龍亞「それで、貴方達の本当の目的って、何なのですか?」
龍亞からの質問に、プラシドはふと我に帰って、龍亞の目を見た。
プラシド「そうだったな。俺達のいた未来は、様々な事件や災害のせいで、破滅の道を辿っていた。
そしてイリアステルは、何とかして世界を救おうとしていた。」
プラシドは龍亞に、自分が産まれた時代を見させた。
そこは、まさに地獄の様だった。
プラシド「だが、何をしても世界は変わろうとはしなかった。
だが…とある老人が教えてくれた。」
プラシド「今から約80年前の、とある少年の数奇な運命が、この世界の破滅に導いている…、とな。」
龍亞「とある少年って、まさか!」
龍亞の想像を、プラシドは理解できたのか、大きな声で高笑いをした。
プラシド「そうさ!この少年は、お前だよ龍亞!
だから俺達は、この時代にやって来たんだよ!」
龍亞「そ、そんな…、俺が産まれたせいで、未来が破滅してたなんて…。
そんな残酷な事って、あんまりだよ!」
龍亞はその場で膝をつき、ポロポロと泣き始めてしまった。
自分の命はいつも、誰かに…何かに、害を及ぼしてしまう。
そんな自分の運命の歯車から、抜け出す事は許されない。
その事実だけで、今の龍亞の心は簡単に、崩れてしまいそうだ。
龍亞「やっぱり…、俺は産まれてくるべきじゃ、無かったんだ。
俺のせいで、破壊神の力が目覚めたり、ルチアーノ達の産まれた時代をめちゃくちゃになったんだ。」
プラシド「だがイリアステルは、そんなお前を護る事にしたんだ。
それが、未来を救う唯一の方法だと、わかったんだ。」
プラシド「けど、俺は気に食わない!イリアステルのこれまでの長年の研究や歴史が、1人のガキのせいで無駄になったんだ!
今の俺が、ガキみたいな屁理屈を言ってる事くらい、良くわかってるさ。」
プラシド「だから俺は、今のお前に未来を託すだけの、価値があるのかを、確かめにしたんだ!
なのに、こんなガキだったとはな。あの時の老人と、どんな関係があるのか知らないが、上の連中はわからん。」
プラシドはそう言うと、踞って泣いている龍亞の前まで行き、龍亞の胸ぐらを掴んだ。
そして、そのまま龍亞を殴ろうと右腕を後ろに下げた。
だがその右腕は、龍亞を殴る事なく誰かに止められていた。
「プラシド、少し調子に乗りすぎだ。この右腕を、どうするつもりだったんだ。
これは立派な、裏切りになるぞ!」
プラシド「フッ…誰かと思えば、イリアステルの幹部様の登場か。
お前こそ、誰の邪魔をしているかわかってるのか?
なぁ、パラドックス。」
何だか最近、新しい小説のアイデアやストーリーが、わんさか出てきます。
既に、何本かは文字にはしていますが…。
出来れば、速いところに公開したいです。