龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

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第119話

あれから約10分後、ようやく龍亞は落ち着きを取り戻した。

 

龍亞「ルイズゴメンね…、やっぱり迷惑だったよね。」

 

だが、自分の気持ちに整理がついてないのか、顔色は悪いままだった。

 

龍亞「ちょっと気分が悪いから、外の風に当たってくるね…。

夕食までには、戻るからね…。」

 

今の雰囲気に耐えきれない龍亞は、そう言って逃げる様に外へと走っていってしまった。

 

ルイズ「龍亞…、迷惑なんかじゃ無いのに…。

けど、本当に気分が悪そうだったけど、大丈夫かな…?」

 

ルイズはそう言って、鬼柳の方を見た。

 

すると、鬼柳の顔色は真っ青になっていた。

 

ルイズ「ど、どうしたの鬼柳まで!

何があったの?」

 

鬼柳「その…ルイズ様、龍亞様をあのまま1人にさせるのは、あまりよろしく無い気がします…。

龍亞様は今、心がたいへん弱っております。

その心に、今のシティの奴等の言葉を受けたら…。」

 

鬼柳の発言に、ルイズは少し状況を考えた。

 

そして、鬼柳の言いたい事を理解して、ルイズは青ざめていた。

 

ルイズ「本当だ!大変だよ!

鬼柳、今すぐ龍亞を探そう!」

 

鬼柳「はい!かしこまりました!」

 

ルイズと鬼柳は、龍亞を探すために大急ぎで隠れ家を飛び出していった。

 

ルイズ「龍亞…、速まらないでね!

今すぐ、ボクが探し出すからね!」

 

~~~シティの中心部~~~

 

その頃龍亞は、シティの中心部を歩いていた。

 

嫌、歩いていると言うよりは、ただ体が動いているだけだった。

 

「おい!あれって、もしかして噂の…。」

 

「そうそう、ゴドウィン長官をたぶらかしたって言う…。」

 

「あいつの妹と、その仲間はこのシティの誇りなのに。」

 

「おいそこの疫病神!お前みたいな奴が、シティを歩くなよ!」

 

龍亞は、シティの人達の罵詈雑言や暴力を受けて、その場にうずくまって動けなくなっていた。

 

「このクズが!お前のせいで、あの治安維持局は潰れたんだ!」

 

「速く死んじまえ!お前なんて、生きてる意味なんて無いんだよ!」

 

倒れて動かない龍亞に、シティの人達は容赦なく暴行を繰り返していた。

 

それでも、龍亞は何も感じてはいなかった。

 

龍亞(やっぱりな…。俺は何処に行っても、誰かに殴られ、罵倒されるんだな…。)

 

龍亞(何でだろうな…。俺の人生、どこで間違えたんだろうな…。

嫌だよ…嫌だよ…嫌だよ…嫌だよ…嫌だよ…嫌だよ…嫌だよ…嫌だよ…嫌だよ…。)

 

龍亞(死にたく無いよ!俺だって、幸せになりたいよ!

誰か俺の事、助けてよ!)

 

龍亞はうずくまりながら、涙を流していた。

それを見た人達は、それが気に入らなかったのか、余計に龍亞に暴行を加えた。

 

そして、そんな暴力が15分位続くと、人達は飽きが来てゆっくりと、その場から帰っていった。

 

龍亞(やっと終わったか…。けど、終わりじゃ無いよね…。

いつまでたっても、この地獄は終わらない…。)

 

龍亞(俺が死んだら、さすがにこの生き地獄は終わるかな…。

俺が死んだら、俺は幸せになれるのな…。)

 

龍亞はそう考えながら、その場から立ち上がった。

そしてまた、目的の無い道を独り、足を引きずりながら、ゆっくりと歩いていった。

 

自分が誰よりも、幸せになれる。

そんなあるはずの無い場所を、独りゆっくりと歩くしか、今の龍亞には救いが無かった…。




本格的に、龍亞の心が危ないですね。
このままだと、本当に命を自分から終わらせる、そんな最悪の事態になりかねません!

ルイズ!急いで、龍亞を見つけてくれ!
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