魔法戦史リリカルジェネレーション   作:nanase

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うう……。体調崩して寝込んでおりました……。
皆様も体調管理にはお気をつけ下さい。
自分のように薬で無理に動かすと、反動がきついですよ?

ちなみに今回はGジェネパートのみです。


第10話 ファイアーウォール

1

 

 

 

 世界はジェネレーションシステムによって作られたものだった。

 そして正体を現したコードアメリアス。彼女の力により同志討ちを始める地球連邦。

 裏切りのコードの影響は何も宇宙だけではなかった。それは地球全土に広がっている。

 信頼に結ばれた親友が、笑顔の絶えなかった親子が、仲睦ましい恋人が。

 親友は互いを貶め、親子は欺瞞に溢れ、恋人はふた心を持つ。

 己が為だけに他者を利用し、利用され、切り捨て、切り捨てられ。

 人は果てる事無き負の連鎖に踊り狂う。

 それが今の地球。かつて、人の笑顔を求めた女神が生み出した世界の成れの果て。

 

 

 地獄の釜が蓋を開け、1週間が過ぎていた。

 暗い部屋に1人。彼はベッドに腰掛けている。

 その瞳は何を見つめているのか。目の前にはただ暗闇があるだけ。

 

「なんですか、灯りも付けないで。そんな事だから気持ちまで沈んでしまうのですよ?」

 

 動いたのは瞳だけ。返事もせずに、少年は再び暗闇を見つめる。

 少女が少年の横に腰かけた。それ以上何も言わず、ただ彼に寄り添う。

 

「まさか、再びエルトリアに戻って来る事になるとは思いませんでした。そしてここがジェネレーションシステムのバックアップで、尚且つアクセスポイントだなんて驚くばかりです」

 

 少年は答えない。少女は少年を横目で見ながら口を尖らしつつも話しかける。

 

「でもここに来れたのは僥倖でしたね。ここなら私達以外誰もいませんし、惨状に巻き込まれる事無く準備を進める事ができます。ミネルバにもディーヴァと同じ空間跳躍機能を付けた艦長の判断は正しかったという事でしょうね」

 

 少年は答えない。少女は深い溜息を吐くと、ベッドから降りた。そして少年の正面に立つと、その肩を強く掴む。

 

「どうしたのですかレン! もうずっとこの調子ではないですか! 話しかけても上の空。暇さえあれば部屋にずっと引き籠もり。本当にどうしてしまったのです!?」

「……シュテルは、怖くないの?」

 

 彼女の叫びに少年、レンが力無く尋ねた。少女、シュテルは首を傾げる。

 

「俺は……怖いよ。堪らなく怖い。連邦の惨状を見ただろ? 地球の惨状を見ただろ? 俺はあいつに操られてしまうのが怖いんだ! 操られてレヴィに、ディアーチェに、ユーリに、アミタに、キリエに、Spiritsのみんなに! 何よりも君に銃を向けてしまうのが怖い! そうさ……。一番怖いのは俺自身だ。アメリアスの力に逆らえないかもしれないって思う俺自身がとんでもなく怖いんだ!」

 

 見栄も恥も情けなさも構わずにレンは声を張り上げる。俯いた彼の体が震えている。

 そんなレンの震えを感じ、シュテルは……。

 

 

「馬鹿ですか貴方は」

 

 

 バッサリと切り捨てた。

 だが、言葉とは裏腹にシュテルは優しくレンの頭を胸に抱きしめる。

 

「本当にレンは馬鹿ですね。大馬鹿です。私はそんなのまったく怖くないですよ。何故なら私はアメリアスに操られたりなんかしないのですから。ええ、そうですとも。操られたりなんかさせてなるものですか。貴方はこのシュテル・ザ・デストラクターがパートナーに認めた男です。これしきの事で挫けるのなら、今すぐディザスターヒートを撃ち込んであげましょう。それでも駄目なら真・ルシフェリオンブレイカーです。それできっと目が覚める事でしょう」

「い、いや、シュテル……。言ってる事が物騒過ぎてそっちの方が怖いです……」

 

 彼女の柔らかさと温もりを感じながら苦笑する。

 震えはいつの間にか止まっていた。

 全く男とは単純なものだ。こんな事で、こんな簡単な事で嘘みたいに気持ちが軽くなる。

 さっきまでの得体の知れない恐怖が体から抜けていく。

 安堵がレンを包みこむ。

 

 

 ダンッ!!

