自分の知識あるいは世界の常識では計り知れないものというものは無限にあると思う。
知っているようなものでも本当の核心はだれも触れることが出来ていないのかもしれない。
だから、新たな発見があろうとも不思議ではない。おれはそういうのはあまり興味もなかった…だが、それが実際直接的に自分の身に降り掛かったらどうしようか。
おれならこうなるだろう。
「これ、どうすりゃいいの?」
これが自称一般人の俺の反応だ。普通は戸惑うそれが普通だ。
まぁ簡単に状況を整理してしまえば一言だ。
念じたら目覚まし時計戻った。
さて、これでだいたいのことはわかった気がするぞ。
おれはノートを開いてペンを取り、わかったことを書き上げていく。
まず、この能力?を使う時は集中しなければいけないらしい。
そして、まだ試してはいないがおそらく脳内で変更するものに対するイメージをしなければならないことも確定であろう。
ここまで書いた時にふいに目のピントが合わなくなり視界がぼやけた。
「うーん…」
だれもいない部屋で一人うなり続きを書く。
そして、これを使うと大きな疲労感に襲われるらしい。まだ一回しか使っていないから詳しいことは分からないが変更する対象のサイズや構造の複雑さ、変更する量など、いろいろな要因で決定すると思われる。
まだ、わからないことだらけだが、一つ確実なことがある。
この能力は危険だ。自己的にも周りにも。
確かにプラス面もあるかもしれない。
物体を自由に操作できるのだ。ある意味万能で最強かもしれない。
けれど、それと同時にマイナス面も多い。使用を繰り返しすぎた場合どうなるかもわからないし、誤って発動した時の被害もわかったもんじゃない。
…だが、便利なことも確かだ。これからはこれを使いこなせるようにしてなるべくマイナス面を削り、プラス面を見出していくとしよう。
とりあえずは体力の向上だな…どのジャンルの体力が必要になるかはわからないがおれはその手のものが不得手だ。いきなり憂鬱になるが能力のためなら、努力ができるってもんだ。
努力の見返りが大きく、それを日常感じやすいものなら人は頑張れると思う…まぁこれは自論だがな。
人は欲望の塊なんだっ!
おれは早速運動しやすい服に着替えて外へ出ることにした。
下へ降りると妹が学校の制服で出かけるところだった。
「いまから、部活か?」
「うん!いってくるね」
「おう!がんばってこい!無理するなよ?」
「はーい」
簡単な会話をおえ、外に出て、鍵をする。
妹はそのまま走っていくがちょっと走ってこちらに振り返り手を降ってきた。
こちらも笑顔で手を振り返す。
さて、どうしたもんかねぇ…とりあえずは近くの土手でランニングとかなのかな…めんどくせぇ…
まぁ、どーせ暇だったしやることなかったし、ぱぱっと走るかな。
そう意気込んでまずは近場の土手に向かい走り出した。