け、湖が枯れる。

ラタトスクの力がなくなって世界中が異常気象になっていた。

 

また別の映像に変わる。

とある港町でラタトスク・コアを持って走っていた少女がいた。

 

『あの人は?』

 

『あの子はマルタ。僕の好きな人だよ』

 

ラタトスク・コアを追っていた人達に見つかり、逃げているが逃げ場がない壁に追い付かれてしまう。

 

「助けて…助けて!ラタトスク!」

 

ラタトスク・コアが強く輝き出してマルタは倒れてしまう。マルタを追いかけていた人達はジリジリと近付こうとした瞬間

 

「お前達!パルコマスタになにをした!」

 

屋根から剣を持った二刀流の剣士が現れて、床に着地するとマルタを守ろうを斬りつけた。

 

「う、うわぁ!」

 

「待て!」

 

剣士は恐れをなして逃げていく人を追いかけた。

 

『今の人って?』

 

『ロイド・アーヴィング。テセアラとシルヴァラントを一つの世界に戻した。世界再生の神子コレットの仲間』

 

そう話しているとアステルの身体が現れてマルタが目を覚ました。彼女の額にはラタトスク・コアが埋め込められていた。

 

『あれは偽物のラタトスク・コア、僕が狙われないよに造られたもの』

 

『ラタトスク・コア…』

 

炎に包まれたパルコマスタの風景からまた別の場所に変わる。

今度は街のような場所に変わり、所々に銅像が建ててあり噴水広場にはパルコマスタにいたロイドの形をした銅像が置かれていた。

そこには二人の青年とエミルがいた。

 

「僕は…親が殺したロイドなんかに忠誠を誓えるものか!」

 

「お前、ロイド様を侮辱したな!」

 

「成敗してやる!」

 

エミルは突き飛ばされ、後ろの男性にぶつかって尻餅をつく。

 

『今の…ひどいよ!』

 

『だけどジダとモルがあぁしたおかげでリヒターさんに会えたんだよね』

 

苦笑いをして頬をかいている。エミルはリヒターに手を差し伸べられて立ち上がるとリヒターは去っていった。

 

『リヒターさん、エミル君の顔をみて驚いていたね』

 

『アステルさんの身体を使って人の身体を生成したからね』

 

エミルはリヒターを追いかけるがリヒターの顔を見てびくびくと怯えていた。

 

「勇気は勇気を叶える魔法」

 

「え?」

 

「昔、頭のネジが緩んだ人間がほざいた台詞だ」

 

『今の言葉…』

 

『うん…リヒターさんが僕にくれた言葉。この言葉のおかげで僕は自分自身を変えることが出来た』

 

その後もエミルの記憶にあるマルタとの旅を見ていく。再生の神子との出逢い。ハーフエルフの姉弟、レザレノカンパニーの会長、忍の里の頭領、テセアラの神子、まどか達と同い年の女の子、そしてロイドとの和解

まるで空想の話にある大冒険みたいだった。

 

『エミル君…こんな大変な旅をしてたんだ…』

 

『まどかさん達からしてはそう見えるよね。僕もまどかさんの世界で暮らしてまどかさん達の世界がどれだけ平和な世界なのか痛感したよ』

 

アステルを殺した場所まで戻るとエミル達はリヒターと戦っていた。

どちらも譲れない想いがあり、負けるわけにはいなかった。

リヒターが負けを認めるとエミルがマルタの首に手をかけた。

 

『エミル君!?』

 

エミルの行動に驚いていて、エミルの手から解放されるとマルタとロイドは武器を構えた。

 

「エミルのためにあんたを倒す!」

 

マルタとロイドがエミルと戦っていると戦いを知らないまどかでも疑問を感じていた。マルタとロイドの攻撃はエミルにあたっているがエミルの攻撃は全くあたっていなかった。

 

『ねぇ、エミル君…もしかして』

 

『わざと外して二人の攻撃を受けてたんだ。僕がラタトスク・コアになって扉の鍵になるつもりだった』

 

『そんな…そんなのおかしいよ!エミル君が死んだらマルタさんが悲しむんだよ!』

 

『けど、僕はアステルさんを殺した罪を償わなければならない。だから二人に殺されてラタトスク・コアになる覚悟だった』

 

膝をついたエミルにマルタは止めをさそうと武器を大きく

 

『ダメぇぇぇぇ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君はエミルだよね?」

 

彼女の手には武器はなく、アクアのセンチュリオン・コアを差し出していた。

 

「ち、違う!俺はラタトスクだ!」

 

エミルは違うと否定しているがテネブラエがエミルが考えていた作戦を明かす。

 

