龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

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第7話

奥の部屋は、研究所らしく、色々な機械が置いてあった。

 

「ディヴァイン、例の装置は出来ているな。」

 

男からの問いかけに、ディヴァインは誇らしげに胸を張っていた。

 

ディヴァイン「勿論です。今回のために、改良を重ねた特別製です。」

 

すると、白衣を着た人たちに押さえられ、俺は椅子に、固定された。

 

龍亞「おい、どうする気だ、離して。」

 

「ディヴァイン、説明を。」

 

そう言われたディヴァインは、俺の目の前に立ち塞がった。

その手は、謎の液体が入った注射器が握られていた。

 

ディヴァイン「この薬は、人の心の奥底にある、悲しみや、憎しみなどの、負の感情を何倍にも、倍増させる薬です。」

 

そう説明をしている顔は、まるで壊しがい

のある玩具を前にした、子供のようだった。

 

俺は心の底から、感じたことの無い恐怖に、襲われていた。

 

龍亞「いや、止めて、止めてください。」

 

涙を流して、訴えた。

 

けど、泣けばそのぶん、嬉しそうに近づいてきた。

 

ディヴァイン「大丈夫、ちょっとチクッとするだけだから。」

 

そう言って、俺の首にその薬を、注射した。

 

すると、体の奥から熱くなってきた。

胸が、頭が痛い。苦しい、呼吸が出来ない。

 

これまでの、自分の感情で押し潰されそうになる。

重い。そして、黒い。

そんな何かに、自分が支配されそうな気がした。

 

「ダークシグナーになって、人の心の闇が見れるようになったが、これ程の闇は、見たことがない。」

 

ディヴァイン「時間的に、もうすぐです。」

 

もうだめだ、そう思ってしまった。

けど、何故か暖かくて、優しい何がそれの支配を止めた。

 

龍亞(何だ、何が起きたんだ。 あれは、人影、二人の人だ。)

 

誰かはわからなかったが、その二人のお陰で、俺は助かった。

 

龍亞「ハァ、ハァ、ハァ、」

 

ディヴァイン「そんな、失敗したのか!ありえない。」

 

がっかりするディヴァインとは逆に、男はとても、満足そうだった。

 

「いや、成功だ。後は我々が最後の希望を壊す。」

 

そう言って、俺を椅子から解放した。

けど、あまりの苦しさに、俺は動けずにいた。

 

「ディヴァイン、龍亞様を丁重に家まで御送りしろ。」

 

俺は、必死に体を動かして、二人から逃げた。

 

ディヴァイン「逃げたか、まぁいい。」

 

「我らの王に、栄光あれ。」

 

~~~公園~~~

 

龍亞「ハァ、ハァ、ハァ、」

 

体が、自由になる頃には、この前の公園に来ていた。

 

会社の外に出ると、誰もいなかった。

 

龍亞「置いてかれたのか、当然だよな。」

 

そう思うと、さっきの黒いものが出てきたような気がした。

 

龍亞「ハァ、帰らなきゃ。」

 

俺は、自分の身に、起こった事の重大性に、いまひとつわからないまま、帰ることにした。




龍亞がダークシグナーにならなくて良かった。
にしても怖い大人たちですね。

けど、龍亞を助けた二人って、やっぱりあの二人なのですかね。

これからシグナーと、ダークシグナーとの本格的な戦いに、入っていくのか。

龍亞が心配な私です。
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