ジャック「おい女!早く、カーリーや他の人達を返せ!」
ジャックは、ルイズの胸ぐらを掴んで大声で捲し立てた。
けれど、ルイズはデュエルに負けたショックで、放心状態で体に力が入っていなった。
ジャック「聞いているのか!答えろ。」
ジャックは返事をしないルイズに、痺れを切らして殴りかかった。
遊星「ジャック、落ち着け。これじゃあ話にならないだろ。」
遊星は、ジャックの腕を掴んで殴るのを止めさせた。
遊星に止められて、ジャックはルイズから手を離し、落ち着きを取り戻した。
十六夜「遊星、ここは私達に話をつけさせて。」
アキの申し出に遊星は、二つ返事で了承した。
やはり、デュエルで戦ったもの同士通じ会うと言うことを、遊星はわかっている。
十六夜「ルイズ、貴方がどれ程龍亞の事を大切にしてるかは、良くわかったわ。
けれど、勝ったのは私達よ。さぁ、龍亞を返して。」
アキがそう言うと、さっきまで下を向いていた、ルイズが顔を上げた。
その時ルイズの目からは、涙が沢山流れ出していた。
ルイズ「何で何時も何時も、お前達は龍亞の幸せを邪魔するんだ!
龍亞が幸せになっちゃ駄目なのか!
その幸せを夢見ちゃ駄目なのか!」
龍可「私達だって、龍亞の為にしてきたつもりよ。
だから…」
ルドガー「それ以上、龍亞様を追い詰めないでくれ。」
龍可が言い終わる前に、遊星達に負けたルドガーが、現れた。
ジャック「ルドガー、何しに来たんだ!
お前は俺達に負けたはずだろ。」
ルドガー「あぁそうだ。私は既に敗北している。
だが、最後まで私の使命を果たすために、ここに来たのだ。」
ルドガーはそう言うと、ゆっくりとルイズ達のいる所に歩いて近付いてきた。
ルドガー「龍亞様、いや…我らの王よ。貴方の龍亞様に対する愛は、誰も文句をつけることは出来ません。
けれど、デュエルで敗北してしまった。」
ルドガー「けど、安心して下さい。」
そう言ってルドガーは、自分のデッキから《地縛神Uru 》のカードを取り出した。
そしてそのカードを、ルイズの前で真っ二つに破り捨てた。
ルイズ「ルドガー!何をしてるの!?
そんなことしたら、お前は元の人間に戻れなくなるんだぞ!
それでも良いの?」
ルドガー「良いのです。私の命は、ダークシグナーの為、そして龍亞様が幸せになる為だけに存在してきました。
そして、貴方の代わりに私が身代わりになります。
こうすることで、貴方は人間としてこの世界に、龍亞様の隣に居続ける事が出来ます。」
ルイズにそう言った後、ルドガーは遊星達の方を向いた。
ルドガー「シグナー達。今回の戦いはお前達の勝ちだ。
ダークシグナーになった者や、地縛神の生け贄にされた魂も、もうすぐ帰ってくるだろう。」
遊星「ルドガー、お前はどうなるんだ!」
遊星がルドガーに聞くと、ルドガーは優しく微笑んだ。
ルドガー「私の魂は帰っては来ないだろう。
けれど、後悔はしていないさ。これが私の使命だからだ。
王、龍亞様と幸せにお過ごしください。
これが私達、ダークシグナーの願いです…」
ルドガーはそう言い終わると同時に、塵になり来てえしまった。
ルイズ「わかった…、わかったよ。ルドガー、お前の分まで龍亞の為に尽くすよ。
今度は、普通の人間として。
ありがとう、ルドガー、鬼柳、カーリー、ミスティ、お前達の事は絶対に忘れないよ。」
ルイズは空を見上げ涙を流しながら、そう強く誓った。
こうして、シグナーとダークシグナーとの因縁の戦いは幕を閉じた。
だが、この戦いはこれから龍亞の身に起こる、より大きな哀しみの予兆に過ぎなかった…。
ダークシグナー編完結です。
皆さんが納得出来た終わり方とは思えませんが、ここまで見ていただいて本当にありがとうございます。
一応、この次からは前々から書きたかった日常編を書きたいと思っています。
そして、ある程度書けたら、今度はオリジナルストーリーを書こうと思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。