龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

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第168話

暦「鬼柳が勝ったか…、これでシグナーの全敗が、決定したな。

お前の計画が、どんどん遠ざかってくぞ?」

 

鬼柳と遊星とのデュエルを見届けた暦は、嬉しそうに笑いながら男の方を見た。

 

暦「まぁ…龍亞達を倒して、全てを自分の思い通りにする事自体が、最初から無謀としか言いようがないな。」

 

「うるさい、うるさい!

お前ごときに、私の何がわかると言うんだ!

お前達みたいな、世界を支配者になれる資格を持つ者に、私の全てを否定するな!」

 

男は、興奮しながら暦の胸ぐらを掴んで、今にでも殴りそうな雰囲気だった。

 

暦「おいおい。間違えてるぜ。

支配者になれる資格を持ってるのは、俺達じゃ無くて“龍亞”ただ1人だけだぞ。」

 

暦はそう言うと、カウンター気味に男を殴り付けた。

 

男は、殴られた衝撃で座っていた椅子に、勢い良くぶつかっていった。

 

暦「けど、元ダークシグナーの面々も龍亞以下だけど、資格ありだから、あながち間違いじゃないか。」

 

と、今の雰囲気に似合わない笑顔で、暦はその男を見下ろしていた。

 

そして男は、殴られて出てきた血を袖で拭いながら、ゆっくりと立ち上がった。

その足は、ダメージでフラフラだった。

 

「お前はいつも、そうやってヘラヘラ笑いながら、私の計画を邪魔してくるな。

あの時も、お前さえいなければ今頃は、私がこの世を支配していたのに!」

 

「いや…、お前だけじゃ無い!

あのガキもそうだ!今も昔も、私の全てを壊してくる。

お陰で、私はこれ迄の地位も金も、壊滅寸前にまで追い込まれたんだぞ!」

 

暦「地位と金?あぁ、あの時のあの事か。

お前って、つくづく不運だな。」

 

暦はそう言って、近くの窓から外の風景を眺めた。

 

暦「けどよ、もう俺達みたいな人間は、表舞台に出るべきじゃ無いんだよ。サイスの口癖だったな。

これからの時代を創るのは、俺達過去の人間じゃ無くて、龍亞達みたいな若い人間だ。

……って、俺はまだ23歳だけどな。」

 

「過去の人間か…、お前にしては的確な言葉選びだな。

だが私は違う!

サイスやお前が、人並みの幸せを掴んでいる間にも、ずっと我慢をして耐えてきたんだ。」

 

「サイスでは出来なかった事。お前でも出来なかった、この世の支配者となる為に、残りの全てをかけてきたんだ!

お前とは、覚悟が違うんだ!」

 

男の言葉に、暦は腹を抱えて大笑いをした。

 

「な、何がそんなに面白いんだ!」

 

暦「ハッハハハハハ!

いや~面白いよお前。はぁ~最高だよ。」

 

暦「我慢してきた?全てをかけた?

違うだろ、お前は俺達みたいに幸せになれなかっただけだ。

それに、お前のは覚悟じゃ無い。ただの、言い訳だよ。

なぁ、“ディヴァイン”よ。」

 

 




男の正体は、まさかのディヴァイン!
わかりやすかったかな?

ディヴァインと暦とサイスに、どのような過去があったのか。
謎が謎を呼びますね。
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