十六夜「ハァ、ハァ。
ここまでこれば、大丈夫ね。」
ボマーに逃がして貰ったアキは、遠くに走って逃げていた。
そして、遊星達のガレージの近くに、来ていた。
十六夜「それにしても、ボマーは大丈夫かしら…。
あの人が、負けるとは思わないけど、ミスティも強いし…。」
アキは、1人残ったボマーの事を心配していた。
ボマーが、龍亞のカリスマ性に魅せられて、既に龍亞達の仲間になっている事など、心にも思ってなかった。
十六夜「遊星は、この中にいるのかしら?
もしいるのなら、これからの話をしなければ…。」
「話し合いの必要は、全く無いよ。」
アキが声のする方に振り向くと、1人の少年が立っていた。
その少年に、アキは見覚えがあった。
だが、何処で見たのかが、思い出せなかった。
十六夜「必要が無いって、どう言う事よ。
それに、貴方は誰なの。何処で見た事があるけど…。」
すると、その少年はいきなり笑いだした。
その笑いは、誰かに似ていて、アキは余計に少年の正体が、気になっていた。
「誰って、直接会った事は無いけど、酷いね。
お姉ちゃんから、写真を見せられたって、聞いたけど…。」
「まぁ良いや。改めて自己紹介するよ。
初めまして。俺の名前は、トビー・ローラ。
お前と戦った、ミスティ・ローラの弟だ!」
トビーの自己紹介に、アキは驚きを隠せないでいた。
ダークシグナーとしての、ミスティと戦う原因であり、ミスティが心から心配していた、肉親である。
十六夜「貴方がトビーなのね…。
けど、どうして貴方がここにいるの。
言いたくは無いけど、私と貴方は関係無いはずよ。」
アキの言葉に、トビーは呆れていた。
トビー「十六夜アキ、お前は今、シグナー達がおかれている、状況をわかってるだろ?
俺は、龍亞様からの刺客として、お前を倒しに来たんだよ。」
トビー「けど…、お姉ちゃんと違って、俺はまだ龍亞様に、会った訳じゃないけどね。」
トビーは照れながら、静かに笑っていた。
十六夜「本当に龍亞は、私達全員を倒すつもりなの!
あの龍亞が、そんな酷い事を考える訳無いわ。」
トビー「俺は、龍亞様に会って無いから、詳しい事は知らないけど、お姉ちゃんから聞いた話は聞いたよ。
自業自得だよ。お前達は、自分に与えられたその力で、龍亞様を傷つけていた。」
トビー「本当だったら、もっと前にお前達は、消されるはずだよ。
けど、龍亞様は信じてたと思うよ。
お前達が、自分達の犯してる罪の重さに、龍亞様の心の傷に気づくのを!」
トビー「それに気づけない、お前達だから倒されるんだよ。
さぁ、前座は終わりだ。」
トビーはそう言うと、デュエルディスクを装着した。
トビー「楽しい楽しい、デュエルをしようよ。
十六夜アキ…いや、魔女よ。」
トビー「デュエル!」
アキとトビーの、デュエルが始まります!
ミスティが言っていた、あの子は、トビーの事だったんですね。
トビー、君は良い子だね。