 

 

 いきなりそれを破ったのは、部屋中に響く轟音。

 ビクリと体を震わせ、2人で音の方を向く。そこには壁に体を預け、腕組みをしたまま頬をヒクつかせているキリエが立っていた。目が怖い。入口ではアミタが真っ青になって覗きこんでいる。

 先ほどの轟音はキリエが壁を蹴る音だったのだ。

 

「シュテルちゃ~ん? お姉さん、抜け駆けは良くないと思うんだよな~?」

「ぬ、抜け駆けとは何ですか!! こ、これはそんなんじゃありません!」

 

 レンを突き離し、シュテルが脱兎の如く離れた。しかしその顔は薄暗い部屋の中でも分かる程に真っ赤に染まり、声は上ずっている。キリエは冷ややかな視線を向けたまま、部屋の電気を付けた。

 

「ふ~ん。抜け駆けじゃないんだ~」

「そ、そうです! これは……その……激励! そう! 激励なのです! これからジェネレーションシステムに突入しようというのに、レンに覇気が全くなかったので喝を入れていたのです!」

「ほ~、シュテルちゃんの喝は抱きしめてあげることなんだ~?」

「そ、それは、その……、勢いというかなんと言うか……」

 

 そこにいつものシュテルは居ない。理のマテリアルですら、切り抜ける手段が思いつかない。

 ただただ顔を真っ赤にして俯いている年相応の少女が1人いるのみ。

 その様子を見ていたキリエだったが、次第に何かに我慢できなくなったようだ。笑いを堪えるかのように、頬が緩んでいた。

 

「あー! もう我慢できなーい! もうシュテルちゃんラブリーすぎ―――ッ!!」

「え? キリエ? あ、ちょっとまってくだ……」

「まーたなーい♪」

 

 シュテルに飛びつくように抱きついてくる。一体何が起こったのか全く理解できないまま、彼女はキリエにされるがまま。さっきの羞恥はなんだったのか。急速に頬の熱が冷めていく。

 

「キリエ……。これはどういう事でしょうか?」

「どうもこうも無いわよ。シュテルちゃんがラブリー。はい、万事それで解決!」

「万事解決ではありませんよ。怒っていたのではないのですか?」

「……まぁ、レンの様子がおかしかったのは私だって分かってたよ。でも落ち込んでいたのはレンだけじゃないもの。私のお姉ちゃんもキールが居なくなって落ち込んでたの、知ってるでしょ? レンは私達がいるけど、アミタを引っ張り上げれるのは私しかいない。だからこれは役割分担。レンはシュテルちゃん。アミタは私ってね。だから怒ってなんかないわよ」

「そう……ですか」

 

 互いに微笑みあう。ライバルであると同時に2人は気心のしれた親友でもあるのだ。キリエが怒った姿を見せたのも、彼女なりの茶目っ気というヤツだ。

 不意にキリエの肩が叩かれる。振り返るとアミタが苦笑を浮かべていた。そしてちょいちょいと指さしている。

 

「レン君、白目剥いてますよ?」

「「レ―――ンッ!?」」

 

 恐らく先ほどシュテルが突き飛ばした時だろう。壁に頭をぶつけてそのまま気絶してしまったらしい。

 2人の絶叫が艦内に響いた。

 

 

 遂にSpiritsの独断で作戦が決行される時が来た。

 それはエルトリアからジェネレーションシステムにアクセスし、コードアメリアス。ひいてはナハトヴァールに攻撃をしかけるという、言葉にすれば至極単純なもの。だが、その行く手には必ずキール達も立ち塞がるだろう。それを潜り抜け、彼らはジェネレーションシステムを破壊しなければならない。

 戦力が半減した今の状態では無謀とも言える決断だ。しかしバルバドロを失い、全てが狂った今。Spiritsに残された道はそれだけであるとも言えた。

 

「じゃあ、みんな。覚悟は良いね」

 

 ミネルバのブリッジ。コードフェニックスが全員を見渡す。異論を唱える者は誰もいない。

 満足げに口元を歪めると、彼は両手を広げ高々と声を上げる。

 

「システムリリース! アクセス! ジェネレーションシステム!!」

 

 世界がねじ曲がった。

 比喩でもなんでもない。正真正銘、世界がねじ曲がったのだ。

 ぐにゃりと全てが歪み、景色が、色が、全てが混ざり合う。

 その光景に誰もが言葉を失い、唖然とする。

 次に視界に飛び込んだのは、英数字の羅列し、無秩序にそれが走る世界。

 そして最後に光が走った瞬間、世界は一変した。

 何かの内部。機械的な何かの内部だ。灯りはあるものの、決して明るいとは言えない。床や壁面に時折走る光がそれを明るいと錯覚させているだけだ。

 そんな世界に声も出せないSpiritsのメンバーにコードフェニックスは両手を広げ、芝居がかった口調で一礼する。

 

「ここがジェネレーションシステム。伏魔殿によこうそ、Spiritsの諸君」

 

 笑えない冗談だ。

 全員の顔に冷笑が浮かんだ。

 

 

 

