龍亞の闇 心の悲しみ   作:なめらかプリン丸

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今回は、ジャックの過去のお話です。

事の始まりは、15年くらい前に遡ります。
原作でも起こった、ゼロリバースが起きてシティと、サテライトが別れてしまいました。


第94話

~~~サテライト~~~

 

あのおぞましい、ゼロリバースが起きてからもう2週間がたっていた。

 

既に、瓦礫の山となっている道を1人の男は、歩いていた。

 

男「にしても、ここもすっかり変わったな。

はぁ~、悲しいもんだね~ウン?」

 

男はそうぼやいていると、1人の子供が目に入った。

その子供は、お腹を空かしているのか、元気が無かった。

 

男「ほら、握り飯だ食べな。

遠慮すんな。ガキは大人からの施しを、無償で受けるもんだぜ。」

 

男の差し出したおにぎりを、子供は美味しそうに食べていた。

そんな光景を見て、男は嬉しそうに微笑んだ。

 

そして男が、子供の横を通り過ぎようとした時、、子供が男の服の袖を引っ張った。

 

男「ったく何だよ?礼には及ばないぜ。

なんだって、俺が勝手にした事だしな…、って!何泣いてんだよ!」

 

子供「ありがとう…、俺の家族、この前の事故で死んじゃったんだ。

だから、オジサンありがとう。」

 

子供は、明るい笑顔を見せながら、男にお礼を言った。

男は照れくさそうに、そっぽを向いた。

 

男(この前の事故って言えば、多分ゼロリバースだろうな。

まさか、ゼロリバースでこんな孤児が、出来てたとはな…。それに、ゼロリバースが起きたのは、博士だけで無く、俺にも責任があるよな。

だったら…。)

 

男は、決意を固めて子供の肩を掴んだ。

突然の事で、驚いている子供に、男は話した。

 

男「帰る場所が無いなら、俺と一緒に暮らさないか?

1人旅も、少し飽きてきた所だったしな。」

 

子供「言いのオジサン!けど…、いきなりじゃ迷惑になるんじゃ…。」

 

男の事を心配して、下を向いてしまった子供に、男は肩車をした。

 

男「何ガキがいっちょ前に、大人を心配してんだよ。

ガキ1人を養うくらい、訳ねーよ。」

 

子供「本当に!じゃあ、よろしくねオジサン!」

 

男「あぁ、よろしくなガキ。

…それに、俺はまだ23歳だ!オジサンは止めてくれよ。」

 

男は肩車を止めて、ゆっくり道を歩き出した。

そんな男の後を、子供はついて行き、男と手を繋いだ。

 

子供「けど、名前知らないし…、オジサンは何て名前なの?」

 

男「だからオジサンって…、まぁ良いや。

俺の名前か?俺の名前は、サイス。

サイス・アトラスだ。」

 

男「今日から俺はお前の父親だ。

だから、俺の呼び方は、呼び捨てか親父くらいかな?」

 

サイスの提案に、子供は顎に手を当てて考えていた。

そして思い付いたのか、サイスの顔を笑顔で見た。

 

子供「わかった!よろしくねサイス。」

 

サイス「いきなり呼び捨てかよ、全く…。

そう言えば、お前の名前は何だ?」

 

子供「わかんない…、何故か覚えてないんだ。」

 

すると、サイスはポケットからペンダントを取り出し、そこに入っている写真を見た。

 

そして、そのペンダントを子供に手渡した。

 

サイス「そうか…、だったら今日からお前の名前は、ジャック・アトラスだ。

良い名前だろ?大事にしろよな。」

 

ジャック「うん!ありがとうサイス、これからもよろしくね。」

 

2人は笑いながら、終わりのない旅へと進んでいった。




いかがだったでしょうか。
ジャックとサイスの出会いですが、まだサイスには、謎がありますね。

ゼロリバースに、どの様に関係しているのか。
ペンダントの写真は、誰なのか。

これらが、わかる日が来ることを願っています。
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