龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

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第234話

龍亞は、これまでのダメージと疲労のせいで、その場に倒れこんでしまった。

 

破壊神「流石に、立っていられる訳無いか。あの時のデュエルよりも、状況は酷いもんな。」

 

必死に立ち上がろうとする龍亞だったが、足に力が入らなかった。

その為、龍亞は破壊神を睨み付けた。

 

破壊神「気に入らねぇ…、絶望な状況なのに諦めない、その眼が気に入らねぇ!

あいつと同じだ!お前達並みに、俺の邪魔をしてきたあいつと同じ目付きだ!」

 

龍亞「誰の事を言ってるのかは知らないけど、何があっても俺は倒れない!

例え、ライフが0になろうとも、心臓が止まろうとも、お前を倒したい想いは消えない!」

 

龍亞はそう言って、もう1度立ち上がろうとした。

 

破壊神「無駄だ!お前が何を想ってようが、体がついていかないんだよ。

根性論だけじゃ、越えられない壁ってのは、存在するんだよ…何!」

 

破壊神は、自分の目を疑った。

なぜなら、立ち上がれない程にボロボロの筈の龍亞が、ゆっくりとだが立ち上がり始めていたのである。

 

破壊神「あり得ない!そんな事、絶対にあり得ない事だぞ!なぜ立ち上がれるんだ…何だあれは?」

 

破壊神は、目の前で起きている事に驚きを隠せないでいた。

有りもしない何が、龍亞に肩を貸しながら、龍亞の手助けをしていた。

 

それはうっすらとしか見えず、何者なのかが見えなかった。

だが、龍亞が立ち上がるにつれて、ゆっくりとその姿が見えてきた。

 

破壊神「クッ!クソがぁぁぁ!またお前か!またしても、俺の邪魔をする気か!

そんなにも、そのクソガキが大切なのか?

お前は死んだんだ。幽霊になって、助けに来たとでも言うのか?ふざけるな!」

 

破壊神「あり得るか!お前ら人間は、死んだら終わりだ!何もない。

それが、お前らの弱さだろうが!そうだろ、鬼灯暦!」

 

龍亞に肩を貸していたのは、なんと暦だったのだ。

そして、龍亞が完璧に立つと、暦は破壊神を見た。

 

暦(お前の言う通りかもしれんな。俺は所詮死んだ身だ。これ以上、龍亞に何もしてやれない。

だがな、死ぬ前に俺の意志を託した!それさえあれば、俺がこの世に存在した意味ってのが、あるだろ?)

 

破壊神にのみ聞こえる様に、暦は話し掛けた。

そして、龍亞の頭に手を置いた。

 

暦(龍亞、この声はお前には届かない。けど、お前なら絶対に負けないって、信じてるぜ。

お前は俺にとって、最高の仲間であり、弟みたいな大切な存在だぜ。)

 

暦はそう言うと、暦の姿が消えてしまった。

 

龍亞「破壊神!俺は立ち上がれたぞ!けど、お前の言った根性でじゃない。

俺が立ち上がれたのは、お前を倒すって暦兄ちゃんと約束したからだ!

俺の中に、暦兄ちゃんの意志が生き続けている限り、俺は倒れない!」




やっぱり最後まで、暦はカッコいいですね。
それに、暦の意志を受け継いだ龍亞も、凄くカッコいいですよね。

龍亞頑張れ!
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