龍亞「遊星、俺今から家に帰ろうと思うんだ。」
日も落ちてきて、辺りが暗くなり始めた時、龍亞が遊星に向かって、そう言った。
ルイズ「ちょっと!本当に言ってるの!?あの家は龍亞にとって、害しか無いんだよ!」
十六夜「そうよ。このガレージが嫌になったのなら、私の家に帰りましょ?」
龍亞の突然の発言に、ルイズとアキは何とかして、龍亞の帰宅を止めた。
だが、龍亞の意思は固くて、誰がなんと言おうと、自分の考えを変えようとはしなかった。
遊星「本当に帰るのか。龍亞、お前は知ってるだろ?
あそこは、お前の帰るべき場所じゃないんだ。」
鬼柳「そうですよ!貴方の幸せは、ルイズ様といることでは無いんですか!」
龍亞「大丈夫だよ。だって、俺の家族だもん。
これまで、色々あったけどあそこが、龍可のいる所が、俺の帰る場所だよ。」
龍亞はそう言うと、遊星達に笑顔を見せて、ガレージから自宅へと帰っていった。
~~~龍亞の家~~~
龍亞は、久しぶりに自分の家の玄関の前に立っていた。
ダークシグナーになってから、2週間以上この中に、足を踏み入れてない。
そのせいか、足や手が震えて、大量の冷や汗をかいていた。
龍亞(大丈夫だ、絶対に歓迎はされないけど、やっぱり家族と過ごすのが、一番のはずだ。)
そう自分に言い聞かせ、龍亞は目の前の重い扉をゆっくりと開けた。
龍亞「た、ただいま…、」
龍可「その声は龍亞!龍亞なのね!」
龍亞が帰ると、真っ先に龍可が迎えてくれた。
龍可「本当にごめんなさい龍亞!会いに行きたかったけど、親が止めるから。」
龍可は泣きながら、龍亞に抱き付いて謝った。
泣いている龍可は、少しやつれていた。
龍亞「心配かけたね龍可。謝るのは俺の方だよ、ごめんね。」
双子父「何事なんだ!」
双子母「そうよ龍可ちゃん、何の騒ぎなの?」
少し遅れて、龍亞の両親が状況が掴めずに、現れた。
龍亞「そ、その…ただいま帰りました…、龍亞です。」
龍亞は、ほとんど初めてに近い両親との会話を、緊張しながらした。
すると、両親が龍亞の事を睨み付けると、母は、龍可を抱き抱えて奥へと入っていった。
龍可「お母さん離してよ!もっと龍亞と話してたいよ。」
龍可の言葉を聞かずに、連れて行かれてしまった。
父は龍亞を睨み付けて、龍亞の頬を拳で殴り付けた。
~~~約25分後~~~
父の、一方的な話に龍亞は、泣きながら家を飛び出していった。
そして、龍亞は真っ暗な外を、さまよい歩いていた。
すると、後ろから1台のDホイールの音が近づいてきた。
クロウ「おい、お前もしかして龍亞か?こんな夜遅くになにしてんだ?」
龍亞「貴方は、たしかクロウさんでしたね。」
顔が腫れ、出血をしている龍亞を見て、クロウはただ事では無いことを理解した。
そして、龍亞はこれまであった事を、クロウに全て話した。
クロウ「そうか…そんな事があったんだな…。
すまねーな、ガレージではあんな態度しちまって。」
そして、クロウは少し考えて龍亞にヘルメットを投げて渡した。
クロウ「龍亞!行き場所が無いんなら、俺んとこ来い!」
なんだか、この小説を書いていると、親子愛って何なのかを、考えさせられます。
そして、龍亞に対して罪悪感が凄いです。