IS仮面ライダーの力を持つ男はアベンジャーズの一員!? 作:バケツ頭
人生が変わった日
お初にお目にかかる。俺の名前はサム・加賀山、転生者と呼ばれるものだ。今考えても不思議だが女の子を庇って死んでみれば神様が転生させてやるとかなんとかで特典もらってこの世界に転生した。で、気になる特典だけど…………仮面ライダーのベルトを作れる頭脳と鍛えれば鍛えるほど伸びる身体能力と後一つ謎めいた必殺技取得可能といった具合だ。とりあえず俺のことはこれくらいで良いだろ?テンプレ的な設定だしな。
俺の家族構成だが親父とお袋は俺が生まれた時に事故でいっぺんに死んじまったらしい。そして親代わりになっているのが父方の祖父、加賀山田十郎じぃちゃんだ。そんなじぃちゃんと俺は今2人でフランスに住んでいる。最初は戸惑ったけど慣れればフランス語も楽しい。
さて長話もなんだし早速話に入っていこう。時刻は朝7時30分、今朝も毎日のように俺の怒号から我が家の1日は始まる。
「何度と言わせるんだじぃちゃん!! いい加減寝ろっつてんだろうが!!」
「もうちょっとで完成しそうなんだよ!あと一時間だけ、ね!!」
「あと一時間てもう朝だよ!」
「ったく、年寄りの楽しみを………」
じぃちゃんは研究にはまるとすぐに時間を忘れて没頭しちまう癖があるから参るよ。俺は研究室の電気を落とし朝ごはんを作りにキッチンへ向かった。朝はオムレツとベーコンとオレンジジュースとトーストだ。
「「いただきます」」
ピンポーン!
「はーい!」
ご飯を食べようとすると家のチャイムが鳴り響いた。俺は玄関に行きドアを開ける。そこには幼馴染のシャルロットがいた。シャルロットとは幼稚園からずっと一緒で家も近い。その事もあり。よく遊んでいた。それにじいちゃんが学会とかで家を空けた時なんかはシャルロットの家に泊まりに行くこともしばしば有った。
「サムおはよう」
「おはようシャルロット、ちょっと待っててね」
俺は急いでダイニングへ戻り朝ごはんを口に入れ込む。そしてオレンジジュースで全てを流す。鞄に宿題が入っているのを確認しシャルロットが待つ玄関へ向かった。
「行ってきまーす!じいちゃん頼むから少し寝てよ」
「わかった、わかった。行ってらっしゃい」
♢
学校が終わり俺たちは一緒に帰っていた。学校なんて何処の国も似たようなもんだな。普通に授業して普通にいじめっ子がいて。しかし外国のいじめっ子は日本とは違ったタチの悪さだ。こないだもパンツを吊り上げられそのまま放置された。シャルロットに助けてもらうまで数十分放置されたよ。
「それにしてもサムのおじいちゃん、いつも何の研究してるの?」
「んー、なんか前に設計図を見たらベルトが書いてあったな」
「ベルトか。何に使うものなの?」
「さぁ?つけたらスリムに見えるベルトとか?」
たまにあのじいちゃんが何を考えているのかわからない時があったりもする。けど基本的には俺の事をしっかりと考えてくれてて結構いいじぃちゃんなんだ。なんだかんだ言って一緒に物作りしてる時間が一番楽しい。シャルロットの家の前に着くとシャルロットのお母さんが出迎えてくれた。
「シャルロットお帰り」
「ただいまお母さん」
「こんにちはーおばさん」
「いつも一緒に帰ってくれてありがとうサム」
「別に構わないよ。帰り道が同じだしね、それじゃあまた明日ねシャルロット」
「うん、バイバイ」
俺はいつものようにシャルロットを送り家に帰っていった。さてと早く帰ってパワーレンジャーの再放送でも見るか。フランスだから日本版の戦隊が放送されてないのが辛い。今度ボックス買ってもらおうかな、できたらデンジマンが良いな。
♢
「ただい、ま」
変だな、いつもならじいちゃんが飛んでくるのに。アレか、俺が寝ろって言ったから朝から寝てるのかな。それなら別に無理に起こす必要はないけど念のため確認しとくか。あのまま働きづめだったらしまいにポックリ逝くぞ。
「研究室か?」
