~~~ジャックの部屋~~~
ルイズ「龍亞、調子はどうだい?」
ルイズが扉を開けると、ジャックのベッドに龍亞が座っていた。
龍亞は、ルイズを見ると笑顔で迎え入れた。
けれど、その笑顔は儚く消えそうな、そんな笑顔だった。
龍亞「調子は良いよ…、ごめんね、俺がこんな状態だから皆に迷惑かけて。」
謝る龍亞の頭を、ルイズは優しく撫でた。
ルイズ「大丈夫だよ。龍亞は悪くない。
それに、ボクは迷惑だなんて思ってないよ。」
シグナーとダークシグナーとの戦いが終わってから、龍亞の心には大きなダメージが残ってしまった。
自分のせいで、沢山の人々の魂が生け贄になってしまった事、そのせいでシグナーの皆を、傷付けてしまった事。
そして、元に戻った事で、本当に独りになってしまった事実が、今の龍亞を苦しめていた。
ミスティは、元の女優業に忙しく、カーリーは、ジャックとハネムーンに行っている。
そして鬼柳は、ダークシグナーだった時の罪滅ぼしとして、1人放浪の旅に出ている。
ルイズ「龍亞、例え世界中の人間が龍亞の敵になっても、ボクは、ボクだけは最後まで君の味方だよ。」
龍亞を慰めるルイズだが、次の龍亞の言葉に何も言えなかった。
龍亞「そう言えばルイズ、家族は楽しい?」
龍亞に悪気はない。
何故なら、ルイズにアキの家へ住むように言ったのは他でもない、龍亞自身なのだ。
ルイズには、せめて家族の愛を知ってほしい。
家族の大切さを感じてほしい。
その思いで、龍亞がアキに頼んでいたのだ。
ルイズ「た、楽しいよ。けど、ボクは龍亞さえ居れば良いんだ。
他に何もいらないんだ。」
龍亞「駄目だよルイズ、君は普通の人間なんだ。
家族と過ごして、家族の愛を受けるのは当然なんだよ?」
そう諭す龍亞だが、ルイズは最後までこの事を反対していた。
何故なら、龍亞自身が家族からの愛情を知らないからだ。
それなのに、自分よりもルイズの事を心配して考えている事に、申し訳がなかった。
龍亞「そんなに暗い顔しないでよ。
俺の心配なんてしなくていいよ。これで元の独りぼっちに戻っただけだよ。
それに、少しの間だけでも、仲間って呼べる人に会えて俺はもう、充分だよ。」
そう言って寂しく微笑む龍亞を見ていると、ルイズは心が苦しくなっていた。
自分が龍亞を戦いに、巻き込んだせいで龍亞をもっと苦しめている。
これ程、自分が憎いと思った事はない。
ルイズ「龍亞、ごめんなさい。
だから、ボクが必ず君の為に生きるよ。
これからは、君に苦しい想いなんて絶対に、させるもんか!」
ルイズは龍亞に聞こえないように、固く誓ったのであった。
龍亞良い人過ぎるでしょ。
それなのに、こんな仕打ちは酷すぎるよ。
けど、ここまで見てて思った事は、龍亞の中には、遊星達とは心の距離があるみたいですね。