 アメリアスは愛機の中でモニターに目を細める。そこにはジェネレーションシステムを突き進むSpiritsの映像が映し出されていた。固定砲台ガーダー及びビッグガーダー。漆黒の無人機レギナを蹴散らし、彼らは後僅かでここにやってくるだろう。

 システムに攻撃を加えるプログラム。それが今のSpiritsだ。ジェネレーションシステムはクラッキングを受けているのだ。

 由々しき事態ではある。故にアメリアスはジェネレーションシステムのファイアーウォールを発動させた。かつてアプロディアが他の次元世界を見ていた頃、不測の事態を想定し、その世界からの逆干渉を防ぐ為に設計していたシステムだ。

 だが同時に、それはとても皮肉なこと。

 一方は彼女の愛した人間。一方は彼女の愛した世界を守る番人。

 互いに衝突し、身を削り合う。

 それはとても皮肉で……たまらなく滑稽だ。

 突破できたとしても、彼らに立ち塞がるのは共に苦楽を乗り越えた仲間達。

 そして、自分だ。

 ナハトヴァールが出向くまでも無い。ここで決着をつける。

 ただ、唯一不確定要素があるとするならば。

 

「ディアーチェ……。お主らは一体何者だ?」

 

 ディアーチェ、シュテル、レヴィ、ユーリ。

 彼女達はジェネレーションシステムのログにも記録が無い存在。

 3人のマテリアルとシステムU-D。それをアメリアスは知らない。

 だが、彼女はその不確定要素を思考の奥に押しやった。

 全ては奴らをここで屠れば終わる。そうだ。奴らさえいなくなれば反旗を翻す存在はこの世界に存在しないも同義。

 お前はそこで指を咥えて見ているが良い。アプロディア。

 

 瞬間、壁を砕きミネルバとモビルスーツ達が彼女の眼前に躍り出てきた。

 

 

 

『1週間ぶりだなアメリアス。舞踏会の招待にあやかり、参上仕った』

『そうだな。1週間ぶりだディアーチェ。しかし些か、入場が下品だ。マナーがなっていない』

『生憎とそんな教育は受けておらぬのでな。なんせ、舞踏会なんぞ初めての経験でのぅ』

『なんと……。どんな教育を受けてきたのやら。王の名が泣くぞ?』

『ぬかせ。我が知るのは王道のみ! 貴様の様な外道が道を塞ぐのなら、それを切り開いて進むのが我が王道ぞ!』

『ならばその王道。我の覇道を以って潰してみせよう。貴様らのかつての仲間と共にな!』

 

 アメリアスの前には、キール達。

 そして対峙するディアーチェ達。

 勿論Spiritsに疲労の色は隠せない。だが、この展開は予想済みだ。むしろこの展開にしかならないだろう。各々のモビルスーツが武器を取る。

 これ以上語る事は無い。お互いの目的は語らずとも既に明白だ。

 Spiritsはアメリアスを倒して、ジェネレーションシステムの中枢へ突入する為。

 アメリアスはSpiritsを倒して、ジェネレーションシステムを完全掌握する為。

 そして舞踏会の幕は上がる。

 

 Spiritsが狙うはアメリアスの一点だ。

 その理由は簡単だ。キール達はアメリアスの裏切りのコードによって操られている。ならば、その元凶を潰せば正気に戻せるかもしれない。

 しかしそれはアメリアスとて先刻承知済み。易々と実行させる筈も無い。

 彼女を守るべく、4機のモビルスーツが動いた。

 ダブルオークアンタ、クロスボーンX1フルクロス、ヤークトアルケーガンダム、アマクサ。

 味方であればあれほど頼もしかった機体が、最悪の敵となって立ち塞がる。

 

『流石と言った所でしょうか。やはり簡単に通させてはくれないですね』

『どうするシュテル。このままではジリ貧になってしまうぞ』

『分かっています。しかし今ここで戦力を分散するのは……』

『……ボクがブラッドを止めるよ』

 

 4機に阻まれたSpirits。思案するシュテルとディアーチェの回線に割り込んできたのはレヴィだった。

 いつになく真剣な面持ちで、彼女の駆るビギニング30ガンダムが前に出る。

 

『正気ですかレヴィ! いくら貴方でもブラッドを単機で相手にするのは……』

『うん。シュテるんの言う通り、無茶だってのは分かってる。でもね、ブラッドは譲れない。だいじょーぶ! ぜーったい止めて見せるからさ。ボクを信じて!』

 

 モニター先でニカリといつもの笑顔がシュテルを見ていた。誰も彼女を止める事はできない。それは同じマテリアルであるシュテルとディアーチェであってもだ。

 

『行くぞシュテル。我らの仲間を。力のマテリアルを信じよ』

『ディアーチェ……。……はい』

 

