~~~長官室~~~
カード「偽善者カ、オ前ガ言ワセタノカ、ゴドウィン。」
遊星と黄泉のデュエルを見ながら、カードがゴドウィンに問いかけていた。
その声には、少しだが喜びが感じられた。
するとゴドウィンは、真ん中のモニターの電源を落として、カードの方に体を向けた。
ゴドウィン「その通りで御座います。心の痛みが、貴方をより完全な復活へと導くのなら、当然の行いです。」
カード「ソウカ、ソレハ嬉シイガ、黄泉ト言ウ男ハオ前ノコトヲ、崇拝シテタノニ見捨テルノカ?」
と、カードが聞くとゴドウィンは静かに笑いだした。
ゴドウィン「心にもない事を。
それに、あいつはただの捨て駒なのです。こうすることで、2人分の痛みが手に入ります。」
そう言ったゴドウィンとカードは、意識を取り戻しかけている龍亞に、気がつかなかった。
龍亞「ル…イズ、ルチ…アーノ、来ちゃダ…メだ…。」
だが、龍亞の言葉は誰にも届かなかった。
~~~真ん中の扉の中~~~
遊星「黄泉、このデュエルは俺の勝ちだ!
さぁカギを渡してくれ。」
遊星は、最後の攻撃で飛ばされた、黄泉の所に駆け寄った。
そして、黄泉を無理矢理起こして、カギを要求した。
遊星「約束だろ、早くカギを渡すんだ。」
急いでいる遊星を見て、黄泉は楽しそうに笑いだした。
黄泉「そうだ…、そうだよ!こう言うことなんだよ!
自分の欲望の為なら、例え相手が倒れてようが、関係無い。それが、お前達の正体なんだよ!」
黄泉はそう言うと、ポケットからカギを出して、遊星に渡した。
遊星「違う!そんなことは無い!
俺達は、正しい正義の為に戦っているんだ。
これは、しょうがない事なんだ。」
遊星は、黄泉の言葉を否定するかのように、首を振りながら、言葉を発した。
黄泉「正義の為だと…、面白いこと言ってくれるね!
正義の為なら、相手を叩きのめしても良いんだな。
自分の欲望の為に、あのガキを傷つけても良いんだな。」
黄泉「随分とまた、自分勝手で残酷な正義だな。これだからお前は、偽善者なんだよ。」
黄泉の発言を聞いた遊星は、怒りを感じてそのまま黄泉を床に倒して、逃げるように自分のDホイールに向かっていった。
そして、Dホイールに跨がろうとした時、また黄泉が大声で笑い始めた。
黄泉「そんなに怒って、もしかして図星だったのか?なら謝るぜ。
だがな、お前が手にした新たな力、いずれあのガキを苦しめ、傷つけるただの兵器になるだろうな!」
黄泉「まぁ、今回が最後の仲間ごっこだ。
せいぜい、楽しめよ!」
遊星は、黄泉を睨み付けてそのまま、Dホイールを走られていった。
なんだか、遊星が凄い悪者みたいになって来てますね…。
こうなるなんて、予想していませんでした。