「エミル様はラタトスク様を自分には取り込む代わりにラタトスク様の罪を背負うつもりでした。アステルを殺した罪滅ぼしのために封じられようと」

 

「そんなのおかしいよ!」

 

マルタもまどかと同じことを言っていた。

 

『マルタは僕を考えを見破って。アクアのコアを僕に差し出してくれた。そして僕にラタトスクと向き合う勇気をくれた』

 

また別の場所に移動した。

上も下も重力があるのか分からない空間に二人のエミルがいた。

 

一人は緑の瞳

 

一人は赤の瞳

 

『エミル君が二人?』

 

「僕が考えていること君にはわかるよね?」

 

「なら、俺のなかにお前がいる余地があるかどうか試してみろよ」

 

お互い剣を抜いて地面を蹴った。剣を振るい、弾き、受けとめ、剣と剣がぶつかり合う音が響く。

 

そして勝ったのは

 

 

 

 

 

「まさか俺が負けるとは…な…」

 

「ありがとう…君が僕で良かった…」

 

緑の瞳をしたエミルだった。

 

 

 

 

マルタ達がいる場所に戻るとエミルとリヒターを除いた他の人がラタトスクの間に出ていき、扉を閉じた。

 

「お前はラタトスク・コアと実体とに分かれることが出来る。俺が宿り木になればしばらくの間、人間として暮らすことが出来る」

 

リヒターは自身にラタトスク・コアを埋め込めば人として生きることが出来ると言うがラタトスクはその案を却下する。

 

「俺はお前の親友を殺し、そのせいで多くの犠牲を生んだ。そんな虫の良い話は…」

 

自身の都合で人間を滅ぼそうとした。そんな大罪を犯した自分にはそんな資格はない。

 

「だがエミルは…もう一人のお前はアステルの死を悼み、罪を償おうとした。俺はそんなお前に人間として一生を全うしてもらいたい」

 

「リヒター…さん」

 

「ラタトスク…」

 

姿が見えないが確かに声が聞こえた。

とても優しく慈愛に満ちた声だ。

 

『この声は…』

 

『心の精霊ヴェリウス。この精霊は戦いじゃなくて心で契約する精霊なんだ』

 

『心…』

 

「あなたの心の一部が告げています…自分が殺めてしまったアステルの分まで生きろと、私はその心に従いましょう…」

 

「アステルも…あの馬鹿なお人好しも喜ぶだろう」

 

まるで自分のことかのように笑った。

 

「ありがとう…」

 

エミルの身体が少しずつ消えてリヒターの額にラタトスク・コアが埋め込めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほむホーム

 

「(あれが…エミル君の…)」

 

エミルの旅の記憶を覗いたまどかはなにも言えない思いだった。

 

「うっ…」

 

額になにか違和感を感じる。手を触れると人肌とは別のものを感じた。

 

「ラタトスク・コアが埋め込まれましたね」

 

まどかの前髪をかきあげてラタトスク・コアが埋め込まれているのを確認する。

 

「これでまどかさんは僕を守る騎士となりました」

 

「エミル君、私はこれでみんなを守れるんだよね?」

 

「それはまどかさん次第です。その力でみんなを守れる力になるのかは」

 

「私次第…」

 

どうすればみんなを守れるのか、どうすれば強くなれるのか自分で考えなければならない。

 

「本当に守れるのかは分からない…けどもう守られる自分は嫌なの」

 

光がまどかの身体を包んでいく。ほむらはこの光景を何度みて何度絶望したか

だが、その光は魔法少女になる白く輝く光じゃない

 

「みんなを守りたい。みんなと一緒に過ごしたい」

 

魔法少女とは別の存在となる黒い光

その光はまどかの想いと共に強く…強く輝き

 

「私はラタトスクの騎士―みんなを守る騎士だから!」

 

黒い光が大きく弾け飛んだ。

 

 

 

服装がフリルやリボンをあしらった魔法少女らしい格好に変わった。

しかし二つだけ自分が描いていた姿とは違っていた。

1つは彼女のトレードマークであるピンクの髪と同じ色ではなくエミルがラタトスクの騎士なったときの服装と同じ色合い。

もう1つ胸元には雫の形をしたソウルジェムではなくラタトスクの紋章の形をした首飾りだった。




悩みに悩んだ結果
まどかをラタトスクの騎士にすることにしました
今のまどかは魔法少女ではなくラタトスクの騎士なので変身するときはラタトスクの騎士と表記します
服装は原作と変わりませんが色合いはエミルと同じになってます
ソウルジェムがないので心臓や頭を潰されれば死にますので魔法少女より脆いです
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