2人は見つめあってまま1分ほど固まった後、突然走り出した。
ガバッ!次の瞬間に何故か2人は抱き合っている…ほんと何だこいつら…
そして、妹に声をかけられた。
「お兄ちゃん…ちょっとこっち来て」
「お、おう?」
そのまま廊下の方へ連れていかれ空桜から見えなくなったあたりまで来た時突然妹がまくし立ててきた。
「お兄ちゃん!めちゃくちゃ可愛いじゃん!あの人ぉぉぉぉ!どうしたの!?どこで捕まえてきたの?クラスの人なの?モデルさん!?お兄ちゃんにもったいなさすぎる!ほんとにお姉ちゃんにしたい!」
「いやいやいや…落ち着け…な?まず、捕まえてねぇから誘っただけだから」
「誘ったの…お兄ちゃん…なの?」
「ん?ああ」
ガクッと妹が膝から崩れ落ちる。そこをすかさず支えていくスタイルッ!
「大丈夫かっ!?」
「お兄ちゃんが人を家に誘うなんて…それにあんな綺麗で可愛い人なんて…お兄ちゃん、明日この世界が終わるよ」
「お前、失礼すぎるだろこんなことで世界終わったら何回世界が終わればいいんだよ」
そんな下らない会話もそこそこにリビングに戻ると次は空桜に連れていかれる。
「ちょっと!葵ぃい!何あのカワイイ子おぉぉ!聞いてないんだけど!?やっぱ兄妹で美男美女だった…それにしても可愛すぎない?覚悟はしてたけど異常に可愛いわよ?葵はあの子と同じ家に住んでるの?羨ましすぎるっあああ妹にしたいいい」
「いやいやいや…落ち着けよ…な?普通に同じ家に住んでるから当たり前だから」
「そんな…くそリア充じゃない…」
「女の子がくそとかいうな」
ガクッと空桜が膝から崩れ落ちるが特に支えることはなんかこれ、見たことあるよ。
まぁいいか。おれは空桜を立ち上がらせて妹の待つリビングへ戻った。
戻ると、まだ興奮冷めやらぬ妹が待ち構えていた。
「改めていらっしゃい〜!私は葵の妹のめいです。兄がいつもお世話になってます〜」
「いや、おれ世話になってないから」
続けて空桜も挨拶をする。
「私は夢咲空桜です。葵にはいつもお世話になってます。私もお世話してるけどね?めいちゃん、これから仲良くしてね」
「世話はしてるがされてはいないな」
「あらあらぁ?二人共ぉお互いに何のお世話をしてるんですかぁ?」
妹は俺達を茶化すように聞いてくる。
「えっ…いや、別に…ねぇ?」
空桜は慌てたようにこちらに聞いてくるが俺は冷静に返す。
「なんの世話って身の回りに決まってるだろう我が妹よ」
「え、あ、そうなの」
妹は予想外の反応に驚きつつも面白くなさそうだ。
「まぁ、時間もちょうどいいし昼飯を食べるか」
俺が時計を見つつさらっと話題を変える。そうすると何故かまた妹がにやけ顔になる。
どうしたんだ家の妹は。なんかにやりみたいな顔になりまくってるぞ。
「そうだね!お昼の献立はもう考えてあるよ!」
「お?なんだなんだ?」
妹はじゃーんといいながら一回転してメニューを発表する。
それを見ながら空桜がかわいい!って言ってる…なんかもうカオス。
「今日はナポリタァン!」
ナポリタンとはまた…美味しそうだな!
「それで作るのは私とお兄ちゃん!」
「俺も作るんか?任せろ」
「えっ?葵って料理できるの?」
何を聞いているんだ。おれはオールラウンダーだから基本何でもできるんだよ。
「当たり前だ」
「と、いうことで待っててね空桜さん」
「あ…私のこと、お姉ちゃんって呼んでみて?」
「お姉ちゃん?」
空桜のリクエストにすかさず妹が上目遣いでお姉ちゃんと呼んでみる。
「かわいすぎる…」
空桜はすでに失神寸前のようだ。…うーんかわいすぎるぜ…
俺と妹はキッチンへ移動して調理を開始した。