龍亞は、これまでのダメージと疲労のせいで、その場に倒れこんでしまった。
破壊神「流石に、立っていられる訳無いか。あの時のデュエルよりも、状況は酷いもんな。」
必死に立ち上がろうとする龍亞だったが、足に力が入らなかった。
その為、龍亞は破壊神を睨み付けた。
破壊神「気に入らねぇ…、絶望な状況なのに諦めない、その眼が気に入らねぇ!
あいつと同じだ!お前達並みに、俺の邪魔をしてきたあいつと同じ目付きだ!」
龍亞「誰の事を言ってるのかは知らないけど、何があっても俺は倒れない!
例え、ライフが0になろうとも、心臓が止まろうとも、お前を倒したい想いは消えない!」
龍亞はそう言って、もう1度立ち上がろうとした。
破壊神「無駄だ!お前が何を想ってようが、体がついていかないんだよ。
根性論だけじゃ、越えられない壁ってのは、存在するんだよ…何!」
破壊神は、自分の目を疑った。
なぜなら、立ち上がれない程にボロボロの筈の龍亞が、ゆっくりとだが立ち上がり始めていたのである。
破壊神「あり得ない!そんな事、絶対にあり得ない事だぞ!なぜ立ち上がれるんだ…何だあれは?」
破壊神は、目の前で起きている事に驚きを隠せないでいた。
有りもしない何が、龍亞に肩を貸しながら、龍亞の手助けをしていた。
それはうっすらとしか見えず、何者なのかが見えなかった。
だが、龍亞が立ち上がるにつれて、ゆっくりとその姿が見えてきた。
破壊神「クッ!クソがぁぁぁ!またお前か!またしても、俺の邪魔をする気か!
そんなにも、そのクソガキが大切なのか?
お前は死んだんだ。幽霊になって、助けに来たとでも言うのか?ふざけるな!」
破壊神「あり得るか!お前ら人間は、死んだら終わりだ!何もない。
それが、お前らの弱さだろうが!そうだろ、鬼灯暦!」
龍亞に肩を貸していたのは、なんと暦だったのだ。
そして、龍亞が完璧に立つと、暦は破壊神を見た。
暦(お前の言う通りかもしれんな。俺は所詮死んだ身だ。これ以上、龍亞に何もしてやれない。
だがな、死ぬ前に俺の意志を託した!それさえあれば、俺がこの世に存在した意味ってのが、あるだろ?)
破壊神にのみ聞こえる様に、暦は話し掛けた。
そして、龍亞の頭に手を置いた。
暦(龍亞、この声はお前には届かない。けど、お前なら絶対に負けないって、信じてるぜ。
お前は俺にとって、最高の仲間であり、弟みたいな大切な存在だぜ。)
暦はそう言うと、暦の姿が消えてしまった。
龍亞「破壊神!俺は立ち上がれたぞ!けど、お前の言った根性でじゃない。
俺が立ち上がれたのは、お前を倒すって暦兄ちゃんと約束したからだ!
俺の中に、暦兄ちゃんの意志が生き続けている限り、俺は倒れない!」
やっぱり最後まで、暦はカッコいいですね。
それに、暦の意志を受け継いだ龍亞も、凄くカッコいいですよね。
龍亞頑張れ!