俺は、あの忌まわしい日の次の日、外にいた。
それは、一人で寂しかったからである。
俺が帰っても、両親は龍可に付きっきりで、家にいない。
それに耐えられなくなり、逃げるように外に出たのだ。
龍亞(ハァ、寂しいな。どうして、俺は独りぼっちなんだろう。)
そんな考えをしながら、公園の前を通った。
そこには、一人の俺と同じ年頃の男の子がいた。
その子も一人で、ブランコに乗っていた。
俺は、少しでも寂しさをまぎらわすため、その子に声をかけた。
龍亞「あの、君も独りなの?」
その子は、少しだけ驚いた顔をした。
けど、直ぐに笑うと答えてくれた。
男の子「一人だけど、君は?」
龍亞「俺の名前は、龍亞って言うんだ。よろしくね。」
俺は、手を差し出して握手を求めた。
その子は、快く俺の手を握り返した。
男の子「へぇ~、龍亞って名前なんだ。ボクはルチアーノよろしく。」
ルチアーノか、かっこいい名前だな。
俺と違って、しっかりしてそうだし、皆に好かれそうな外見だな。
ルチアーノ「で、ボクに何か用なの?」
そうだった。
俺は、少し恥ずかしくなり、顔を赤くした。
龍亞「え~と、良かったら俺と遊んでくれない?」
俺は必死にお願いした。
ルチアーノとなら、良い友達になれる気がしたんだ。
ルチアーノ(何だ!この可愛い小動物は!)
ルチアーノは、何故か鼻血を出していた。
あと、どうしてか目が少し怖かった。
龍亞「あ、あの、俺の話聞いてる?」
ルチアーノ「っハァ、聞いてるよ。良いよ遊んであげるよ。」
やったー、あんまりにも嬉しくて、俺はルチアーノに抱き付いた。
初めての友達だ。凄く嬉しいな。
ルチアーノ(凄く幸せだ。このまま、お持ち帰りしたい。)
俺は、ルチアーノの手を引っ張って、公園を飛び出した。
そして、二人で街を歩いて回った。
龍亞「エヘヘ、楽しいねルチアーノ♪」
ルチアーノ「そうだね。街をこんなに歩いたのは、初めてだよ。」
俺達は、ベンチに座って話をしていた。
と言っても、ほとんど俺が話を聞くだけだったけどね。
ルチアーノ「そう言えば、君は長袖何だね。」
それを言われた俺は、昨日までの事を思い出した。
体が震えている。怖いよ、痛いよ、助けてよ、そんな感情が一気に押し寄せてきた。
あまりの恐怖に、呼吸が苦しくなってきた。
目がくらくらする。
ルチアーノ「おい!龍亞、大丈夫か!しっかりしろ。」
ルチアーノの声が聞こえるけど、俺はそのまま意識を失った。
~~~2時間後~~~
ルチアーノ「良かった、目が覚めたんだね龍亞。」
意識が覚めた俺の目に、ルチアーノの顔が写った。
よく見ると、ルチアーノが膝枕をしてくれてたのだ。
龍亞「あ、ルチアーノごめん。迷惑かけたよね。」
するとルチアーノは、起き上がろうとする俺を押さえて、寝かしつけた。
そして、そのまま俺の頭を優しく撫でてくれた。
ルチアーノ「何言ってんだよ龍亞。ボク達は、友達だろ。」
ルチアーノ(それに、龍亞を膝枕とか、ご褒美だしね。)
友達か、やっぱりルチアーノとは良い友達になれたんだ。
俺は凄く嬉しくて、涙が流れた。
龍亞の過去話です。
あの日からの続きを、書こうと思いました。
まさか、ルチアーノと会っていたとは。
この話では、イリアステルはどう関わってくるのか、楽しみですね。
まだ、過去話は続きます。
本編を待ってくださる方々、本当に申し訳ございません。