研究室へ向かうと部屋の中からじいちゃんと誰かが言い争いをしている声が聞こえた。この様子からするとかなり2人ともかなり気が立っているようだった。様子を見るため俺は扉の前で止まった。部屋の中にはじいちゃんと銃を構えた男の姿がある。マジかよじいちゃん、命狙われてたのか。どうする………警察に連絡するか、こういう時のために携帯買ってくれって頼んだのに。
「おい、それを渡せ!」
「駄目だ、貴様らのようなクソ組織に誰が渡すと思う?それにお前達は私の息子夫婦ともう1人の孫を手にかけた。誰が協力するか」
「なら仕方ない」
男がそういった次の瞬間、引き金を引き銃口から弾丸が放たれた。弾丸はじいちゃんの胸に突き刺さり、じいちゃんはそのまま床に倒れこだ。俺は急いで扉を開けじいちゃんを揺さぶる。しかしじいちゃんは唸るだけで全く動かなかった。
「じいちゃん!?じいちゃん!?」
「ちっ、ガキが一人いたか」
「SHIT、このクソ野郎!!」
「お前も死ね」
次の瞬間俺の腹部を一発の弾丸が貫いた。腹部から血が溢れ出し服を紅く染める。男はケースを持ち出し研究室を後にする。クソ、じいちゃん…………じいちゃん………
♢
腹部から出る血を抑えながら田十郎は自分が撃たれた後の光景を目の当たりにした。そこには無残にも銃で撃ち抜かれた孫の姿があった。
「…………サ、サム」
どうやらまだ息はありそうだが時間の問題だ。たった1人の孫を見殺しにはしたくない。
「仕方が…………ない。アレを使うか」
そう言うと田十郎は金庫から一つの試験管を取り出し机の上に瀕死のサムを乗せた。そして急いで手術の準備を始めた。サム、許してくれ。お前を生かすためには人間を辞めさせなければならない。本当に申し訳ない………
♢
俺が目をさますと知らない天井だった。アレ…………エヴァンゲリオンのネタか?
「サム!お母さん、サムが目を覚ましたよ!!」
あたりを見回すとシャルロットとおばさんがベッドを囲むように俺を眺めていた。なんか妙な感じだ、体中の骨が筋肉痛って感じ。俺あれからどうなったんだ、確かじいちゃんが撃たれてそれで…………
「じいちゃんは!?」
「サム、田十郎さんは「殺害されたんだ」」
おばさんの声を遮った方を見るとそこにはスーツ姿の男性がいた。多分アメリカ人、アメリカ版のジェームズ・ボンドかな?それは言い過ぎか。スーツ姿の男性は俺に一枚の名刺を手渡した。
「あんたは?」
「私は戦略国土調停補強配備局のフィル・コールソンだ」
「舌を噛みそうな名前」
「略称を検討中だ。あの時の君の状況を聞かせてもらいたい」
「あの時は、確か変な奴がじぃちゃんの研究資料を奪ってそれで…………撃ち殺された」
俺は何もできなかった。じいちゃんを守ってやる事さえできなかった。くそっ、こんな事ならもっと鍛えておくべきだった。転生してから普通に暮らしてただけだったからな。
「………今日は帰ります。また落ち着いたらここに連絡を」
そう言うとコールソンは部屋から出て行った。目を瞑ると今でもじいちゃんが撃たれた時の映像が鮮明に流れる。これで俺はこの世界で天涯孤独ってわけか………じいちゃん………会いたいよ………
♢
街の薄暗い路地裏では団十郎を殺した男とフードを深くかぶった男が話し合っていた。男はフードの男に強奪してきたケースを手渡した。フードの男はスーツケースから一本の試験管を取り出し眺めた。
「チョロい任務だったよ」
「加賀山団十郎の孫は生きていると連絡があったぞ」
「なんだと!?」
「早急に始末しろ。奴に姿を見られた」
「でもよ相手が何か仕掛けてきやがったらどうするグリム?紛いなりにもあの野郎の孫だぜ?」
「もしも、手を焼くのだったらアレを使え」
「人で実験しようってか?相変わらずの悪趣味だが…………了解したぜ」
男が手にした試験管にはカメレオンの絵が刻まれていた。
今回はここまでです。とりあえず思いつきで書いてみました。今のところサムが変身するライダーは三人です。感想アドバイス、お待ちしてます!!