遊星「さて、これからどうするんだ。」
遊星は、誰にも相手にされてなかったからか、少しすねていた。
十六夜「それはもう、龍可と決めたのよ。」
龍可「そうよ。それは…」
二人は、微笑みながら顔を、見合わせた。
十六夜・龍可「皆で、銭湯に行きましょう。」
す、凄い。息ぴったりだ。
ジャック「銭湯だと、キングであるこの俺が、そんな庶民の場所など。」
十六夜「別に貴方は来なくて良いのよ。」
さっきの事があったからか、アキ姉ちゃんがジャックへの態度が、冷たい。
龍亞「ジャックは、来ないの?一緒に行こうよ。」
遊星「そうだぞジャック。龍亞も頼んでるんだ。」
するとジャックは、おれてくれた。
ジャック「全く、龍亞が言うからだぞ。」
~~~銭湯~~~
龍亞「へぇ~、ここが銭湯か。大きいな。」
龍可「凄いでよ龍亞。しかも貸しきりよ。」
貸しきり!凄いな。
こんなに広い所を貸しきりにするなんて、何があったんだろう。
遊星「それじゃあアキ、俺達はここで。」
遊星はそう言うと、俺を引っ張って暖簾のかかった所の、中に入っていった。
~~~男湯~~~
俺達は脱衣場についた。
初めて見るものばかりで、俺は凄く興奮していた。
ジャック「やれやれ龍亞、速く服を脱いで籠に入れろ。」
へぇ~この籠に、脱いだ服を入れるのか。
けど、二人は知ってるとはいえ、あんまり肌を見せたくないな。
龍亞「あのさ、二人とも先に入っててよ。」
二人は、不思議がってたが、なんとなく察してくれて、先に行ってくれた。
俺は服を脱いだ。
その時、目の前の鏡に写る自分の姿を見て、俺は傷跡を手でなぞった。
遊星「ん、龍亞やっときたか。」
これが銭湯。色々な温泉があって凄い所なんだ。
ジャック「何してるんだ、速く来い。洗ってやる。」
俺は、半ば無理矢理ジャックの前に座らせれ、頭と体を洗って貰った。
龍亞「やっぱり、シグナーの痣って、普段も見えるんだ。」
お湯に浸かりながら俺は、二人に訪ねた。
遊星「そうだけど、どうしたんだ?」
龍亞「だって、それって選ばれた証じゃん。俺だって、強くなりたいんだ。」
俺は、自分の右腕を見つめた。
そこには、二人みたいな力の印はなく、あるのはおぞましい過去の傷跡しかない。
ひ弱で、無力の証だ。
それを見て俺の目には、涙が流れていた。
龍亞「龍可だって、アキ姉ちゃんだって、弱い俺なんて、いつか捨てちゃうに決まってる。」
俺は、両膝を抱えて、震えていた。
龍亞「それが怖いんだ。龍可達に捨てられたら俺、誰もいないだ。」
遊星「龍亞…」
すると、ジャックが無言で頭を撫でてきた。
ジャック「何かと思えば、そんなことか。あいつらは、そんなことでお前を見捨てたりはしない。信じてやれ。」
ジャック…、そうだよね。
そんな事を気にする二人じゃないよね。
それに、いつか俺だって強くなって、皆を守れる様になるんだ。
あれ?気のせいかな。
龍亞とジャックの絡みが多い気がするぞ。
私としては、健全な恋愛を龍亞にはしてほしいけど…。
最後に龍亞が幸せになればいいかな~なんて。
こういうほのぼのとしたのって良いですね。
けど、この後にシリアスが待ってると思うと、ちょっと辛いですね。