龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

28 / 241
今回は、龍亞が監禁されてから、龍可が目をさます4日間のお話です。


第28話

俺は、あの忌まわしい日の次の日、外にいた。

それは、一人で寂しかったからである。

 

俺が帰っても、両親は龍可に付きっきりで、家にいない。

それに耐えられなくなり、逃げるように外に出たのだ。

 

龍亞(ハァ、寂しいな。どうして、俺は独りぼっちなんだろう。)

 

そんな考えをしながら、公園の前を通った。

そこには、一人の俺と同じ年頃の男の子がいた。

 

その子も一人で、ブランコに乗っていた。

俺は、少しでも寂しさをまぎらわすため、その子に声をかけた。

 

龍亞「あの、君も独りなの?」

 

その子は、少しだけ驚いた顔をした。

けど、直ぐに笑うと答えてくれた。

 

男の子「一人だけど、君は?」

 

龍亞「俺の名前は、龍亞って言うんだ。よろしくね。」

 

俺は、手を差し出して握手を求めた。

その子は、快く俺の手を握り返した。

 

男の子「へぇ~、龍亞って名前なんだ。ボクはルチアーノよろしく。」

 

ルチアーノか、かっこいい名前だな。

俺と違って、しっかりしてそうだし、皆に好かれそうな外見だな。

 

ルチアーノ「で、ボクに何か用なの?」

 

そうだった。

俺は、少し恥ずかしくなり、顔を赤くした。

 

龍亞「え~と、良かったら俺と遊んでくれない?」

 

俺は必死にお願いした。

ルチアーノとなら、良い友達になれる気がしたんだ。

 

ルチアーノ(何だ!この可愛い小動物は!)

 

ルチアーノは、何故か鼻血を出していた。

あと、どうしてか目が少し怖かった。

 

龍亞「あ、あの、俺の話聞いてる?」

 

ルチアーノ「っハァ、聞いてるよ。良いよ遊んであげるよ。」

 

やったー、あんまりにも嬉しくて、俺はルチアーノに抱き付いた。

初めての友達だ。凄く嬉しいな。

 

ルチアーノ(凄く幸せだ。このまま、お持ち帰りしたい。)

 

俺は、ルチアーノの手を引っ張って、公園を飛び出した。

そして、二人で街を歩いて回った。

 

龍亞「エヘヘ、楽しいねルチアーノ♪」

 

ルチアーノ「そうだね。街をこんなに歩いたのは、初めてだよ。」

 

俺達は、ベンチに座って話をしていた。

と言っても、ほとんど俺が話を聞くだけだったけどね。

 

ルチアーノ「そう言えば、君は長袖何だね。」

 

それを言われた俺は、昨日までの事を思い出した。

体が震えている。怖いよ、痛いよ、助けてよ、そんな感情が一気に押し寄せてきた。

 

あまりの恐怖に、呼吸が苦しくなってきた。

目がくらくらする。

 

ルチアーノ「おい!龍亞、大丈夫か!しっかりしろ。」

 

ルチアーノの声が聞こえるけど、俺はそのまま意識を失った。

 

~~~2時間後~~~

 

ルチアーノ「良かった、目が覚めたんだね龍亞。」

 

意識が覚めた俺の目に、ルチアーノの顔が写った。

よく見ると、ルチアーノが膝枕をしてくれてたのだ。

 

龍亞「あ、ルチアーノごめん。迷惑かけたよね。」

 

するとルチアーノは、起き上がろうとする俺を押さえて、寝かしつけた。

そして、そのまま俺の頭を優しく撫でてくれた。

 

ルチアーノ「何言ってんだよ龍亞。ボク達は、友達だろ。」

 

ルチアーノ(それに、龍亞を膝枕とか、ご褒美だしね。)

 

友達か、やっぱりルチアーノとは良い友達になれたんだ。

俺は凄く嬉しくて、涙が流れた。




龍亞の過去話です。
あの日からの続きを、書こうと思いました。

まさか、ルチアーノと会っていたとは。
この話では、イリアステルはどう関わってくるのか、楽しみですね。

まだ、過去話は続きます。
本編を待ってくださる方々、本当に申し訳ございません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。