「お兄ちゃんお兄ちゃん」
一通り家事を終えた俺がソファに座ってグダっていたら同じく家事を終えた妹が話しかけてきた。
「どうしたっすか?」
半分ネタで敬語。だが、妹はスルー。
「今日来る人って女の人?」
「ん?…ああ、そうだけど?」
なんだそんなこと聞いて。
「じゃあさじゃあさ!お昼ご飯の時呼んで一緒に食べようよ!」
「お?んーまぁ…聞いてみるか」
めんどくさいが妹のためだ。無理だと言っても来てもらうか。
テーブルに置いてある携帯をつかむ。
空桜、空桜っと…と、電話帳を探してみる感だすけど実際アドレス帳に登録されてるのなんて3人だけだから探すまでもないけどな!
友達多いアピール(茶番)も程々に空桜に電話をかける。
何度かコール音がした後よく知ってる女子の声がしてくる。
「もっもしもしっ!」
「声でけぇよ…なに?電話苦手な人なの?」
「いや…まぁ、そんな感じ」
少し落ち着いた空桜に面倒なのでシンプルに要件を伝える。
「お前、お昼暇か?」
「え?午後からじゃなかったっけ?」
「うちの妹が今日のことをいったらお昼を是非一緒に食べたいっていうからな。暇だったらお昼前くらいにうちに来てくれて…いや、暇じゃなくてもうちにこい!妹が頼んでるんだからな」
「え…!葵、妹いるの?」
「ん?ああ、いるぞ。それがどうかしたのか?」
「…可愛いの?」
可愛いか聞かれておれは食い気味に即答する。
「かわいいっ!」
そう声を上げた瞬間後ろの方でビクッと妹が驚いていたが何故かうっとりした顔で俺を見つめてくる。
「そ、そうなの…かわいいのっ!?楽しみだぁ〜…すぐにいくねっ!」
そう言って空桜は一方的に電話をきった。
なんだ、あいつも可愛いに目が無い人か。
てか、すぐって言った気がするぞ。
そうして、1時間もしない内に空桜が家に来た。
チャイムが鳴った。妹が鼻歌を歌いながらインターホンに近づいて画面をみる。
「はいはーい…はっ!!」
妹は画面をみたまま固まってしまっている。
「なにしてんだめい…」
おれの質問にも応答せず、ただただ画面をみて固まっている。
仕方ない、おれが出るか。
俺は玄関へ向かいドアを開けた。
「あ、葵。こんにちは」
「こんちゃー、さぁ上がれ」
「はーい!おじゃましまーす…」
空桜は恐る恐る家へ上がり、リビングに入った…んだけど…入ったらそこにはこちらを見て固まるめいがいや、いつまで固まってんの?
「空桜、家の妹…だ?」
見ると、空桜もめいをみて固まっていた…
「どうしたんだ…?お前ら」