龍亞「社長ですか、そんな人が俺に何のようですか?」
するとディヴァインは楽しそうに笑った。
ディヴァイン「いやいや、君に用があるのは、私じゃない。」
と言い、俺の後ろ側に回り込んだ。
まるで、俺を逃がさない様に追い詰めてきた。
ディヴァイン「さぁ、この先にある部屋に来てもらうぞ。」
この時、本能がこの人が危ない、と言った気がした。
龍亞「い、いやもう、帰らなきゃ。」
けれど、肩を捕まれて、身動きが取れなかった。
誰か、龍可、アキ姉ちゃん、助けて。
「相変わらずだな、ディヴァイン。手荒な真似はするなと、言ったはずだぞ。」
ディヴァイン「すみません。こいつが逃げようとしたのでつい。」
そこには、黒装束を身に纏い、フードを深く被った男が立っていた。
「この者が、無礼を働き、誠に申し訳ございません、龍亞様。」
その男は、俺の前に膝まづいた。
俺は、突然の事で頭がついていかず、キョトンとしていた。
ディヴァイン「ダンナ、龍亞君がついていけてませんよ。」
いつの間にかディヴァインは、肩から手を、離していた。
けど、目の前で起きている事がわからず、動けずにいた。
「そうでした。すみません龍亞様。」
すると、この男は、椅子を取り出して、俺の前に置いた。
龍亞「え、どこから出したんですか?」
ディヴァイン「気にしないで下さい。良くあることです。」
あんまり釈然としないけれど、しょうがないから、椅子に腰掛けた。
「私達は、世間から弾かれた、悲しい者たちです。
名を、光の使者、シグナーの対をなす存在、闇の王の使者、ダークシグナーで御座います。」
ダークシグナーだって。それじゃあこの人は悪い人なのか。
そう思いながら、心の中ではこの人たちの悲しさが少し、わかる気がした。
龍亞「けど、ダークシグナーさんと、俺になんの関係が?」
「それは、貴方が我らの王に、選ばれたからです龍亞様。」
そんな!俺がダークシグナーの王だなんて。
信じられない。
龍亞「何かの間違いじゃないですか。」
「そんな事はありません。私達は貴方の心の闇を知っています。」
この人はまた、俺の前に膝まづいた。
「それに、闇の王のカード、貴方は既に、お持ちになられております。」
王のカード?そんなの持ってないぞ。
まさか、このカードの事か。
俺は、今朝拾った何も書いてないカードを、取り出した。
「そのカードで御座います。選ばれし闇のカード、貴方が王である証で御座います。」
ディヴァイン「話は終わりましたね。では、私達についてきてください。」
俺は、もう何も考えられなかった。
気付けば、ディヴァインの後をついて歩いてあた。
まさか、龍亞がダークシグナー達の王だったとは…
何となくわかっていたかも知れませんが、やっぱり驚きです。
ディヴァインがダンナと呼ぶこの男、一体誰なのか!
このまま龍亞は、どうなってしまうのか!
まだまだ、先が読めそうにありませんね。