 ディアーチェに促されるようにシュテルも機体を走らせる。

 彼らから離れ、1人ヤークトアルケーに迫るビギニング30を横目で一瞥し、再びシュテルは前を見た。

 レン達は既に前に出ている。彼らもレヴィを信じている。

 ならば自分が信じなくてどうするのか。

 ゼロカスタムが再び大きく翼を広げる。その両手に構えられたバスターライフルが光を放った。

 一直線に伸びる砲撃の爆発。それを掻い潜り、爆炎の中から姿を見せるX1フルクロスとアマクサ。

 X1フルクロスの口が開かれる。元々は放熱の為に開かれるそれだが、今はその姿も相まって死神が笑っているかのようだ。そしてそれはアマクサも同様。爪を大きく開き、冷たい光を灯す双眸は正にキリングマシーン。

 それを受け止めたのはフェニックスガンダムとマスターフェニックスだ。死神の大剣をマスターフェニックスの大剣が受け止め、キリングマシーンの爪をフェニックスガンダムの銃が抑えつける。

 

『マーク! コードフェニックス!』

『レヴィじゃないけどよ、こいつらは俺らで抑える! お前らは進め!』

『相性の問題だよ、シュテル・ザ・デストラクター。いや、マテリアルS。星光の殲滅者』

『な、何故貴方がその名を……』

 

 マテリアルS。それは初めてシュテルが生まれ落ちた時に使っていた名。しかしその名は一度としてSpiritsの誰にも『使っていない』。まさかその名をこの土壇場で再び耳にするとは思わなかった。

 

『そんなに大した事じゃないよ。無論、さっきヤークトアルケーに向かったレヴィ・ザ・スラッシャー。ええと彼女はマテリアルL。雷刃の襲撃者だったっけ? そしてディアーチェとユーリ。マテリアルD。闇統べる王とシステムU-D。君達の事も知っている』

『な……。我らのその名を知っているのはこの世界にいないはず。貴様……何者だ?』

『それは後のお楽しみってね!』

 

 スラスターから噴き出す炎をまるで翼の様に拡げ、マスターフェニックスがX1フルクロスを押し出す。

 続けてフェニックスガンダムも高機動形態に変形し、アマクサをシュテル達から引き剥がした。

 残るは3機。だがまだ終わらない。まだ、ダブルオークアンタ。キールが残っている。

 

『と、なればキールの相手は俺だな』

『レン』

『大丈夫だシュテル。お前のパートナーを信じろ』

『元より心配はしていません』

『素振りでもいいから、心配してくださいよシュテルさ~ん』

 

 がっくりと肩を落としたレンの声が響く。モニター越しにそれを見て、シュテルはクスリと笑う。

 

『何を心配するのですか? 言ったでしょう? 貴方は私が認めた男であると。ならば何も心配する必要はありません。それに以前にも聞きましたよね。「いざとなったらレンが守ってくれるのでしょう?」』

 

 それは誓い。1人の少年が1人の少女に立てた誓い。

 あの時の笑顔がそこにあった。かつて少年はその笑顔に誓った。この少女を自分が守ると。

 まるで魔法にかけられたように、胸の奥から熱いモノが込みあげてくる。その熱はあっという間に全身に走る。意図せずとも笑いが込みあげてくる。

 まったく、敵わない。この瞬間。この瞬間だけはレンにとって世界はどうでも良かった。

 それだけの破壊力が込められた言葉。それだけの意味をこの言葉は持っている。

 

『あはははははっ!! 上等! 上等だよシュテル!! ああもう本当に良い女だな。お前はよ!』

『こ、こんな時にからかうのは止めて下さい!』

『……ここは俺が引き受けた。だから、アメリアスは頼む。ディアーチェ、ユーリ。お前らもしっかりな』

『無論だ。貴様こそ、我が臣下を泣かせる真似は許さんぞ』

『それこそ無論だ』

 

 ストライクフリーダムが飛び出す。そしてその後ろを追いかけるゼロカスタム。しかし一度立ち止まるとレンのデルタカイに振り返った。

 

『レン。ご武運を』

『あいよ』

 

 最小限の言葉にある最大限の想い。レンはそれを噛み締め、ダブルオークアンタに向き合う。

 クアンタは正面にデルタカイを捕えたまま、身動き一つしない。まるでシュテル達が過ぎ去り、レンとの一対一を待ち望んでいるかのように。

 2機は静かに互いの武器を取る。デルタカイはビームサーベルを。クアンタはGNソードVを。

 

『さてと。そんじゃま、寝た子を起こしに行きますか。どこまで俺らの声が届いてっか分かんねぇけど、やれるだけの事をしなきゃな』

『そうだね。アミタもキールの所に届けなきゃ駄目だし』

『頼みますよレン』

『了解だ』

 

