~~~入浴中~~~
クロウ「にしても、お前から聞いたより、ひどい怪我だな。」
クロウは、龍亞の体を洗いながら龍亞につけられた、古傷を見てそう呟いた。
クロウ「まだ、その2人組は捕まってないんだろ?
俺がそいつらに、地獄を見せてやろうか?」
クロウの発言を、龍亞は苦笑いをしながら聞き流した。
龍亞「そう言えばクロウさん、風月さんとリーシャさんは、どうして一緒に暮らしてるんですか?」
龍亞のちょっとした質問に、クロウは答えるべきかどうかを考えていた。
そして、龍亞の体についている泡を流して、その重い口を開いた。
クロウ「あいつらは、たしか2年くらい前から暮らしてんだよ。
理由は、さすがにお前ほど重くはないけど、あいつらも居場所が無くなっちまったんだ。」
そう言うと、クロウは浴槽に入っていった。
龍亞も、クロウの後に続いて、浴槽の中に入っていった。
クロウ「風月の両親は、行方不明になっちまって、リーシャの親は離婚して、父親についてったけどよ、父親が病気で亡くなっちまった。」
クロウ「2人とも、サテライトの出身だから、その後誰も育ててくれる人がいなかったんだ。」
龍亞は、クロウの話を静かに真剣に聞いていた。
自分より、重いか軽いかなど龍亞には関係の無い事だった。
龍亞「2人とも、辛かったんだろうね。クロウさんは、2人にとって父親みたいな存在なんですね。」
龍亞に褒められたクロウは、柄になく照れてしまい、顔が赤くなっていた。
クロウ「別にそんなんじゃねーよ。ただ…、ガキは親の愛情を受けるのが義務みたいなもんだろ。」
クロウ「さて!もう出るか。あんまり長く入ってると、リーシャが怒るぞ。」
クロウはそう言い、あわてて浴槽から出ていった。
そして龍亞も、クロウに続いて浴槽から出る事にした。
~~~寝床~~~
クロウ「良しガキども!今日も疲れただろ。
明日に備えて寝るぞ!」
クロウはそう言って、部屋の電気を消した。
月明かりが窓から入って、部屋はそれなりの明るさが出ていた。
クロウ「んじゃ、おやすみ。」
風月「おやすみ、クロウ兄ちゃん。」
リーシャ「おやすみ2人とも。あと、おやすみね♪龍亞。」
皆は思い思いの事を言い、布団の中で眠りについた。
~~~約20分後~~~
龍亞は、眠れずにベランダに出て、夜風に当たっていた。
空に綺麗な満月が、上っていた。
龍亞「綺麗な月だな~。この月を、ルイズも今見てるのかな。」
リーシャ「どうしたの龍亞?眠れないの?」
龍亞の後ろから、リーシャが静かに声をかけてきた。
龍亞「あっ、リーシャさん。すみません、馴れない事の連続で、ついていけなくて。」
リーシャ「そう…、何で貴方がここに来たのかは聞かないわ。
けど、本当に私達の事を家族だと思ってね。」
リーシャは龍亞の頭を優しく撫でた。
龍亞の涙が月明かりに照らされて、キラキラと輝いていた…。
クロウの家で、初めての家族を経験しましたね。
リーシャは、ヒロインのポジションとしては、お姉さんですね。(けどそれって、アキと被るような…)