「はぁ…はぁ…」
2つのつい数分前まで動いていたタンパク質の塊を見る。
人を…殺した…めいを助ける方法なら他にあったかもしれない。
あったかもしれないじゃない…確実にあったんだ。むしろ相手を無力化する手段の方が多かったかもしれない。
けどおれは殺した…考えるのはあとにしようとりあえずめいを連れて家に帰る。
そう思い、めいを抱き上げ…そうだ…おれとめいがここにいた痕跡を消さなきゃならないな。
めいを一旦外に出し、おれは倉庫に戻る。立膝をして、右手を地面につける。
方法は簡単。まずこの倉庫内を一通りスキャン。
次に俺とめいのDNA情報をもっているものを割り出す。髪の毛とか。
最後に俺とめいが身につけていたものや足跡などを割り出す。こうして、割り出したものをまとめて消す…以上!
こうして一作業終えた俺は倉庫の外に出る。
時間は結構経っていて冷たい風がおれには心地いい…しかし、さっさと帰らないとな。
おれはめいをおんぶしてダッシュで家へ帰った。
家へ帰り、めいの記憶を消した…こんなことをしたくはなかったが仕方ない…
もちろん、今日の記憶だけだ。
しばらくして目が覚めためいと遅めの夕飯を食べた。
めいにはさっさと寝させ自分も軽くシャワーを浴びて部屋に戻った。
はぁ…初めて人を殺した…(当然だけど)
殺した時はあんまり考えずにやったけどいざ考えみればすごいことをしたと思う。
妹を助けるためとはいえ普通に殺したからな…おれってやっぱシスコンなのかな…
これまた当然だけど人を殺すってのはいい気分じゃない。
「ふっ…」
………でもまぁ考えても仕方ねぇ。
明日は確か空桜が来るからな。さっさと寝よう。
でも、ひとつちかったぞ
人は殺さない方向でいこう
土曜日はいい朝だった。
こんな日は1日グダグダするに限るんだけど今日は空桜が来るんだよな…
まあ、約束したもんは仕方ねぇな。妹を自慢してやるいい機会だし。
そこでめいに予定を聞いてみる。
「めい〜今日ってどこか出掛けたりする?」
めいがひょこっと上半身だけをキッチンから出して
「いやぁ?今日は1日暇だよ?」
おぉ!丁度いいぜ…!
「今日な、クラスのやつがうちに来るんだけど…」
ガシャン…なんか皿が落ちる音がした!
「お、おい!大丈夫か!?」
「う、うん…大丈夫…それでなんて言ったっけ?」
「いや、今日クラスのやつが来るんだよ…それでめいも一緒にどうだ?」
「うんっ!」
なにがうんなのかよくわからんけど了承したらしい。
そしたら、妹はなぜか鼻歌歌い出して途端に機嫌が良くなった。
いや、もともと機嫌が悪いわけじゃなかったけどね?さらに良くなってるな…機嫌が良くなることでもあったのか。
まぁ妹の幸せは兄の幸せだからな!
お兄ちゃんも幸せだぜ!