 デルタカイのコックピット。2つのヴァリアントザッパー。1つはキリエ。1つはアミタ。

 浮かび上がる2人の少女にレンは自信たっぷりに頷いて見せる。

 

「ねぇレン。こんな時に言うのもなんだけどね。ここにもう1人、良い女がいるの忘れてない?」

「忘れてなんかないさ。キリエ。「ちょいと地獄まで付き合ってくれるか?」」

「「もちろん。でもできるなら天国でお願いね♪」」

「ハハッ! やっぱお前も良い女だわ!」

 

 重厚な音を立ててデルタカイが前に走りだす。待っていたかのようにクアンタも走りだす。

 互いが射程圏内に入った瞬間、2本の剣は正面からぶつかり合った。干渉と反発によって激しく火花を散らす。

 力と力の押し合い。が、不意にクアンタがその身を引いた。くるりとデルタカイの側面に廻り、裏拳のシールドを背部に叩きつける。倒れ込むデルタカイ。降り降ろされる剣。寸前の所でスラスターを噴出させて難を逃れる。

 だが追撃は終わらない。放たれた6基のGNソードビットが飛んできた。スラスターの向きを変え、横滑りしながら避ける。その間にビームサーベルを仕舞い、ロングメガバスターを撃つ。連射ができないから、可能な限り短いスパンで砲撃を放つしかない。

 しかしクアンタには避ける素振りが無い。むしろ盾を構えて防御の体勢だ。そしてその体が緑色の光に包まれる。GNフィールド。砲撃を正面から受け止めながら真っ直ぐに向かってくる。

 ビームサーベルを抜いていたのでは間に合わない。ギリギリまでクアンタを引きつけると、レンはデルタカイを急発進させる。要はシールドを使って体当たりをかましたのだ。

 その企みは成功し、大きく弾き飛ばされるクアンタ。その隙にプロト・フィンファンネルを起動させて追撃を狙う。勿論ロングメガバスターも忘れない。爆発がクアンタを包み込んだ。

 

 僅かな攻防。それでもレンの息は絶え絶え。神経をすり減らす。

 分かっていた事だが、やはりキールは強い。一瞬でも気を抜いたら、一気に流れを持っていかれる。

 レンにとってそれだけは避けなければならないことだ。何度もシミュレーターで対戦をした仲間だ。流れを掴んだキールを止めるのは至難の業であることは身を以って体験している。

 だからこそ、この静けさは不気味だとレンが気を引きしめる。

 その瞬間だった。

 煙の中に一瞬見えた紅い閃光。煙を払い、何かが飛び出す。

 盛大に舌打ちを鳴らした。それが何であるかは明白。トランザムだ。

 モニターでクアンタを確認した時には既に居ない。一撃、また一撃と紅い光がデルタカイに襲いかかる。

 防御すらままならずにデルタカイは嵐に翻弄される。

 

「くっそ! なぶり殺しにするつもりかよ! キールの奴、良い趣味してやがる!」

「隠れSですからね。キールは!」

「自慢になんねぇぞアミタ! っていうか何してんだよアイツ!!」

 

 とは言え、この状況は非常に不味い。レンは必死に意識を集中させた。目で追えないならば感じるしかない。自らの感応力を最大限にして、動きを見切る以外に術は無い。

 機体がアラームを発する中、レンは心を落ち着かせる。次第にアラームも聞こえなくなった。そして、機体の揺れすら感じなくなったその時。

 

「そこだ!」

 

 振り向き様にビームサーベルを切り上げた。そこには剣を構えるクアンタ。文句無し。後はビームサーベルがクアンタの腕を切り飛ばす。その筈だった。

 だが、そのヴィジョンは覆される。吸い込まれたかに見えたビームサーベルが、クアンタの体を『すり抜けた』。同時にクアンタの体が緑色の粒子になって消えていく。

 

 機体の量子化。

 

 ツインドライブを搭載したダブルオーシリーズにのみ見られる超常現象だ。

 思わず唖然とする3人。ビームサーベルを振り上げたまま硬直したデルタカイの背後に再び姿を見せるクアンタ。衝撃がデルタカイを背後から襲い、爆発が背後から襲いかかった。

 

「くっそ! 量子化なんてホントにチートだなおい!」

「レン! 今のでバックパックがやられたよ!」

「ちぃっ!」

 

 キリエの状況報告にまたもや舌打ちする。そして前方ではトランザムを解除。GNソードVにソードビットを集め、バスターソードへと変形させたクアンタ。

 どうする。このままでは約束を果たすどころか、こっちがやられる。

 どうする? どうする? 必死に頭をフル回転させる。本当は分かっているはずの答えを隅に追いやり、別の解を求める。しかしいくら考えてもそれ以上の答えは出ない。

 そしてレンは考える事を放棄した。最初から選択肢なんてなかったのだろう。そもそも、無事に乗り切ろうとしたことが間違いだと、今更ながらに気付く。

 いつから相手を無傷で済ませられると思っていた? それは強者のみに与えられる特権だ。

 自分は強者か? 少なくても弱者じゃない。だが、決して強者でもない。

 覚悟を決めろ。後はそれを実行に移すか否か。それだけだ。

 

