テイルズオブプラネタリア~星空が運命を照らすRPG~   作:莉愛(マンガ描きたい)

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外伝
エンデ編チャプター1:少年の日々


それは遠い昔の事……。

後に英雄と呼ばれる青年時代のエイドは各地を旅して回っていた。

とある街で後に彼の妻となる貴族の娘マリンと彼女を支える使用人ベロニカと出会い、エイドは二人に会いに来ては遊んでたと言う。

だが、彼女は生まれつき身体が弱いためであって遠くには行けなかった……。エイドは彼女のために一刻も早く魔神を倒す旅に出た。

無事魔神を倒したエイドは英雄となり、貴族の娘マリンと婚礼の儀を挙げた。

その2年後……二人の間に一人息子のエンデが誕生してクロトマーガの村民は祝福した。

しかし幸せは長くは続かなかった……母親のマリンが亡くなってしまった……彼女を愛したエイドも3歳になったばかりの息子エンデも村民も悲しんだ。しかし、奇跡の大樹は悲しみに明け暮れたエイドに呼びかける……『あなたの愛したマリンを私の前に連れて来て』と。次の日エイドは雨の中…マリンの亡骸を抱えて奇跡の大樹が聳え立つ森の奥に行った。そこで待っていたのはたくさんの華が咲き乱れた場所だった。奇跡の大樹はマリンの亡骸を大樹の前に置いて……と少女の声が聞こえた。振り返るとそこにいたのは、奇跡の大樹に宿るジュリアだった。ジュリアは蔦を使ってマリンの亡骸を運んだ……すると、マリンの亡骸は華になって……大樹を華やかに飾った。

これは、後に女神の夫となる少年エンデの物語である

 

 

エンデ「ねぇねぇ父さん」

エイド「なんだエンデ?」

エンデ「俺に剣の使い方を教えて!俺……かつて英雄と呼ばれた父さんみたいに強くなりたいんだ!」

エイド「分かった……剣の使い方を教えてあげよう。その代わり、私の指導は厳しいからな?」

エンデ「大丈夫だよ!父さんがマリン母さんを愛した様に俺にもいつか愛する者が出来たら守るんだ!」

エイド「そうか。使用人!」

女使用人「何でしょうか旦那様!」

エイド「エンデに木刀を持って来てやってくれ!」

女使用人「かしこまりました!」

 

女性の使用人は木刀を取りに行く。

 

エイド「エンデ、剣の使い方の練習が終わったらジュリアに逢いに行くか」

エンデ「うん!奇跡の大樹はジュリア様だもんね!逢いに行くよ!」

エイド「そうか……どうやら準備が出来たみたいだな。始めるか」

エンデ「うん!」

 

エイドとエンデは中庭に出た。

 

 

エイド「剣の持ち方は右手と左手で持ち手の部分を持つんだ。それが剣を握った時の姿勢だ、やってみろ」

エンデ「うん!」

 

エンデはエイドに言われた様に剣を握った。

 

エイド「そうだ。それで剣を振ってみろ」

エンデ「うん!」

 

エンデは剣を振る。

 

エンデ「父さん……何も出ないよ?」

エイド「エンデにはまだ早いからな……父さんが使っていた技を見せてあげよう。良く見ているんだぞ?」

エンデ「うん!」

エイド「魔神剣っ!!」

 

エイドは剣を振ると紫の衝撃波を放ち、訓練用の人形に当てた。

 

エンデ「すごいよ父さん!」

エイド「お前も大きくなったら使える様になるさ。それまで剣の持ち方をマスターしておくといい」

エンデ「うん!」

エイド「さぁ……練習はこれぐらいにして母さんに逢いに行くとしよう。お前達も付いて来るか?」

戦村民「はい!いざとなったらエイド村長もエンデくんも我々が守り抜きます!」

エイド「頼んだぞ。」

 

エイドとエンデは戦村民を連れて奇跡の大樹が聳え立つ森の奥に行った。

 

 

 

 

 

 

 

エイド「着いたぞエンデ、この樹が奇跡の大樹ジュリア様だ」

エンデ「大きいね~」

エイド「そうだろ?この森がずっと自然豊かなのはジュリア様が枝のあっちこっちにマリンフラワーと言う青い華を咲かせているからなんだ」

エンデ「マリンフラワーって華ってどんな効果があるの?」

科学者村民「マリンフラワーには心の傷や身体の傷を癒す効果が多いが、他には人をリラックスさせる効果や母の様な優しい温もりで気持ち良くさせる効果があるんだよエンデくん」

エンデ「だから俺の部屋の窓辺にマリンフラワーを生けた花瓶が置いてあるんだね!」

エイド「そうだぞ。さぁお参りをして帰ろう」

エンデ「うん!」

 

エイドとエンデと戦村民は奇跡の大樹ジュリアにお参りをして、クロトマーガに帰った。

 

 

外伝チャプター2へ続く

 

 


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