龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

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第77話

~~~入浴中~~~

 

クロウ「にしても、お前から聞いたより、ひどい怪我だな。」

 

クロウは、龍亞の体を洗いながら龍亞につけられた、古傷を見てそう呟いた。

 

クロウ「まだ、その2人組は捕まってないんだろ?

俺がそいつらに、地獄を見せてやろうか?」

 

クロウの発言を、龍亞は苦笑いをしながら聞き流した。

 

龍亞「そう言えばクロウさん、風月さんとリーシャさんは、どうして一緒に暮らしてるんですか?」

 

龍亞のちょっとした質問に、クロウは答えるべきかどうかを考えていた。

 

そして、龍亞の体についている泡を流して、その重い口を開いた。

 

クロウ「あいつらは、たしか2年くらい前から暮らしてんだよ。

理由は、さすがにお前ほど重くはないけど、あいつらも居場所が無くなっちまったんだ。」

 

そう言うと、クロウは浴槽に入っていった。

龍亞も、クロウの後に続いて、浴槽の中に入っていった。

 

クロウ「風月の両親は、行方不明になっちまって、リーシャの親は離婚して、父親についてったけどよ、父親が病気で亡くなっちまった。」

 

クロウ「2人とも、サテライトの出身だから、その後誰も育ててくれる人がいなかったんだ。」

 

龍亞は、クロウの話を静かに真剣に聞いていた。

自分より、重いか軽いかなど龍亞には関係の無い事だった。

 

龍亞「2人とも、辛かったんだろうね。クロウさんは、2人にとって父親みたいな存在なんですね。」

 

龍亞に褒められたクロウは、柄になく照れてしまい、顔が赤くなっていた。

 

クロウ「別にそんなんじゃねーよ。ただ…、ガキは親の愛情を受けるのが義務みたいなもんだろ。」

 

クロウ「さて!もう出るか。あんまり長く入ってると、リーシャが怒るぞ。」

 

クロウはそう言い、あわてて浴槽から出ていった。

そして龍亞も、クロウに続いて浴槽から出る事にした。

 

~~~寝床~~~

 

クロウ「良しガキども!今日も疲れただろ。

明日に備えて寝るぞ!」

 

クロウはそう言って、部屋の電気を消した。

月明かりが窓から入って、部屋はそれなりの明るさが出ていた。

 

クロウ「んじゃ、おやすみ。」

 

風月「おやすみ、クロウ兄ちゃん。」

 

リーシャ「おやすみ2人とも。あと、おやすみね♪龍亞。」

 

皆は思い思いの事を言い、布団の中で眠りについた。

 

~~~約20分後~~~

 

龍亞は、眠れずにベランダに出て、夜風に当たっていた。

 

空に綺麗な満月が、上っていた。

 

龍亞「綺麗な月だな~。この月を、ルイズも今見てるのかな。」

 

リーシャ「どうしたの龍亞?眠れないの?」

 

龍亞の後ろから、リーシャが静かに声をかけてきた。

 

龍亞「あっ、リーシャさん。すみません、馴れない事の連続で、ついていけなくて。」

 

リーシャ「そう…、何で貴方がここに来たのかは聞かないわ。

けど、本当に私達の事を家族だと思ってね。」

 

リーシャは龍亞の頭を優しく撫でた。

 

龍亞の涙が月明かりに照らされて、キラキラと輝いていた…。




クロウの家で、初めての家族を経験しましたね。

リーシャは、ヒロインのポジションとしては、お姉さんですね。(けどそれって、アキと被るような…)
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