「キリエ。ナイトロ最大稼働……行くぞ」

「馬鹿言わないで! 今度はシュテルちゃんの補助も無いのよ!? そんな状態で使ったら今度こそ戻れなくなるかもしれないって分かってる!?」

「んなこたぁ百も承知だ! けどな、キリエだって分かってんだろ? 今できるのは、俺の感応力をもっと引き上げることだってさ!」

 

 言い合いをしている間にもGNバスターソードが激しく襲いかかる。

 シールドを掲げ斬撃を受け流したものの、すかさずクアンタの蹴りがデルタカイの腹部に突きこまれる。

 カン高い音が響いた。蹴りの威力にデルタカイが大きく後退する。

 もう一刻の猶予も無い。

 

「頼む! 時間が無いんだ! 地獄まで付き合ってくれるんじゃなかったのかよ!」

「地獄で済むんならいくらでも付き合ってあげる! 地獄だろうと何だろうとレンと一緒なら何処にでも行ってあげる! でも、私1人を置いてレンが居なくなるのだけはイヤっ! レンが居なくなるのは嫌なのっ!」

 

 キリエの叫びが木霊する。彼女とて理解しているのだ。しかし、ナイトロがレンの人格を破壊するかと思うとどうしても躊躇ってしまう。レンがレンで無くなってしまう事は、ここで朽ちる事より怖い。

 アミタもキリエに呼びかける。しかし耳を塞ぎ、少女は涙を流したまま聞こうとしない。まるで子供が愚図るように、自らの過ちを認めないかのように、少女は誰の言葉にも耳を貸さない。

 そして遂にクアンタがデルタカイを捕えた。シールドを切り裂き、左腕が切り落とされる。肘から下を失くしたデルタカイを更に切り上げ、胸部を大きく切り裂く。ただではやられてなるものか。前に踏み出すと失くした左腕でクアンタの顔面を殴り飛ばす。負けじとクアンタも踏みとどまり、シールドからのタックルでデルタカイを吹き飛ばした。それはまさに先ほどレンが行った攻撃と同じ。意趣返しを食らい、デルタカイは大きくよろめく。

 

「……潮時だな」

 

 ポツリとレンが呟いた。その言葉にキリエがハッと顔を上げる。

 構わずレンは片手でパネルにコマンドを素早く撃ち込んでいく。

 

「や……やめて……」

「システム強制切り替え。全権限をパイロットへ譲渡。……譲渡完了」

「やめてレン! お願いだからやめて!」

 

 泣き叫ぶキリエが必死に止める。アミタは妹の叫びに目を背けている。

 そしてレンは、笑っていた。

 

「悪い。もう本当にこれしか思いつかないんだよ。クアンタを止めて、キールを一発ぶん殴って、シュテルを助けに行く。そんで次はナハトヴァールだ。それまで俺は俺でいてみせる。キリエが知ってる俺でいてみせる。俺は、レン・アマミヤでいてみせる!」

「やめて―――ッ!」

「ナイトロ! 最大稼働!!」

 

 少女の叫びは空しく響き、少年はシステムを起動させた。

 デルタカイの双眸が煌めき、蒼炎はみるみる機体を包み込む。

 ボロボロに傷ついたその機体がゆっくりと立ち上がり、剣を抜き去った。

 

「おおおおおおお―――ッ!!」

 

 

 獣が咆哮を上げる。

 

 

 

「レン?」

 

 咆哮はシュテルにも届く。クイーンアメリアスとの戦いの最中にも関わらず、機体の動きが止まる。

 確かに聞こえたのだ。レンの咆哮が。キリエの嗚咽が。

 すぐに理解した。レンがナイトロを最大稼働したという事に。モニター越しに確認できる真っ青な炎に包まれたデルタカイが何よりの証拠だ。

 キリエの気持ちは痛いほど分かる。だが、自分ならレンを止めないだろう。

 レンが『大丈夫』だと言うのなら、『大丈夫』なのだ。

 だからシュテルは振り返らない。クイーンアメリアスに銃を向ける。

 

「いい加減に落ちなさい!!」

 

 

 シュテルもまた咆哮を上げる。

 

 

 

