龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

192 / 241
第192話

龍亞「それで、貴方達の本当の目的って、何なのですか?」

 

龍亞からの質問に、プラシドはふと我に帰って、龍亞の目を見た。

 

プラシド「そうだったな。俺達のいた未来は、様々な事件や災害のせいで、破滅の道を辿っていた。

そしてイリアステルは、何とかして世界を救おうとしていた。」

 

プラシドは龍亞に、自分が産まれた時代を見させた。

そこは、まさに地獄の様だった。

 

プラシド「だが、何をしても世界は変わろうとはしなかった。

だが…とある老人が教えてくれた。」

 

プラシド「今から約80年前の、とある少年の数奇な運命が、この世界の破滅に導いている…、とな。」

 

龍亞「とある少年って、まさか!」

 

龍亞の想像を、プラシドは理解できたのか、大きな声で高笑いをした。

 

プラシド「そうさ!この少年は、お前だよ龍亞!

だから俺達は、この時代にやって来たんだよ!」

 

龍亞「そ、そんな…、俺が産まれたせいで、未来が破滅してたなんて…。

そんな残酷な事って、あんまりだよ!」

 

龍亞はその場で膝をつき、ポロポロと泣き始めてしまった。

自分の命はいつも、誰かに…何かに、害を及ぼしてしまう。

 

そんな自分の運命の歯車から、抜け出す事は許されない。

その事実だけで、今の龍亞の心は簡単に、崩れてしまいそうだ。

 

龍亞「やっぱり…、俺は産まれてくるべきじゃ、無かったんだ。

俺のせいで、破壊神の力が目覚めたり、ルチアーノ達の産まれた時代をめちゃくちゃになったんだ。」

 

プラシド「だがイリアステルは、そんなお前を護る事にしたんだ。

それが、未来を救う唯一の方法だと、わかったんだ。」

 

プラシド「けど、俺は気に食わない!イリアステルのこれまでの長年の研究や歴史が、1人のガキのせいで無駄になったんだ!

今の俺が、ガキみたいな屁理屈を言ってる事くらい、良くわかってるさ。」

 

プラシド「だから俺は、今のお前に未来を託すだけの、価値があるのかを、確かめにしたんだ!

なのに、こんなガキだったとはな。あの時の老人と、どんな関係があるのか知らないが、上の連中はわからん。」

 

プラシドはそう言うと、踞って泣いている龍亞の前まで行き、龍亞の胸ぐらを掴んだ。

 

そして、そのまま龍亞を殴ろうと右腕を後ろに下げた。

 

だがその右腕は、龍亞を殴る事なく誰かに止められていた。

 

「プラシド、少し調子に乗りすぎだ。この右腕を、どうするつもりだったんだ。

これは立派な、裏切りになるぞ!」

 

プラシド「フッ…誰かと思えば、イリアステルの幹部様の登場か。

お前こそ、誰の邪魔をしているかわかってるのか?

なぁ、パラドックス。」




何だか最近、新しい小説のアイデアやストーリーが、わんさか出てきます。
既に、何本かは文字にはしていますが…。

出来れば、速いところに公開したいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。