リーシャ「さてと、私達もそろそろ自分達の家に帰りましょうね?」
ルドガーとプラシドが見えなくなったのを見計らって、リーシャがそう提案した。
ルチアーノ「それもそうだね。こんな嫌な場所から、速く離れようよ。」
ルイズ「ルドガーとも会えたし、帰ろっか龍亞。」
龍亞「わかったよ皆。遊星にクロウ、俺達もう帰るから、暦兄ちゃんは俺が連れて帰るよ。」
龍亞はそう言って、クロウから暦を受け取った。
龍亞「アキ姉ちゃんには、会えなかったけども、もし遊星達がシティに帰ってアキ姉ちゃんに会ったら、絶対に遊びに来てって、言ってね。」
遊星「必ずアキに伝えておくよ。元気でな龍亞。俺達も遊びに行くからな。」
クロウ「風月も連れてくから、楽しみに待ってろよな!」
龍亞「絶対に来てよね!待ってるから。それじゃあ、じゃあね2人とも。」
龍亞は、遊星とクロウに握手をして、ニューライフ・タウンへと、歩いていった。
クロウ「本当に強くなったな龍亞は。これで、俺達大人の仕事は無事に終わったな。」
遊星「そうだな。初めて会った時から、デュエルの実力は相当上がったけども、1番成長したのはやっぱり、心の強さだな。」
遊星「これも全て、龍亞にとってかけがえのない大切な存在が出来たからだ。
もう、俺達の出る幕は無いかもな。」
龍亞達の後ろ姿を見送りながら、遊星とクロウは感傷に浸っていた。
自分達の弱さに龍亞の強さ、そしてこれまでの自分達の愚かさを噛みしめた。
そして自分達も、シティへと帰っていった。
~~~ニューライフ・タウン~~~
町長「まさか、暦が命を落とすなんて…。ですが、よくぞ無事に帰って来てくれましたね。お帰りなさい。」
町についた龍亞達は、真っ先に町長の所に行き、全ての経緯を話した。
すると町長は、暦の死に涙を流した。
そして、無事に帰って来た龍亞達に、抱擁をした。
龍亞「くすぐったいよ町長さん。それでその…、1つだけ頼みがあるんですが…。」
町長「頼みのは何でしょうか?」
龍亞「その…、俺達の家の近くに、暦兄ちゃんのお墓を建てたいんです。良いですか。」
龍亞が少しだけ申し訳無さそうに聞くと、町長は優しく龍亞に笑いかけた。
町長「なんだ、そんな事でしたか。貴方達は既に、この町の大切な住人です。
ですから、何をしようと自由ですよ。」
龍亞「ありがとうございます!じゃあ、今すぐにお墓を建てます!」
そう言って龍亞は、暦を連れて飛び出していった。
龍可「待ってよ龍亞。本当にそそっかしくてすみません。」
龍可達も、龍亞を追いかけていった。
町長「暦や、お前が命をかけて護った笑顔は、この世のなによりも輝いているよ。
本当にお疲れ様だ、時期にわしも歳でそっちに行く。
少しの間だけだけど、待っていてくれ。」
町長は、淋しそうに蒼く清みわたった空を見て、静かに呟いた。
~~~龍亞達の家~~~
新居の裏に、新しい墓が作られていた。
龍亞「良し、これなら暦兄ちゃんも満足するだろうね。」
龍亞の手は、泥だらけになっていた。
何故なら、暦の墓作りだけは自分がする。と言って、自分1人で作業したからだ。
龍亞「暦兄ちゃん、俺はもう強くなったから。ルイズ達と一緒に、頑張ってくから…だから。」
龍亞は、零れそうな涙を必死に堪えて、暦に飛びきりの笑顔をした。
龍亞「だから、空の上から見守ってよ。絶対に、暦兄ちゃんの想いは、消さないからさ。」
龍亞は合掌をして、家へと帰ろうとした。
暦「ありがとよ龍亞。お前に会えて、本当に良かったぜ。」
風の音に、暦の声が聞こえた様な気がした。
龍亞はグッと涙を堪え、振り返った。
龍亞「俺だって、暦兄ちゃんに会えて、良かったよ!
本当にありがとう、暦兄ちゃん。」
そう言って龍亞は、深く頭を下げた。
そして、皆が待っている家へと帰っていった。
愛する人達が待つ、自分の大切な居場所へ…。
今まで、こんな駄文を読んで下さりまして、本当にありがとうございます。
この話は、今回で終わりですが、近々この話の外伝を出します。
その外伝では、この小説のキャラの過去話などの、描けなかった話や、小説を作っていた時の想いや色々な話を書きます。
お楽しみにしていて下さい。
ここまでお付き合いして下さいまして、誠にありがとうございます。