 一歩デルタカイが前に出る。一歩クアンタが後ろに下がる。

 ナイトロが最大稼働したからと言って、デルタカイが強くなったという事では無い。

 あくまでレンの感応力を限界以上まで、強制的に引き出しているに過ぎない。

 だが機体から発せられる圧力は、嵐となってクアンタに襲いかかっている。

 クアンタに乗るキールは、操られながらも本能的にそれを感じ取っているのだ。

 だがアメリアスの呪縛はそれを許さない。あくまで戦えと命じている。

 そして、2機動くのはほぼ同時だった。

 

 最初と同じく、剣を交える。

 弾かれてもまた剣を振る。何度も、何度も剣を振る。

 根負けしたのはクアンタだった。組合いを嫌がり、距離を取ろうとするも、先回りしたデルタカイがスラスターの勢いを上乗せした蹴りを叩き込む。流石のクアンタも体勢が大きく崩れる。

 尚もデルタカイは追いかける。半分になったシールドを叩きつけ、力任せに押し倒す。追撃のビームサーベル。しかしクアンタも倒れたまま床を滑り、剣が床を裂く。

 その隙に素早く起き上がり、その身を回転させてGNソードVを叩きつけた。鋭く振り抜かれた刃が 遂にデルタカイの左腕を肩から完全に切り落とした。だが、レンは微動だにしない。左腕を切り落とされてもなお、その瞳は冷たくクアンタを見据えている。

 何故か。

 クアンタに一筋の傷が刻まれていたからだ。左腕を切り落とされる直前で、デルタカイが付けたビームサーベルの斬撃痕が痛々しく残っている。

 しかし。

 

「浅かったか。次は……トランザムだな」

 

 予言めいた言葉がレンから聞こえてきた。刹那、紅い光がコックピットに差し込む。レンの予言の通り、トランザムが発動した合図だ。

 再び超高速移動を始めるクアンタ。紅く輝く残像が蒼く燃え上がるデルタカイに迫る。

 先もその高速攻撃に翻弄されたデルタカイだ。再び、その衝撃が機体を襲うかと思われた。

 だが、何も起こらない。むしろ、ビームサーベルがしっかりとクアンタの攻撃を受け止めている。

 構わず何度も四方から攻撃を加えられるも、その度にデルタカイはビームサーベル1本その攻撃を捌く。

 一体何が起こっているのか。アミタは驚愕に目を見開いていた。だがこれはチャンスだ。さっきは手も足も出なかったトランザムを捌いている。劣勢が優勢に傾いている。これならキールを止める事ができるかもしれない。キリエにその喜びを伝えようと、振りむくがしかし……。

 裏腹にキリエの顔は重く沈んでいた。苦しげに顔を歪め、何かに祈るように手を組んでいた。

 分からない。状況は優勢に傾いている筈なのに、何故彼女はそんな辛い顔をしているのか。

 

「いつまでも五月蠅い……。行け。フィンファンネル」

 

 しかしそれも束の間。レンの声を聞いて、漸くアミタにも理解できた。

 違うのだ。いつものレン声では無い。あの明るい少年からは考えられない程冷たい声。この少年はこんな声が出せたのか。いや、それはまるで何か別の様な……。

 そんなアミタを尻目にプロト・フィンファンネルは宙を飛ぶ。まるでクアンタがそこに居ると分かっているのかの様に、的確にビームを浴びせた。トランザムを稼働させたクアンタがたった2基のファンネルに翻弄されている。

 遂にファンネルがクアンタを捕まえた。左右から挟みこみ、その体をデルタカイまで猛烈な勢いで押し出す。そして正面からはデルタカイがビームサーベルを構えて走りだす。

 そしてその光刃がクアンタを捕えたかに見えた時だった。

 再びクアンタの姿が光の粒子に変わる。

 キリエとアミタがあっと声を上げる。デルタカイの後ろに姿を見せるクアンタ。

 背後からデルタカイを両断せんと緑の剣を高々と掲げた。

 しかし、その剣は振られる事は無い。実体化したクアンタ。その右肩に突き刺さるビームサーベル。逆手に持ち替えたサーベルを後ろに突き出しているデルタカイ。

 

「いくら機体を量子化させようと、攻撃の瞬間は実体化しなければならない。後は出現位置にサーベルを置けば、こうなる。……量子化を過信し過ぎたな」

 

 ザンッと剣が右腕を切り落とした。同時にクアンタのトランザムが解除される。ゆっくりと振り返り、今度はデルタカイが剣を振り上げる。そこに迷いは無い。これで決着だ。

 

「駄目っ! キールを、クアンタを破壊する事が目的じゃないでしょレン! お願いだから戻って来て!」

 

