エミル君のおかげでマミさんの運命は変えられました
魔女が消失するとグリーフシードが出てきてエミルは拾う。
魔女の結界がなくなり病院の駐車場の景色に戻る。
ほむらがいてなぜかリボンに巻かれて拘束されていた。
テネブラエはエミルに近づいた。
「お見事ですエミル様」
「久々の戦闘で緊張したよ」
「ちょっとエミル!その力はなに!?あと喋る生き物が出て来て、使い魔が召喚されて。エミルは魔法少女だって事を隠してたの!?」
「エミル様、彼女は?」
「えっと…彼女は美樹さやかさん、あとあの子は鹿目まどかさん。魔法少女の姿をしている人は巴マミ先輩。リボンで拘束?されているのは暁美ほむらさん」
「はじめまして。エミル様の忠誠を誓っています。テネブラエと申します」
テネブラエは頭を下げる。
「説明をしたいところですがとりあえずどこか休める場所はありませんか?エミル様とマミさんがその格好ですといろいろ怪しまれるので」
「私の家なら大丈夫だけど。まずリボンを解かないとね」
マミはほむらを拘束したリボンを解いた。
「生きていたのね」
「エミル君が助けてくれたの」
「彼が?」
「えぇ」
ほむらはエミルを見る。
「あなた何者?」
「えっと…」
「エミル様は私の主ラタトスク様を守る騎士です」
テネブラエが間にはいる。
「彼に忠誠を誓っているんじゃないの?」
「私はラタトスク様の下僕です。もちろんエミル様の下僕でもあります。詳しい話はマミさんの家で話します。マミさん、案内してくださいます?」
「いいわよ」
制服姿に戻ったマミは自分の家に案内する。
マミホーム
テネブラエはラタトスクの騎士について説明をした。
「ラタトスクとは魔物の王であり、エミル様はラタトスク様を守る騎士なのです」
「「「「魔物!?」」」」
まどか達は驚いた。
「魔物って人を襲うんだよね?」
「確かに人を襲いますがセンチュリオンはその行為をさせないように管理をしているんです」
「センチュリオンって?」
「センチュリオンは8つの属性の魔物を配下にしています。火、水、風、地、氷、雷、光、闇。
ラタトスク様は騎士以外に我々センチュリオンを従わせています。ちなみに私は闇属性の魔物を配下にしています。」
「闇以外の魔物は召喚はできるの?」
「いえ、私が召喚できる配下は闇属性だけです。」
「まるで使い魔ね」
「失敬な!私をあんな下級の魔物と一緒にしないでください!」
「(テネブラエいいの?僕がラタトスクだってこと言わなくて)」
「(今、真実を明かすのは得策ではありません。エミル様はラタトスクの騎士ということにすれば納得するでしょう)」
「(ちょっと複雑だな…)」
「エミル君。そのラタトスクっていう人を守る騎士様だったんだ。」
「う、うん。僕はラタトスクと契約して戦う力を貰ったんだ」
エミルはマミが用意した紅茶を飲む。
「それで、なんでそのこと隠してたの?」
さやかはエミルを睨むように見る。
「エミル様が魔法少女のような力があると言ったら信じましたか?」
「それはそうだけど…」
「エミル様は皆さんを巻き込みたくなかったのです。もしラタトスク様の力をみせたら
皆さんを傷付けるかもしれませんでしたから」
「さやかちゃん、エミル君をそんなに責めないで。エミル君のおかげでマミさんや私達が助かったんだよ?」
「うん…ありがとうエミル。それとごめん」
「気にしないで、みんな無事だったから」
「私もいいかしら?」
ほむらが質問してきた。
「契約に関してだけどエミル以外の人は可能なの?」
「残念ながら契約できるのはエミル様ただ一人だけです」
「それと私にも魔法少女というものを説明していいだけますか?」
「いいわよ」
「(魔法少女は魔女になる事とソウルジェムは心臓ということは黙っていよう。)」
ほむらはテネブラエに魔法少女と魔女について説明する。
「なるほど…魔女は絶望を生み出し、魔法少女は希望を生み出す」
テネブラエはマミが用意したケーキを尻尾に持ったフォークを使って器用に刺して食べる。
「それでエミル様が持っているグリーフシードがソウルジェムの穢れを取り除く唯一の道具ですか」
「そうよ。だから大勢で行動するとその分グリーフシードの分け前が少くなるの。だから、まどかと美樹さやかには契約してほしくないの。」
「そんな言い方ないでしょ!」
「私は事実を言っただけ、二人は巴マミと同じように死と隣合わせの戦いをしたいの?」
「それは…」
「それと巴マミ。今日を最後に魔法少女見学ツアーを終わりにしなさい。」
「ど、どうして!?」
「あなたのせいで二人は危険な目に遭ったの」
ほむらはまどかとは言わずあえて二人と言った。
まどかだけだとさやかが突っかかるからだ。
「エミルが助けてくれなかったらあなたは死んで、最悪二人も死んでいたのよ」
「ほむらちゃんそんな言い方…」
「ならまどかが代わりに魔女と戦うの?」
まどかは黙ってしまう。
「私はそんなことはさせたくない。魔法少女になった瞬間、死ぬ魔法少女もいたのよ。だから魔法少女になるのはやめなさい」
その後お開きになってそれぞれ自分の家に帰る。
「(エミル様)」
「(なに?テネブラエ)」
「(ほむらさんの事についてですが)」
「(確かに言っていることはわかるけど、もう少し言い方があるって思った)」
エミルとテネブラエはテレパシーを通して帰路を歩いていた。
「(マミさんも泣くのを堪えていましたし)」
「(先輩…すごく可哀想だった)」
「(私達が出来ることはなんでしょうかね…)」
「(出来ること…)」
エミルは歩くのをやめる。
「(エミル様?)」
「(ごめんテネブラエ、先輩の家に戻るよ)」
「(わかりました)」
エミルはマミの家まで走る。
マミさんの孤独を解放しにいきます