 突然ホログラムから実体化したキリエがレンに抱きついた。狭いコックピットの中で彼女は強くレンを抱きしめる。必死に呼びかける。何度も何度も呼びかける。

 しかしデルタカイは止まらない。一歩踏み出し、ビームサーベルがクアンタの胸部を切り裂く。コックピットブロック剥き出しになり、隙間からキールの姿が見えた。

 彼の姿を確認するや、アミタが大声で呼びかけた。しかし、反応一つ無い。むしろ、ソードビットが放たれ、デルタカイを縦横無尽に切り裂く。デルタカイは動かない。トランザムを捌いていたとは思えないほど、無防備に空飛ぶ刃に刻まれる。

機体が危険域を示し、激しくアラームを鳴らすが、それに負けない程の声でアミタは尚も呼びかけた。

 

 キールに戻って来て欲しい。その一心で。

 

 

「……この……、いい加減目ぇ覚ませや! バカキールッ!!」

 

 それは唐突に訪れた。いきなり響く怒号に声を上げていたアミタも、抱きついていたキリエも、驚き、その声の主を見る。

 声の主は1人しかいない。レンだ。邪魔だと言わんばかりにヘルメットを取り去り、ペダルを踏み込む。

 蒼炎のデルタカイの背から一層強い炎が噴き出し、機体を押し出した。ソードビットが次々と襲いかかる。脚部を、顔面を貫く。バランスを崩し、倒れる寸前。最後に大きく踏み込んだデルタカイの右腕がクアンタの顔面を殴りつけた。そのまま壁に叩きつけ、激しい轟音が響き渡る

 

「今だ! クアンタに乗り移れ!」

「あ……はいっ!!」

 

 コックピットハッチが開き、アミタがクアンタに乗り移った。唖然としたままレンの頭を抱きしめるキリエをそのままに、レンは勝負を仕掛ける。

 

「戻って来い! バカキールよぉっ!!」

 

 蒼炎が再び燃え上がる。レンの声に呼応したのか、蒼炎はどんどんその火力を増し全てを飲み込む。

 そう、全てだ。蒼炎が、全てのモビルスーツを包みこんで燃え盛る。

 瞬く間にフロアは蒼炎の海に包まれた。

 

 

 熱を感じる。肌を焦がし、身を焼く炎。

 しかしそこに不快も、痛みも、焼かれているという感覚すらない。

 意識だけが、はっきりしていく。まるで寝起きの際に曖昧だったものが、ゆっくりと覚醒していくよう。

 そしてそれが明確になった瞬間、彼は目を開いた。

 

「……アミタ?」

「はいっ! アミタですっ!」

 

 目の前にいたのは見知った少女。瞳いっぱいに涙を浮かべ、力強く抱きしめられる。

 鮮明になった頭の中に次々と記憶が蘇ってくる。

 そうだ。アメリアスの力で体の自由と思考が奪われて、自分は……。

 

「そうだ……。俺は……、レンっ!!」

『うるせーな。聞こえてんよ。疲れてんだからキャンキャン喚くな』

「ハッ! まぁ俺が相手だからな。当然だろ」

『テメェ……。本気で一発ぶん殴ってやろうか?』

 

 モニターを見ると友人が映っていた。お互い無傷では無く、レンは明らかに憔悴している。けれども敢えてキールは敢えていつもの調子で。大事な友人だからこそ、いつも通りの会話でお互いを確かめて笑い合う。

 

「悪かったな。随分迷惑かけちまった」

『気にすんな。お前にはこれから気張ってもらう……んだ……からよ』

「おい、どうしたんだよ」

『わり……。もう眠くて仕方ないんだわ。なんで後ヨロシク……』

「あ? お、おいレン!?」

 

 目の前に立つデルタカイがシステムダウンを起こす。その体は糸が切れた操り人形のように力を失くし、クアンタに倒れ込んできた。慌ててキールはクアンタを動かしデルタカイを支えようとする。

 軽い衝撃に思わず呻く。そして改めてモニターで確認した時だった。隣でアミタも驚き、口に手を当てていた。

 それはデルタカイからこぼれ出す光。光は明滅し、機体に浮かび上がる数々の記号。

 何かが起こっている。それだけは理解できた。だが、それが一体何で、これからどうなるか。それが分からない。

 その間にもデルタカイの輝きは更に増して行く。始めは明滅するように浮かび上がった記号も、今では全身を覆い、既にデルタカイと認識できるのは輪郭だけ。

 

『キリエ! 応答して下さい! 何が起こっているのですか!?』

『分からないわよ! レンは眠ってるし、システムは全部レンが持ってっちゃってるからこっちからじゃ操作できないの!』

 

 切羽詰まったキリエの声がクアンタの内部に響く。

 そして、遂に光が弾けた。目の前でデルタカイが光の胞子になって飛び散り、四散する。

 クアンタが腕を伸ばす。しかしその手は何も掴めない。光の胞子すら掴めない。救ってくれた友人を繋ぎとめる事すらできない。

 

「うわあああああああああっ!!」

 

 叫びだけが空しく響き渡った。

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